「あけましておめでとう」

 ピンポーンと呼鈴が鳴ったことで向かった玄関で言われた。

「どうした? ツー」

 綱吉が我が物顔で出迎えたが、ここは雲雀家の玄関。
 そして、その先にいたのは双子の弟の家継であった。

「いや、きょうやさんにも挨拶しておこうと思って」
「そっか。ま、入れば?」

 それと、あけましておめでとう。と綱吉は言い忘れてたなと家継に言いながら脇へ一歩ずれた。

「では、お邪魔しますね」

 家継を迎え入れようとしたのに、入ろうとしたのは骸だった。
 家継と玄関の死角にいたので綱吉には見えなかったようだ。
 それをチラリと一瞥のみをして一言で切って捨てた。

「骸は帰れ」
「いやー! なんでですかぁぁぁぁ!!」

 家継を中に引き込み、骸だけを締め出そうとすれば慌ててドアに縋りついた。

「…………とりあえず、骸もあけおめ」
「はい、あけましておめでとうございます!」

 声をかければ一瞬にして嬉しそうな表情を浮かべている。
 本当に骸、オレたちのこと好きすぎないか……とげんなりした綱吉は会話が終わるまでは締め出そうとするのを止めることにした。

「それでツナ君。ボードゲームでも四人でしませんか?」

 いつの間にやら手にしている大きな荷物。
 それ、どっから出したよ、と突っ込みかけたが、骸なら仕方ないのかもしれない。
 ちょうど人生を模したゲームのような大きさのそれを持ってきた理由は分かった。
 でも、もう何回も転生を繰り返している精神年齢が数えきれない状態の自分たちがボードゲームというのもどうなんだ?

「童心に帰るとか、初心に戻るとか、いろんな言葉はあるけどさ……それにしても今更じゃね?」
「たまには良いじゃないですか」

 ちなみにこれは、僕が暇にあかせて作成した特別製です!

「やりましょうよ〜!」

 こうしていると、ただのガキにしか見えないが、今世も実験体にされたとか言ってなかったか?
 どこが特別製なのか、とニコニコと骸は語り出す。
 今までに転生してきた中で出てきた選択肢を全て網羅した専用の内容となっているのが一番の違いだろう。
 勿論、マフィアや風紀財団などの選択肢がしっかりとある。
 本物にあるように、職業選択のコマは大きく分けて二回あるし、マフィアから風紀財団などに行くことも可能となっている。
 まだ現在はリボーンが来る直前の一月であり、春になるまでは小学生の今、わざわざコレを用意したということは――

「今年には虹も現れますし、今世の行く末を占う意味でも込めて、どうですかね?」

 そのゲーム通りの人生を送ってみないか? という唆しですよね、わかります!

「――それも面白いかもな」

 ニヤリと笑い返し、今回の人生を決めるお遊びして採用することを決定する。

「キョウちゃん〜! 骸とツーが遊びに来たよ〜」

 そういうことなら、と二人が中に入れるようにしてパタパタと綱吉は居間にいる恭弥の元へと走っていった。



「うわぁ、ツナヨシ楽しそ〜……」
「そうですね、僕も楽しみです」
「うん、まぁ、オレもちょっと楽しみになってきた」

 ケラケラと笑いながら、玄関を閉め、綱吉を追いかけて雲雀家にお邪魔した。





 ちなみにボンゴレルートに乗ってしまった綱吉と、財団ルートに乗ってしまった恭弥と家継。
 そして、影武者ルートに片足突っ込んでしまった骸という四人の今世はまだ始まったばかりである。





書くの遅くてすみません。
一応、書いてはあったんですが見直しとかに時間がかかりすぎて……

今年もよろしくお願いします!

2013/1/4 作成
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