ひらり、と舞うスカート。
ゆらり、となびく長い黒髪。
校舎脇を歩いていた少年は、上から降ってきた、そんな女性のスカートと黒髪、そして思い切り見えたいちごぱんつを穿いた人物に顔面直撃の蹴りを受けて意識を失った。
(あ、いちご・・・)
そんな視界に大きく見えたパンツの柄に思ったのが意識を持っていた最後の思考だった。
「――なんでこんな場所歩いてるの、これ」
「これ、は無いんじゃないかな? キョウちゃん」
「あ、ツナ」
嬉しそうにパタパタと綱吉に駆け寄った恭弥は蹴り倒した少年の存在を忘れて、綱吉と二人で出て行った。
見てしまったいちごぱんつの持ち主に恋心を抱くという問題行動にその少年、山田太郎が走るとは思わずに・・・
「あのいちごぱんつの持ち主・・・・・」
うーん・・・でも、いちごぱんつ、穿いてますか? とは聞けないよなぁ・・・・・
女子にそんなことを聞いたら変態だ。
変態のレッテルを貼られてしまう!
でも、あのいちごぱんつの持ち主に会いたいんだ、もう一度・・・
蹴られたのは嫌だったけれど、あの綺麗な髪の毛、身のこなし・・・素敵だった。
すでに美化されてしまっている彼女の姿を思い浮かべ、悦に入る。
「うぇぇ!? 京子ちゃん、お兄さんも!?」
「うん、そうだよ。私もおにいちゃんも、いちごぱんつ穿いてるよ」
ニコニコと笑って話しているダメツナと評判の沢田と学校内のアイドル笹川京子の姿を発見した。
ってか、今凄いこと言ってなかったか!?
笹川京子も兄、了平もいちごぱんつを穿いてるって!?
えええええ!?
「じゃ、オレも気にしないで穿けばいいのか」
「うん、ツナ君似合うと思うよ」
笑って綱吉はいちごぱんつを穿くことを決め、それに笑っている笹川京子。
いやいや、待ってくれ!?
いちごぱんつって流行ってるのか!!?
「おい、獄寺、どこ行くんだ?」
「十代目が穿くならオレも穿く!」
「それはいいけど、まだ学校終わってねーぜ?」
「そんなん気にするか!」
山本を振り切って獄寺が学校を出て行こうとしている。
いや、本当に、男子も女子もいちごぱんつなのか? みんな?
オレだけか? こんな状況になっているって気付いてなかったのは・・・
太郎はあまりの事実に固まっていた。
その後、女子に情報を搾り、いちごぱんつの情報を集めていた。
その情報を手にした綱吉は誰がそんなことを調べているんだ? と彼を見に来た。
「・・・あれ?」
なんか見覚えがある?
本当に不思議に思いながら、記憶を探る。
「・・・・・あっ」
思い出した! この前校舎脇で蹴り潰された人だ。
そういえば、あの日のキョウちゃん、いちご柄のぱんつ穿いていたっけ・・・
思い返してみれば、そうだった。
・・・ということは――
山田太郎はその後、綱吉を心の中で綱吉様と呼び、触らぬ神に祟り無し、とばかりに平凡な生活に逃げ帰るのだった。
いちごひゃくぱーせんと、みたいにキョウちゃんに惚れて探す人がいたら・・・と言われてちょっと書いてみた。
結末はツナ様に咬み殺されることでしょう。
えぇ、ツナ様、心狭いもん。
あと、何でいちご柄だったとツナ様が知ってたかと言えば、押し倒されたんだろうなぁとしか言えません←
2009/2/8 作成
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