「あ〜、もう!!」
やってもやっても終わんねぇ!
イラッとした声を上げて手に持っていた箒を強く振り回した。
誰もいないから振り回した所で危なくないから、気にせずに振り回す。
今日、綱吉は学校の裏庭の部分の掃除を押し付けられていた。
本来であれば、クラス全員での掃除なのだが、もたもたしていたせいか、体育で負けた関係で押し付けられたこととか、色々なことを加味した上で、一人きりだった。
一人きりで掃除をするのは初めてではないし、それは何とも思わないけれど……
「やる傍から何で落ちてくるんだよ!」
イラッとしてしまう。
今までに集めた木の葉を山にして、別の場所を集めてきたら、先程綺麗にした場所に枯葉が落ちてしまっている。
それ以外にも集めた落ち葉が少し風に広げられてしまっている。
「だぁ、もうやってらんない!」
箒を放り投げて、怒りを表す。
投げたからと言って、何かが変わるわけではないし、掃除が終わるわけでもないんだけど。
「じゃ、焼くかい?」
後ろからかけられた声にビクッと反応して振り返った。
「キョッ、キョウちゃん!?」
後ろにいたのが恭弥だったことに気付いた綱吉は驚きの声を上げながら、少しホッとする。
「驚いちゃったよ、キョウちゃん」
「綱吉、一人で掃除してたの?」
笑いながら箒を拾い恭弥を見れば、恭弥は一人で掃除をしていた綱吉に押し付けられたのだろう、とトンファーを今にも手に取りそうだ。
「一人だけど、大したことじゃないって」
それに、オレここに一人でいるのもう嫌だな……と恭弥を見れば、恭弥の雰囲気が和らいだ。
「それで、それ、焼く?」
「うーん……落ち葉焚きしちゃっていいの?」
「まぁ、大丈夫でしょ。邪魔だし、やるよ」
綱吉の手から箒を奪い、落ち葉をがさがさと纏める。
「火、あるの?」
「さっき煙草を吸っている不良がいたからね」
そう言って恭弥が取り出したのはライター。
いらない紙に火を点け、落ち葉に火を点ける。
周りからも落ち葉を集めに綱吉が箒を手に少し歩き回る。
その間にも落ち葉は燃えていき……
「落ち葉焚きをすると、焼き芋を思い出すよね」
「あぁ、昔家でやったっけ」
奈々がこうやってお芋を焼くのよ、とアルミ箔に包んで落ち葉を焚いたものだ。
綱吉と恭弥で半分こして食べたよなぁ、と二人は笑い合う。
「そういえば、昨日石焼芋の車走ってたよね」
「家にいた時聞こえたね、確かに」
恭弥の家にいつものように二人きりで時間を過ごしていた時、外から聞こえていた。
いーしやぁーきいも、おいもっ♪ おいしいおいもだよっ♪ と。
「こうなると食べ……」
食べたくなるよね、と言おうと口を開いた綱吉は、途中で驚いて止まった。
「リ、リボーン!?」
芋のコスプレをしたリボーンが転がってきていた。
「……赤ん坊?」
「な、何してんだよ!?」
転がるリボーンを止め、綱吉は声を上げる。
「秋の味覚、さつまいもだぞ」
焼いて食べると美味いんだぞ。
そう言ってアルミ箔に包まれた芋を落ち葉焚きをしている山へと入れる。
「その芋どうしたんだよ!」
「オレは芋の精だぞ」
「何の設定だよ、また!!」
綱吉の怒った声も何のその、リボーンは焼けるのを楽しそうに待っていた。
「赤ん坊?」
「……オレはこれだけ貰っていくぞ」
ツナ、あまり遅くなるんじゃねーぞ。
「ちゃおちゃお」
リボーンは焼けた芋を一つだけ持ち帰り、残りはお前らで食べろ、と去っていってしまった。
「…………食、べる?」
「そうだね」
美味しそうに焼けたみたいだし。
ほかほかに焼けた焼き芋を食べながら、集めた落ち葉を全て焼き尽したのだった。
何とか書きあがりました。
こんな小説でよろしければお受け取り下さいませ、まみくさん。
2008/11/17 作成
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