「あっつーい……」

 パタパタ、と団扇を仰ぐ綱吉にリボーンは銃を撃った。

「何すんだよ! 危ないなー、もう」

 あっさりと避け、やはり団扇を仰ぎ続けている。

「心頭滅却すれば火もまた涼し、だぞ」

 鍛え足りないな。

「……あ、オレちょっと出かけてくるねー」

 逃げるように、綱吉は自室から抜け出した。




「キョウちゃん」

 コンコン、と形ばかりノックをし、応接室へと入る。

「あ、いらっしゃい、綱吉」
「家にいないと思ったら、やっぱ風紀の仕事してたんだね」

 恭弥が読み終わった山を整えながら、話しかける。

「うん、夏休みだからって浮かれて馬鹿なことをするのがいるからね」
「あぁぁ、なるほど」

 そういえば、海にもいたなー…馬鹿な人たち。
 恭弥が片付けるのを手伝い、書類を処理していく。

「綱吉、休憩しよう?」
「あ、うん」

 半分くらい終わった時、恭弥が言い、お茶を淹れに立つ。
 応接セットのソファに座った綱吉にお茶を用意し、綱吉の横に座り込む。

「お疲れ様」
「うん」

 ペタッと綱吉にもたれかかるようにくっついて、お茶を一口飲む。
 二人の会話は全く無いが、心地良い静けさが部屋に流れていた。



 冷房が効いた室内だが、外の暑さとはまた違った暑さのある部屋に二人きり――
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