ぱたぱた……
 軽快な足音を立てて小さな少女が走っている。

 ぱたぱた……

「待ってよ〜!」

 少女を追いかけ、同じ年くらいの少年が走っている。


 バタンッ!

 大きな音を立てて、少年は転倒する。
 その音に振り返った少女は少年の元にまで戻ってくる。

「何してるの、ツナ」
「うぅぅ、キョウちゃん……」

 転んだ時の痛みに涙目になった少年が少女を見上げる。
 少女は溜息を一つ吐くと少年を起こした。

「ツナ、先に帰っていなよ」
「いや!」

 ぶつけた膝を叩いて埃を払い、少女の後を付いていく。

「キョウちゃんとお散歩行く!」
「まぁ、いいけど……」

 今度は走らないでゆっくりと歩き始めた少女に少年は付いていく。
 散歩の最中に見つけた群れに向かい、トンファーを手に飛び込んでいく。
 その少女に慌てて少年は追いかける。
 母親の趣味であるふわふわしたワンピースを着た少女が群れに向かいトンファーを振り下ろす。
 ハラハラと少女を見つめる少年の心配を気にせずに暴れ、倒し終わったとトンファーをしまっている。

「帰ろうか」
「うん」

 少年が出した手を掴み、手を繋いで二人は歩いていく。
 自宅の少し前で眠そうにあくびをしつつ眼を擦っている少女に、少年は急いで家へと入る。
 そして、和室の隅で手を繋いだまま眠りについたのだった。



 ぽかぽかと暖かな陽だまりの中、少年と少女が眠りについていた。
 平和な風景を作り出す二人に別の少年がそっとタオルケットをかけて部屋から去っていった。





最後にさりげなくむっくー(笑)
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