「なぁ、骸」
「なんです?」
幾度もの転生を繰り返して再び会った彼と会話を交わす。
家継にとって、大切な双子の片割れであった綱吉とその恋人の恭弥が楽しそうに話をしているのを遠くに見詰めながら缶コーヒーを口にしていた。
のんびりと公園のベンチに腰掛けた家継は隣に座っている骸に話しかけていた。
「あの二人って凄いよなぁ」
「えぇ、本当に……」
何度も生まれ変わって性別が変わろうと愛し続けている二人の絆は本当に凄い。
「この間思ったんだけどな……」
ツナヨシも誰も周りにいないのにボンゴレ十代目に担ぎあげられながら、降りかかる火の粉を振り払いながら、ふと思ったのだ。
「オレが周りにお前もあの二人も誰もいない世界に生まれ変わっていたけれど、あの二人って絶対一緒に生まれているよな」
「えぇ、強い結びつきを感じますね」
本当に二人の絆を思えば、尊敬に値する、と。
「オレってそういう絆無いよな……」
生まれ変わったらお前に必ず会うと思ってたのに会わなかった前回、思ったんだ。
「オレってお前と結婚した時もあったけどさ、別にそこまでの感情を持ってないよなって」
「まぁ、それは僕も同じですけれど」
「あぁ、わかってる。一応、仲間意識みたいなものはあるんだろ?」
「えぇ、まぁ、それくらいは……」
恋愛感情みたいな強い結びつきは無いにしても、友情のような絆の結びつきはあるのだから。
「勿論、会えたら嬉しいことも変わりなかったけどな」
特に前回誰とも会わなかったから、今回会った時本当に思ったよ。
「そうですか、それは何よりです」
こんなに邪険にされようと、あの二人に会えたこと自体が幸せならいいことだろう。
「前回まるっきり一人だったから、逆に色々考えたんだけどな……」
オレって異端だよな。
「あの二人は必ず二人で会うため、結ばれるために転生を繰り返してるんだろうなぁ、と」
「でしょうね。勿論、二人ならば知らなくても結ばれているのですけど……」
現に、僕が知っている限り、一番最初からしてそうだった、と骸はつぶやく。
「最初? そういえば、聞いたこと無かったな。お前、一番最初転生始まったのっていつなんだ?」
オレが初めて会った時はすでに転生してたんだろ、あの二人も。
「えぇ、一番古い記憶では、あの二人の幼馴染として生まれて、平凡な人生を一度。その次の記憶でこの瞳を植え付けられた時に一番古い記憶を思い出しました」
その時は一度も二人には再会しなかった――いえ、会いに行きませんでした。
「その次の生で六道輪廻に縛られていることを知り、幾度か試行錯誤を繰り返しました」
その間は会わないようにしながら、二人が結ばれていることだけ確認したり、転生の連鎖を断ち切るために記憶だけでも忘れたいと思いながら生きていた。
一番最初の時と同じような幼馴染として生まれて平穏な日常のみの人生に戻りたくても戻れない、そんな葛藤を繰り返し。
「ある時、二人はどうされているのだろう? と見に行って、二人の幼馴染に」
半分は離れていたために色々ありましたけれど、その生があの二人の一番古い記憶になってるでしょうね。
「その次が君の記憶している時ですよ」
「へぇ、そうなのか……」
記憶が無くても結ばれ続けていたあの二人のことをただ見守っていたのか、と家継は理解した。
「でも、な。あの二人はその絆のために、お前はその能力のためにこうなっているんだろうけど……」
オレって何なんだ?
「オレ自身はあの二人みたいにどうしても会いたい人がいるわけでも、お前のように縛られているわけでも何でもない」
なのに、こうして転生を繰り返している。
「オレだけが理由も何も無く、異端なんだ」
理由が無い自分がおかしい、と家継は憧れるものを見るかのような瞳で綱吉と恭弥の二人を見る。
「いいえ、僕たち全員が記憶を持っているという事実だけで異端なのですよ」
キッパリと家継の悩みを切り捨てるように、骸はそう告げた。
とりあえず、二人の視界の中でキョウちゃんとツナ様はラブラブオーラでピンク色の世界でも作ってればいいと思いますw
あと、シスツナとむっくんは結構いいペアなんだと思うよ?
問題はむっくんかシスツナが別の性別に生まれる機会があまりないってだけでw
別の性別じゃないとただの仲間になってしまう関係だと思われる二人です。
同じ性別でも恋人になるキョウちゃんとツナ様とは違いますよ、そこはっていう話です。
でも、互いの恋人とか結婚相手は何となく気になってそうな二人でもあるな……w
2010/3/14 作成
≪ 戻る