影分身した沢山のナルトが木の葉を二つに裂こうとチャクラを込めていた。

「ナルト!!」
「うおあっ!?」

 突然の声にナルトはビックリして木の葉に変な力が入った。


「「「シ、シカマルゥ!?」」」
「緊急事態発生。ツナデん所にヘビが……」
「「「えぇ!? マジで!??」」」

 ナルトは自分の声がハモっていることに気付き、「チッ」と言いながら影分身を解く。
 それぞれが手にしていた木の葉だった物がヒラヒラと舞い散る。


 半分は真っ二つ。
 残り半分は灰だったり、焦げてたり、枯れ葉になってたり―――


「ヘビ? ……そんな素振り無かったはずだろ?」
「ま、あいつからの連絡じゃな」
「んで、あいつは?」
「無理やり同行してきたから、そろそろ終わらせていいか? って」
「あ〜……だな。じゃ、行くか」

 ナルトはシカマルと共にその場を離れ、ツナデの場所へ向かおうとする。


「ナ、ナルト!!?」
「……あ、忘れてた」

 カカシの存在をすっかり忘れ去り、しまった! という表情をした。

「ナルト? お、お前…………」
「あ〜、失敗した〜……てばよ?」
「そんな、取ってつけたような……」
「アハハ。やっぱ無理? ……って驚かしたシカが悪いって!」
「わりぃ。……もう諦めたら? あいつの件もあるし」
「だな〜……カカシセンセー、ちょ〜っと実力隠しててごめん」
「なっ!!」
「むしろ、全員隠しててごめん?」
「オレに聞くなよ。っつーか、そろそろ行かないとツナデ、ヤバクねぇ?」
「あ〜、そっか。じゃ、カカシセンセー、後で話すってば!」

 そう言い残してシカマルと共に走り去る。


「ちょっ、待って!」

 走るナルトとシカマルを追いかけて、カカシも走り始める。




 そして、火影邸に辿り着く。

 周りを囲んでいる音の里の忍やそれを排除している木ノ葉の忍たちが入り乱れている。


「……死麗。状況は?」
「はい! まだ動いてません。……動いていい?」
「あぁ、思う存分やれよ。あれ? 死華は?」
「死炎と一緒。一応、演技上で」
「了解。死影、行くぞ」
「あぁ」

 死麗たち6人が入り乱れた空間を縫い、音の忍だけを葬っていく。
 それをチラッとしか見ずに火影邸の中へと入っていく。

 そのナルトとシカマルを追いかけカカシも入っていく。



「ばぁちゃん、無事!?」
「ナ、ナルト!!」
「あ〜ら、ナルトくぅん? こんな所までよく来れたわね〜?」
「…………死炎、死華、死影……やれ」

 汚い物でも見るかのような眼をしたナルトが低い声で命じる。
 無言で動き出した三人が敵を葬る。死炎が大蛇丸に向かって、死華がカブト、死影が周りの雑魚を。

「なっ!!? サ、サスケくん!?」
「潜入捜査も楽じゃない。オレが木ノ葉を離れるわけないだろ?」

 馬鹿にしたように大蛇丸を嘲笑うサスケにその場の全員(死音たちを除く)が驚いている。


「死炎……死華……死影…………まさか、木ノ葉の死神!?」
「大正解♪ カブトにしちゃ、やるじゃない」

 クスクスと笑みを漏らしながらカブトを傷つけていくサクラ。


「えぇえ!!?」
「ばぁちゃん、驚きすぎ。……ま、教えてなかったから仕方ないか」
「あぁ、そうだ。今の内に報告しておくか」
「あぁ。オレの部下っつーか……家族――オレの同期全員とネジだから」
「……はぁ!?」
「サスケ、サクラ、いの、シカマル、チョウジ、ヒナタ、シノ、キバ、ネジ。とオレ……親戚なんだよ」
「「はぁ!!?」」
「……あ、カカシも来てたんだ。そうなんだよ、親戚で仲間で家族で……そして、部下?」
「言い切っとけよ。オレたち全員、九尾の狐――九重の子孫だから」
「「「えぇえ!!?」」」
「……何逃がしてんだよ、死炎?」
「わりぃ」

 ナルトたちの近くに来て驚いている大蛇丸に顔を歪める。

「ま、だから、四代目も先祖のために封印を選んだっつーわけだ」
「それ以外に止める方法も無かったせい、らしいけどな」
「「…………」」
「んじゃ、終わったし、オレら帰るから」
「ちょっ……まさかそのまま二度と会えないとか言わないよね!?」
「……わかった。じゃ、これ言いふらすなよ?」
「それじゃ〜、また明日〜」
「……あ、ツナデさま。オレの復帰、可能ですか?」
「……ど、どうにかする」
「ありがとうございます」

 サスケが嬉しそうに頭を下げた後、傷が入った額宛の傷の上を掌を滑らすと傷が消えた。


「サ、サスケ……そ、それ…」
「あぁ、ただの幻術でしたから。言ったでしょう? 木ノ葉を離れる気は無い、と」

 あまりのことにツナデもカカシも遠い眼をし始めたのだった。




「あ、カカシ。明日の任務、カカシ班、アスマ班、紅班の合同で演習ってことで」
「えぇえ!!?」
「なんか文句あんのか?」
「い、いえ…あの……サスケも一緒ですか?」
「当たり前だろ。同期にはさっさと会わせて復帰を知らせないとな」
「……あぁ…はい……わかりました」

 さっきの会話で親戚だと言われたが、さっさと会わせるに越したことはないとそう決まった。






「おはよ〜」
「……はよ…………」
「カ、カカシセンセーが居る!!? 天変地異の前触れ!!?」
「ホ、ホントだわ!……ど、どうしよう…(焦)」
「皆、失礼すぎ……」

 などと騒ぎながら集合。そして、演習が始まろうとしていた。

「…はぁ……(溜息)」
「何溜息吐いてんだよ」
「熊にはわかんないよ……」
「何があったのよ?」
「……まさか、ねぇ……ナルトが…」
「うずまきが!? どうしたのよ?」
「……強かった…………」
「言うなっつったろーが!!!」

 バシンッ! とハリセンが飛ぶ。
 どっから出てきたのやら……


「ナルト〜、諦めなさいよ〜」
「どうせ、一人にバレようが、三人にバレようが……この三人なら変わらないわよ?」
「……そ、それもそうか…………」

 諦めたらしい。その瞬間から、全員の動きが微妙に変わった。
 先程までサスケに纏わりついていたサクラといのは二人だけで離れて会話。
 ダルそうに話していたシカマルがナルトに近付き、会話相手だったチョウジがサスケの方へ。
 紅班の三人で話していた所、ヒナタがサクラたちの方へと離れていく。

「……っつーわけで、全員実力隠してましたー」
「「……は?」」
「なんか、親戚で仲良しで、サスケは潜入捜査で……木ノ葉の死神だったんだってさ……」
「「はぁ!!?」」
「ま、一応そんな感じ。……っつーか、今日の演習ってバラせってことだった?」
「だろうな」
「……後で締める」
「いやいや、それは危険だろ?」
「死音であることを重々承知してての行動だから、それくらいはいいだろ?」
「……それだったら、任務、減らさせたら?」
「そっちの方が美味しいな〜……」

 ツナデを脅して休暇でも取るような話へと変わっていく。

「…………これを見たら、溜息吐きたくなっても仕方ないだろ……?」
「……そ、そうね…………」
「……ま、まさか…なぁ……?」

 アハハハハ、と逃避めいた笑い声を上げていた三人であった。




「や〜ん、ナルト、カワイ〜♪」
「……離せ」

 数日しか経っていないというのに、元の状態に戻ってしまったカカシ(変態)。

「アスマセンセー、紅センセー……」
「ど、どうしたの? 貴方たち……(冷汗)」
「う〜んとね、ちょっと実力出して暴れるから避難しててね〜♥?」
「大丈夫、大丈夫。少し離れれば怪我しないから?♡」
「「…………」」

 無言で木陰へと避難。


「ナルトを離せや、この変態」
「シ、シカ……さ、流石に、怪我させるのは可哀相だって!」
「……いいや。これくらい当たり前だ。それに、ナルトもとっとと離れろよ」
「は、はい!」

 あっさりとカカシから離れ、シカマルの傍へ降り立つ。

「全力で潰せ」
「は〜い」×7

 喜々としてサクラたちが攻撃を始める。


「……シ、シカ?」
「実力を隠す必要が無くなったんだから、あんなの構うな」
「わ、わかってる……」

 カカシが触れていた辺りを消毒するように擦って言い聞かせるように言うシカマルであった。
 自分で手を下さない辺りが一番怖いと思われる…………


日記小話だったものです。
本誌でやっていた時に頭に浮かんだシーンより。

35巻の316話の最後の部分から派生。
一応、これはifになりますので・・・

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