「お兄さん! 大丈夫ですか?」
「お――。沢田、早いな」
「……軽傷ですね」

 一応、ベットに横になっているものの、大した怪我をしている様子ではない。

「当たり前であろう! 全力で殴りに行ったため、腕は包帯まみれだがな!」

 ほれ、と言って見せた腕にはぐるぐると包帯が巻かれていた。

「すみません、軽傷じゃないですね」
「いや、軽傷だ! 骨が折れた訳でも何でもないからな!」

 クワッと眼を見開いてそう言う。
 ちなみに、腕がボロボロのため、血が流れすぎているから点滴をしていけと言われたために横になっていたらしい。

「しかし、襲ってきた男……あれは我がボクシング部に欲しいものだな!」
「犯人見たんですか!?」
「あぁ。あの制服は隣町の黒曜中のものだ」
「相手中学生ですか?」
「あのパンチは良かった! 嬉しくて手を出してしまったがためにこうなったわけだが……」

 手を出さなければ、包帯ぐるぐる巻きにはならなかったようだ。

「沢田も気をつけろよ」
「お兄さんまで! オレは関係ありませんって!」

 京子ちゃんも来たし、と黒曜中だということを風紀に一応言いに行こうと病室を後にした。




 病院のロビーには並盛中生が沢山いた。

「おぉ、ダメツナ。大変なことになってんな!」
「どーしたの? 誰かのお見舞い?」
「あぁ……部活のセンパイ持田さんが襲われた」
「えぇ!? 剣道部の持田センパイも〜!?」

 風紀じゃない並中生たちも襲われているのだという情報を得る。
 襲われた人全員の胸元に止まった懐中時計が置いてあったとのことである。

「マジやべーって。明日は我が身だぜ!!」

 真っ青になっている友人が風紀委員の姿に気付いて、綱吉の頭を無理やり下げさせる。

「風紀委員副委員長の草壁さんだ」

 あぁ、草壁さん。と声をかけようかと思ったが、頭を抑えられているため話かけることはできない。
 その上、押さえつけられているため、綱吉に気付いていないようだ。

「では、委員長の姿が見えないのだな」
「えぇ。いつものように、おそらく敵の尻尾をつかんだかと……これで犯人側の壊滅は時間の問題です」

 そう話している草壁と風紀委員に、綱吉は驚く。

 (えぇ!? キョウちゃんが!)

 一人で危ない場所に行ってしまったという事実に焦っている。


「きいたか?」
「うん……雲雀さんが敵をやっつけに一人で……」
「ヒバリさんは無敵だぜ!! これで安心だ!」

 友人はテンション高く、これで心配は無くなったぜ! と喜んでいるが、綱吉は微妙に暗い。
 一人で行ったことに不安と心配で一杯のようだ。
 しかし、それに気付かずに友人は嬉しそうに帰っていった。




「ツナ、敵は懐中時計でカウントダウンしているようだぞ」
「何それ」
「襲われた人と共にあった懐中時計は止められた時間でカウントダウンされてたんだ」

 これを見てみろ。そう言って紙を手渡す。

「並盛中ケンカの強さランキング? うわ……一位キョウちゃんじゃん」
「そこは気にしなくていい。よく見てみろ、襲われたメンツと順番がピッタリ一致してんだ」
「え――!? 本当だ!! つーか、このランキングって……」
「フゥ太のランキングだぞ」
「えぇ!!」

 驚いてランキングを見ている綱吉に、リボーンが沈黙の掟(オメルタ)について説明している。
 一般の人間が知る訳が無いから相手はマフィアの可能性もあるんだと言っているのだが、そんなことは綱吉の耳には入っていない。

 だって、つまりは最後にはなるが、しっかりと恭弥が狙われていることが判明したためだ。
 よく見ると、手にしているランキングの紙の持っている場所に皺が寄り始めている。


「聞け! ダメツナがっ!」
「えっと、お兄さんがやられたんだから、次は……草壁さん!」

 さっきそこ歩いてたはず! と病院の入り口を見れば、草壁さんが運ばれてきていた。

「もうやられたようだな」
「3位は……獄寺くんで、2位が山本!? 何で周りの人ばっかなんだよ!」
「そんなの、オレがファミリーに選ぶくらいだから当たり前だぞ」
「勝手に選ぶな! あぁ、もう……」
「ヒバリの攻撃を避けれるっていうお前は載ってないがな」
「ケンカなんか出来ないから!」
「それはいずれ何とかするとして、お前が行け。オレは気になることを調べる」

 リボーンの言うとおり、獄寺へ連絡するために綱吉は走るのだった。







ちょっと変化出てきた?
全体的に怪我は軽めです。
あと、ケンカの強さランキングを取り扱ってみたかっただけです。
にしても、キョウちゃん何処〜?(いないから悲しい)

2008/1/13 作成
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