「うぁ」

 鳩尾へと入った拳にリーゼントの男は意識を失った。

「よえー、よえー。風紀委員ってこんなもん?」
「犬、早く終わらせて。めんどい」
「わかってるびょん」

 ポケットから時間が止まった懐中時計を風紀委員の上に置いて、二人は去っていった。




「並中、大丈夫なの? また襲われたらしいじゃない」
「何それ?」
「この土日で並盛中の風紀委員8名が襲われたんだぞ」
「え〜〜〜!!? マジで――!?」

 綱吉は、風紀委員!? と驚く。
 つまりは彼女である恭弥にも危険が迫っていることになるわけだ。
 気になるだろう。

「ねー、ツナ。前みたいに護身術習いなおしたら?」
「なんでそーなるんだよ!」
「そりゃ心配だからよ! 自分の身は自分で守らなきゃ」

 それに、守るために覚えたい! って昔は言ってたじゃない。

「確かに鍛える必要があるよな……」
「余計なお世話だよ! つーか、そんなのに首突っ込まないからっ」

 とは言うものの、恭弥に何かあるのなら、確実に首を突っ込むだろう。




「ったく〜〜! 何でこんなに集めてんの!?」

 剣道、空手、レスリングにムエタイ。柔道にボクシングといった色々なスポーツのチラシを手に愚痴る。

「ママンはお前のことを心配してるんだぞ」
「それは分かってるよ」
「そういえば、前は有耶無耶にされたが、お前は何を習ってたんだ?」
「え? ……あ〜……うん」

 少し遠い眼をして昔を思い返す綱吉は口を開いた。



* * * * * *




「オレはある男から、お前を立派なマフィアのボスに教育するよう依頼されてんだ」
「マフィア!?」
「そうだぞ。お前は昔、武道を習ってたんだってな」
「なっ!? 誰からそんなこと聞いたんだよ!」
「お前を良く知る男からだぞ」

 そう。リボーンは綱吉の父、家光から習っていたことは聞いた。

「どれくらいできるんだ?」
「オレが戦える訳無いって。ダメツナって評判なんだから」
「……確かに体育の授業を見る限りでは、な」

 その後、有耶無耶にされて結局何を習っていたのかすら、わからなかった。



* * * * * *




「う〜ん……何て言ったらいいのかな? 徒手空拳だから、空手に近いような気もするけど……ルールはあって無かったし」

 綱吉自身、何を習っていたのか、と言われれば何と答えていいのかと悩んでしまう。

「やっぱり護身術って言うのが一番近いと思う」
「……それだけじゃどれだけ戦えるのか分からないな」
「だから、戦えないってば!」

 実際に綱吉は戦えないだろう。
 ――自分の身か、恭弥の身に危険が降りかからない限り。

「フゥ太がいれば、ツナに向いた格闘技ランキング作ってもらえんのにな」
「いらないよ、そんなランキング!」

 そんなツッコミをした時、道の向こうから恭弥が来るのが見えた。

「あ、キョウちゃん」
「おはよう」
「ヒバリ、ちょうど良い所に来たな」
「何? 赤ん坊」

 何が突然ちょうど良いのか、と恭弥がリボーンを見れば、リボーンは綱吉を指して言った。

「ツナの強さはどれくらいなのか知ってるか?」
「綱吉の? ……さぁ? まだちゃんと戦ったこと無いし」
「だから、戦わないってば!」
「僕の攻撃を避けることができることと、受け止めることができるのだけは確か」
「……全力か?」
「僕はいつでも全力だよ」
「そうか……」

 言われた内容から綱吉の実力を推し量ろうとするリボーンに綱吉は慌てる。

「オレは強くないって言ってるだろ!」
「綱吉、身に覚えの無い火の粉が降りかかってきているから、綱吉も気をつけること」
「わかってますって。……キョウちゃんこそ……」
「うん」

 お互いを心配し合う綱吉と恭弥がそんな会話を交わしていると、恭弥の携帯に電話がかかってきた。

「……綱吉の知り合いだったよね? 笹川了平……やられたって」
「え? お兄さんが!?」

 突然の凶報に綱吉は驚くのだった。







う〜んと・・・アニメ見てないから分からないけど、
歯を抜くのは痛そうだったので、こっちに。
まぁ、理由はおいおい・・・

2008/1/12 作成
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