いつも通りの学校生活。
 教室で大人しく騒ぎも起こさずに授業を受ける。
 今日は応接室にも行かず授業を受けていた。
 何となくで授業を受けていたはずなのだが、後から思えば全ては嵐の前の静けさだったのだろう。
 獄寺君や山本、リボーンたちの騒ぎ一つ起きなかったし、本当に嵐の前の静けさだったのだろう。




「10代目、教科書お持ちいたします!」
「教科書程度自分で持てるから気にしなくていいよ、獄寺君」

 理科室へと教室移動しなければいけない授業の前、獄寺君はオレに話しかけてきた。 
 それくらい、自分で持つってば!
 奪われるように持たれそうになった教科書を何とか手元に残し、教室を後にする。
 いつも通り、山本・獄寺君と三人で移動をする。

「そういや、今日はサボってないのな、ツナ」
「たまには、ね」
「てめっ、山本! サボっているんじゃねぇよ、10代目は深謀遠慮の末やることを行っているだけだ」

 まぁ、サボっていることに変わりはないけどね。
 大抵はキョウちゃんと応接室でのんびりしているんだし。

「それでもオレはツナと一緒に授業が受けれる方が嬉しいけどな」
「ごめっ、山本……」
「あ、文句言ってんじゃねーんだぜ?」
「てめぇ! 10代目を悲しませるとは何事だ!!」

 自分を挟んで喧嘩をし始める二人にいつも困るけど、これもまたオレの日常の一つだろう。
 山本と獄寺君の争いが悪化する前に一言二言口を挟みつつ、ともすれば足が止まりそうになっている二人の足が止まらないように移動を促す。

「……ん?」
「どうした? 獄寺」
「あっちから声が……まさか、10代目を狙う刺客!?」
「はいはい、そんなことあるわけないから」

 そう言いながら、獄寺君が示した方向を窺う。
 見れば、不良がたむろっている。
 あぁ、またキョウちゃんのいい餌食だねぇ……
 騒ぎを聞きつけたのか、キョウちゃんが一人現れた。
 7人の不良にキョウちゃん一人がその場にいることに気付いたオレはそちらへ向かうことにした。

「おい、ツナ?」
「ごめん、先に行っててよ」
「10代目!?」

 二人の驚きの声を背に、キョウちゃんの元へと向かう。



「君たち、喫煙は校則違反だよ」
「てめっ、ひばっっ…」
「全員纏めて咬み殺す」

 この程度の不良たちに遅れを取るキョウちゃんでは無いが、危ないようなら手を出そうと近付く。
 一度トンファーの餌食になった不良が立ち上がっていた。
 前にもあったが、一度倒した相手を意識から外してしまうのはキョウちゃんの癖かもしれない。
 まぁ、それで危ないことになる前にオレが止めるからそれはいいんだけど…


 バキッ!
 キョウちゃんを守って不良を殴り倒す。
 ダメツナのオレが殴ったことに、不良の顔色が少し変わる。
 怒りで赤くなる不良たちとは対照的に、その姿を目撃した生徒たちが青くなる。
 今はまだ授業と授業の合間の休憩時間。
 特にここは特別教室棟への移動によく使われる通路からよく見える。

「……綱吉?」
「キョウちゃん、油断は禁物だよ?」

 ニコッと場に相応しくない笑顔を浮かべ、注意を口にする。

「……ありがと」

 小さな声で、オレにしか聞こえない音量でお礼を口にするキョウちゃん。
 オレにだけ伝わればいいだろう、これは。
 むしろ、周りに聞こえた方が色々と騒がれそうだ。

「きさまっ」
「はいはい、オレは雲雀恭弥さんが怪我しなければ何も言わないんだけどね……」

 キョウちゃんが風紀を乱されるのを嫌うから、と、校内にこういうのがいるとゆっくりできないからね。
 キョウちゃんと言わずにフルネームを呼ぶのは、この場では許してよ、キョウちゃん。
 そんな眼で見ないで。

「やっちまえ!」
「ふぅ、これは仕方ないよね」

 キョウちゃんと共闘し、不良たちを退ける。
 オレとしてはいつものこと、なんだけど、目撃者たちとしては驚きだったんだろうな。
 凄い眼で見られていたよ…

「……綱吉、君は邪魔したから応接室においで」

 連行ですか、キョウちゃん。
 周りがあれは咬み殺されるな、とばかりに見ているが、これは多分今日は授業にずっと行ってたから連れて行こうってだけだろう。
 前を歩くキョウちゃんの後をついて応接室に向かった。
 結局その日の授業はそれから全部サボっちゃったよ。





といった感じのお話になりましたけど、大丈夫だったでしょうか?
こんなものでお詫びになるのか甚だ疑問ではありますが、今回はご連絡ありがとうございました!

2008/11/5 作成

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