ずっと一人だった。
でも、
今・・・・・・・俺の隣には、貴方がいます。
独りじゃないよ
夜の里を、二つの影が跳んでいた。
音も無く、それは注意しても見る事は叶わない速さ。
ただ、今日は満月だから。キラキラと、美しい輝きがそこを照らした。
「翡翠、今日はどうする?」
「そうだな、お前ン家行くわ。」
暗部服をまとった二人の青年が、寄り添って話していた。
美しい黄金の髪を持つ黒い瞳の青年。
漆黒の、闇のような髪をもつ黄金の瞳の青年。
お互いが、離れないように、繋がれた手には温もりが。それはとても暖かかった。
「あっ、翡翠・・・・これ。」
「ジジイの式か。」
「えぇ〜と、明日の事だ。」
「なんだって?」
白い、ハトのような鳥が二人に舞い降りた。
それは翡翠の手には降りず、もう一方の青年の手に落ちた。
それを読みながら、黄金の髪の青年は翡翠と呼んだ青年を見た。その視線を受けながら、渡された文面を見ていく。
「琥珀、これって・・・」
「えへへ、嬉しいじゃんvv」
「全く、お前って奴は・・・」
「何?」
何でそんなに可愛いんだと、翡翠は琥珀に抱きついた。
それは照れかくしでもあり、最大の愛情表現でもあった。
もう用の無くなった紙を一瞬にして灰にし、風に晒した。腕の中の、大事な存在に口付けを送りながら。
「で、どうする?」
「う〜ん、表立って会えるなら自分が行く。」
「わかった、じゃあ俺もそうする。」
二人が家についた時、温かく迎えてくれるものが居る。
それは些細な事で、とても幸せな事だと。
大切な人が居て、愛しい貴方がいて、自分は幸せだ。それを言うと、皆は微笑んで頭を撫ででくれる。
「お帰りナルト、シカマル。」
「ただいま、紅葉。」
「お邪魔します。」
「シカマル、そうではないといつも言ってるではないか。」
「・・・・ただいま。」
お帰りなさい、と二つの声がした。
一人は前から、もう一人は後ろから。
真っ青な髪を持った、流青という名の居候が姿を現した。家には言った瞬間に、煙を立てた二人の青年。
そこからは色々秘密の多い、里の有名な二人が居た。
ひょんな事で出会った二人、ひょんな事で再会した二人。
その想いは消えずに、溢れかえるほどになり、二つは一つに。
「紅葉、明日の下忍の任務は俺が行くってば。」
「・・・構わないが、いきなりどうした?」
「さっきジジイから式が着て、明日の任務が・・・」
「合同になったんだvv」
表立って堂々と会える、だから明日は影分身は使わないから。
そう言ったナルトの顔は、とても嬉しそうに輝いていた。
シカマルも、そっぽを向いているがその顔は赤い。
紅葉はそうか、と微笑みながらナルトの頭を撫でた。気持ち良さそうに、それを受けるとまるで猫みたいだ。
「なら、もうそろそろ寝たほうがいい。」
「うん・・・・・シカ。」
「お休みなさい。」
「ゆっくり休めよ?」
「いい夢をね☆」
部屋に戻って、大きなベッドに二人で寝転ぶ。
シカマルは太陽の匂いのする身体を抱き締める。
ナルトは、安心する闇の色に目を閉じる。何があっても、互いを離さないように。
「シカぁ・・・」
「お休み、ナル。」
「ン・・・お休み・・なさ・・・」
明日は、楽しい日になる・・・・・・・・・・
***
朝、相変わらず遅刻してくる担当上忍の愚痴を言う子供達。
だが、そこにもう一つ、元気なあの子の姿がなくて。
何だかとても、淋しい気分になった気がする。はぁ〜と、サクラが溜息を吐いた。
「サスケ君、ナルト遅いね。」
「あぁ。」
「どうしたんだろ?」
「・・・・さぁな。」
ハァ〜っとサクラが本日何回目かわからない溜息を吐いたとき。
後ろから軽い衝撃と、親友と呼べる彼女と太めの男の子がいた。
元気ないじゃない、いつもから元気ないのがサクラに言った。
煩いわねぇ、と返したがその声に元気は無く。イノは、どうしたものかと首を捻った。
「あっ、もしかしてあの子がいないから。」
「ハァ、居れば居るで煩いんだけど・・・」
「誰の事だってば?」
「「ナルトの事に決まってるじゃない。」」
酷いってばぁ、と泣き混じりの声がそこに響いた。
その声にはっと顔をあげ、密色の髪が視界に入った。
二人とも酷くネェ、といつものように喚く子は。やっぱり居ないと、やるせなくて。
「ナルト、遅いじゃない!」
「だって、合同任務だって聞いてたから。」
「エッ?私は聞いてない、誰に聞いたの?」
「カカシは言ってなかったぞ?」
何時の間にかやってきたサスケも混じり、ナルトに問い詰める。
その迫力にたじろぎ、慌てて人影に隠れた。
「シカマルに、聞いたんだってば。」
「めんどくせぇな。」
その人影―シカマルの後ろから、嬉しそうに話すナルト。
アスマもまだだから、少し時間があるなと呟く。
ナルトをつれたまま、そっと近くの木陰に入った。
自分は寝転び、その上にナルトを抱き締め寝る体制に入った。もちろん、周りのものは唖然としてみていた。
「二人って、こんなに仲良かった!?」
「っていうか、これじゃあまるで・・・・」
「恋人同士みたいだね。」
あっさりと、懐の広いチョウジが断言した。
その言葉にビキッと音を立てて固まったのはサスケ。
サクラとイノは呆然と、その光景を眺めていた。ナルトも、何で嬉しそうなのっ!?
「シカ・・・?」
「少し、牽制した方がいいと思ってな。」
「牽制?」
「お前は気にしなくていい。」
優しい笑みを向け、そっとやわらかな髪を梳いてやる。
目を細め、嬉しそうに身を任せるナルトが可愛くて。
その時に見せる笑顔が、この世のどんなものよりも綺麗で。ニヤッと、シカマルは笑っていた。
「せっかくお許しが出たんだからな。」
三代目の書状には、そろそろバラしてもいいぞと書かれていた。
明日、合同任務にするからその時にでも・・・・と。
でも、二人はそれを受け取らなかった。
バラすのは、二人の関係だけでいい・・・・とシカマルが言ったからである。
二人は、まだ二人だけの世界でいいんだ・・・・・・
ニヤッと笑うシカマルはナルトを抱き締めながら、眠りについた。
ずっと、独りだった。
でも、今・・・・・俺には君が居る。
話さない、離せない・・・大切な光。
どうか、俺だけを見ていて欲しい・・・・・・・
END
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32222のキリ番をお踏みになった、紗奈様に捧げます。
自分の中では、結構甘めになった・・・・つもりです;
えっと、甘さが足りない時は・・・・遠慮なくどうぞ。っていうか、煮るなり焼くなりもぅ、好きにしてぇ〜〜(壊)
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うふふw素敵ですねぇwイイモン貰った☆
神谷さまのサイトのシカナル、翠珀の欠片設定で書いていただきました。
というか、リクしてから一日しか経ってないのですが・・・
あまりの速さに涙が零れます。
はわわw素敵です〜。32222踏んで良かった!!