「今日は、転校生が来たぞ」
入ってきなさい。
そう言って、クラス中が入り口に注目している中、つまらなさそうに外を見ている綱吉。
誰がこのクラスに入ってこようが構わない。
というか、こんな微妙な時期に転校してくるような奴に興味は無い。
春の麗らかな陽気に、眠気を誘われながら、校庭の方を見ている。
たまに恭弥が通ることもあるし、と見つめている綱吉。
そんな綱吉の耳に一段と大きなざわめきが響いた。
うるさい、と思ったのか、教室の前の方へと目線を動かすと、一人の男子生徒が見えた。
ざわめきが頷けるほどの綺麗な顔をしていることは認めよう。
あぁ、認めよう、そこだけはな。
「六道骸です。外国に行っていた関係で皆さんより一つ年上ですが、よろしくお願いします」
「――――って、むくろー!!?」
「お久し振りですね、ツナ君」
僕に何の連絡も無く、いつの間にか日本に帰ってるなんて酷いですよ。
「いやいやいやいや! 酷いって、連絡しろって無理だから!」
そう、無茶を言わないでくれ。
連絡先も何も教えずに、ふらりと現れて、遊んだらふらりと去ってく幼馴染にどうやって連絡しろと!?
「キョウちゃんとツナ君が楽しそうに過ごしてるらしいって聞いて、頑張って日本に来ちゃったじゃないですか!」
まぁ、色々と準備とかに時間かかっちゃってこんなにかかってしまいましたが・・・
「あ、折角ですし、キョウちゃんにも早速会いたいですね」
お願いしてよろしいですか?
「ちょっと待て! これから授業・・・」
「そんなの、僕には関係ありませんよ。ほら、行きましょう」
綱吉の手を掴み、歩き出す。
「え? え?」
「あ、先生! ちょっと応接室行ってきます〜」
慌てて綱吉はそう言い残す。
応接室!?
クラス中にざわざわとしたざわめきが広がる。
そんなクラスメイトたちを放置して二人は応接室に向かうのだった。
「・・・で、本当に急だよね、お前って」
まぁ、いつものことだけどさ・・・
「すみません。少し脱獄に時間がかかりましてね」
「・・・・・は?」
え? 今、脱獄とか言った!?
何それ!?
「僕も驚きましたよ。まさか・・・」
ツナ君とキョウちゃんの間に子供ができるのがこんなに早いだなんて・・・
「それ聞いて来たんだ」
「えぇ。あと、お子さんにも会わせて下さいね! 凄い楽しみにしていたのですよ!」
わくわくと骸は綱吉に言ったのだった。
「ただいまー」
ガチャッと綱吉は自宅の扉を開けた。
後ろには恭弥と骸が付いてきている。
「ツー君、帰ってきちゃダメじゃない。まだ学校の時間でしょ?」
「いいの、今日はキョウちゃんも一緒だし」
「お久し振りです、奈々さん」
「あらあら、まぁまぁ。むっ君?」
「はい」
奈々に向かって笑顔で答える骸。
「あ、もしかして、ルナちゃんに会いに来たの?」
「えぇv」
「じゃ、入って入ってv」
奈々は楽しそうに骸を迎え入れる。
先を歩く奈々と骸を追いかけるように、綱吉と恭弥が並んで家に入る。
「可愛いですね」
「二人に似ているわよね!」
「そうですね〜」
流奈を見つめ、まったりと話している二人を眺めつつ、綱吉と恭弥はお茶を飲んでゆっくりしていた。
「ダメツナ」
そこへやってきたリボーンが二人の向かいに座り、エスプレッソを飲みながら声をかけた。
「ん? どうした? リボーン」
「何でお前、あいつと・・・」
「あいつって・・・骸のこと?」
「あぁ、あいつはマフィアの大罪人の六道骸なんだろ?」
「・・・マフィアの大罪人?」
「何それ?」
リボーンが淡々と説明を始める。
特に最近脱獄したことに関して話し、捕まえるべきなのだと説明する。
「いや、そんな面倒なこと・・・」
「そうだよね、別に僕たちに迷惑かけてないし」
と、並盛で何も問題を起こさない骸のことは放置されたのだった。
黒曜中の隣町ボーイズの事件は、起きなかったらしい。
むしろ、ツナとキョウちゃんの子供に会うことを目的に現れる骸。
その情報を得たために脱獄する骸。
・・・かなり間違ってるでしょう(笑)
2008/6/15 回収
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