没ネタ。
現代12の嘆き弾の話・・・途中から。
「今度こそっ。ロンシャン君の願いを叶えてあげますよ〜」
向かいの校舎の屋上からマングスタが恭弥を狙う。
ズガン
死角からの攻撃だった嘆き弾に恭弥は当たってしまった。
「キョウちゃん!!!?」
突然の出来事に綱吉が声を上げる。
それはそうだ。
自分の彼女に嘆き弾が当たり、そのせいで下着姿になってしまったのだから。
慌てて恭弥に近付き、ブレザーを急いで脱いで羽織らせる。
「おぉぉぉぉ♪」
そんな声を上げるロンシャンを、キッと睨みつける。
その瞳には強い怒りが浮かんでおり、恭弥を抱き締めたまま、ロンシャンに向けて冷気を放つ。
教えて貰ってもいない零地点突破ファーストエディションを怒りによって会得した綱吉はそれを放ったのだ。
「キョウちゃん?」
その場にしゃがみ込み、嘆いている恭弥を抱き締めつつ、様子を窺う。
「こんな風にいつもいつも咬み殺したりしてるから・・・ツナの周りにはいつも沢山の群れがいて・・・ツナはあまり会いに来てくれないし・・・僕はこんなだし・・・・・」
ボソボソと沈んだ様子で呟き続けている。
「・・・だから、ツナは僕のこと嫌いなのかな?」
「好きだから!」
その言葉が耳に入った瞬間に反射で綱吉は答える。
しかし、嘆き弾の効果なのだろう、全く恭弥には届いていない。
色々と嘆き続ける恭弥に、ここにいつまでもいると人目に付くと気付いた綱吉は移動することにする。
あちこちに視線を走らせながら、恭弥を抱きかかえる。
人目につかないように、急いで応接室へと走り去った。
ソファに座らせる。
まだ色々と綱吉が自分を嫌いなのではないか、といった内容の嘆きを続けている。
「・・・中々押し倒しても上手く行かないし・・・綱吉から手を出してこないし・・・僕に魅力無いのかな・・・」
ブツブツと言い募っている。
その言葉に赤面しつつも、綱吉は恭弥を抱き締めている。
「キョウちゃん、好き。大好き」
言い聞かせるように、綱吉は恭弥に囁き続ける。
嘆き弾の効果が切れたのだろうか。
唐突に恭弥はわたわたと綱吉から離れようとした。
「あ、効果切れたんだね。良かった」
ホッとして笑顔を見せる。
「綱吉・・・あの・・・」
「キョウちゃん、ちょっと待ってて。後始末してくる」
できれば、戻ってくるまでに着替えておいて欲しいな・・・
流石にサラシ姿のままの恭弥は刺激的過ぎる。
そう言い残して応接室から出て行ってしまう。
応接室を出た綱吉が向かったのは、まずロンシャンを放置した裏庭の方。
そこへ向かうと、ロンシャンを助けようとしているマングスタがいた。
「・・・・・」
元凶を発見した、とニヤリと笑った綱吉が先程ロンシャンに使ったことで覚えた零地点突破ファーストエディションを放つ。
ロンシャンの真横で凍ったマングスタを無視して、スタスタと移動していく。
先程、恭弥を運んでいる最中にこちらを見た人たちを殴るために。
殴って目撃しただろう恭弥に関する記憶を飛ばすために。
恭弥に付き合っている内に、記憶を飛ばす殴り方などをマスターした綱吉にとっては、それくらい朝飯前だ。
そして、数名の生徒たちを沈めた後、恭弥が待つ応接室へと戻るのだった。
「ただいま、キョウちゃん」
全ての後始末を終え、応接室へと戻ってきた綱吉は、ちゃんと恭弥が服を着ているよな・・・とはらはらしつつ部屋へと入ってきた。
入ると、洋服は着ていた。
一応、着ていた。
・・・ただし、セーラー服だった。
どうやら予備が無かったらしい。
「キョウちゃん?」
「・・・つな、よし・・・・・」
落ち込んだ様子の恭弥が、体育座りでソファに座り込んでいる。
そして、腕から少し顔を上げて上目遣いに綱吉を見る。
その身体は羞恥からか、震えている。
「つな・・・何、してきたの?」
「目撃者の隠滅。だから、安心して・・・」
恭弥が座るソファへと近付く。
その綱吉を掴み、隣に座らせ、自分の顔が見えないように抱きつく。
「きょうちゃ・・・」
震えている恭弥の身体を抱き締め、背中を落ち着くように撫でる。
恭弥が落ち着くまでそうして撫で続けた綱吉だった。
キョウちゃんにもし嘆き弾が当たったら・・・
という妄想を形にしてみました。
はっきり言って、キョウちゃんがそんなヘマをする訳がありませんが(笑)
まぁ、死ぬ気弾に当たってもらってもいいんですけどね。
えぇ、どちらにしても、似たような事態に陥りますよ(ニッコリ)
サラシは下着に入りますよね?
2008/5/12 作成
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