カサリ。
 紙で出来た箱を開いていく。
 中にはケーキが二つ。

「どっちがいい?」
「チーズケーキ」
「うん、わかった」

 応接室内に常備されている皿に倒れないように置く。
 フォークを手前に置き、それを恭弥へと向ける。
 紅茶を入れたカップを用意した恭弥が座るのを待って、自分のショートケーキのフィルムを剥がす。

「……行儀が悪い」
「いいじゃないですかー、これくらい」

 そうむくれて返事をしてしまうが、ケーキの周りにあるフィルムに付いたクリームって何故か美味しい。
 行儀が悪いと言った恭弥はフォークに端を引っ掛け、クルクルと巻いて剥がしていく。

「正しいマナーでしたっけ」
「そうだね。でも楽しんで食べればいいんじゃない」

 どうせ甘味は嗜好品なんだし。

「そうだよねー、嗜好品!」

 リボーンが好きなエスプレッソも、骸が好きなチョコレートも、獄寺が吸っている煙草も、全部嗜好品。

「でもやっぱり美味しいね」
「そうだね、やっぱりケーキはナミモリーヌだね」

 いつも何かしらクッキーなどのお菓子を常備してある応接室だが、今日は風紀委員に買ってきてもらっておいたケーキなのだ。
 甘い物が無いと生きていけないという程ではないが、甘い物は好きな綱吉と恭弥。
 たまに訪れる骸も甘い物は好きであり、手土産に持ってきた物を三人で食べることもよくある。
 それでも普段は二人きり、応接室でこうして食べることが多い。

「こっち一口食べる?」
「ん」

 口を開く恭弥に、フォークを差込み、引き抜いて、今度は自分が食べるためにケーキを刺す。

「ツナ」

 名前を呼ばれてそちらを見れば、差し出されてるフォーク。
 口に含んで、それから笑いかける。

「ありがとう」

 一口くらいずつこうやって交換するのもいつものことだ。
 お茶を飲みながらケーキを全て食べ終え、満足した綱吉と恭弥は他愛も無い話をし続けるのだった。





茶室で酷くからかってしまい、悪かったなぁと思ったので、何か書くよ!と言って書いたもの。
甘さ前面に押し出してみました♪

題名、と聞かれたので、「甘い時、」とでも答えておきましたw
だって、甘いんだもの(笑)

2009/9/23 作成



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