これは、ナルトたち・・・いえ、こう言った方が親切でしょう。死音たちが次元移動術を完成させるまでに失敗した時の話である。
 以前に一度行ったことがあるナルトたちの世界へと移動するつもりで発動させた術が、全く別の場所へと繋がってしまったのだった。

 これはそんな失敗の話である。




 風見家の中、ナルトはシカマルを呼びにシカマルの部屋に入った。
 ヒナタたちが焼いたケーキが出来たから、お茶にしようといのがナルトに頼んだからである。

「シカマル、何やってんだ?」
「あぁ、この前の移動術、組み立てなおしたんだ」
「へぇ。じゃあもう一回行ける?」
「行ける行ける。そのつもりで作ったしな」
「やった!」
「お茶の時間か。皆に話してみっか」


 一緒に住んでいる者たちに、完成したことを告げる。

「やっぱりシカマルすげぇじゃん」
「だよね。流石シカマル」
「それでどうするの?」
「また行けるの?あっちのわたしに会えるなら嬉しいけど」
「うん。私も嬉しいな」
「またな、って言って別れてきたことだしな」
「だな」
「そうだな。今日は任務も無いことだし、いいんじゃないか?」

 全員が楽しげにお菓子を口にしたり、お茶を飲んだりしながら答えた。

「だよな。んじゃ、早速行ってみよー!」

 ナルトが決めれば、それはすぐに実行に移されることになる。手早く準備を整え、片付けもし、集まった。


「んじゃー、使うぞ〜!」

 間延びしたシカマルの合図の後、光が広がり、そして次の瞬間には風見家の中から人は一人も居なくなったのだった。




「な、なんだ!??」
「・・・え?わ・・・たし??」
「えぇえぇと・・・なんで私がもう一人???」
「な、何者だ!!!?」
「いつの間に結界の中へ!??」


 (辿り着いた先のナルトたち・・・の反応がおかしい??)

「えぇと、はじめまして??」
「あーぁ、シカマ・・・死影、失敗かよ」
「そうみたいだな。・・・どこで間違ったんだ?」

 死影は移動術の巻物を開き、間違いを探し始めた。会話に参加する気は零だ。

「別の世界のオレたち、初めまして。オレたちは別の世界から来たお前らだ」


「・・・・・はぁ???」

「あ〜・・・なんてゆうか、術を失敗しちゃった?」
「・・・そんな術があるのかよ!!?」
「いや、作った・・・?まぁ、だから失敗したんだろうけど」
「いや、そんな簡単に・・・」
「別の世界に来るの、初めてじゃないし・・・」
「それで済ますな!!」

 向こうの世界の自分たちに怒られたのだった。



「・・・この結界の中で何とも無いということは、害は無いということか?」
「そうみたいだな。・・・しっかし、結界の中にいきなり出現するとはな」
「こんな経験あるのか?」
「いや、ない」

 ナルトたちはボソボソと話していたのだった。



 怒られたりした後、死音などの名前で呼んでもらおうと死音たちは自己紹介を始めた。

「とりあえず、自己紹介な。オレは死音と呼んでくれ」
「・・・それ、何?」
「向こうの世界でやってる暗部の時の名前」
「はいぃ??」
「あぁ、五〜六歳の頃からやってるからな」
「早っ!!」
「修行始めたの、二歳くらいからだったからな」
「それまた早っ!!!」

 反射的に死音たちの言葉に突っ込む。

「・・・お前らも結構強いみたいだな。オレらが前に行った所のナルトたちに比べると凄く強い」
「オレたちも修行頑張ってるからな」
「自己紹介を続けると、オレたちは皆親戚だ」
「え???」
「親戚って、どういうことだ?」
「風見家って言って、現在はナr、死音が当主な」
「ちなみに、九尾の狐である九重の子孫でもあるな」
「えぇえ???」

 九尾の狐、と言われて皆の頭に浮かんだのは、尾の人格たち・・・彼らの子供・・・?


「ここでも九尾の狐の襲来があったみたいだな」
「それどころか、この様子だと子供でも封印先を知っているみたいだな」
「あ、それはちょっと理由があって・・・ここに居る皆で知ったから」
「あぁ、じゃあ他の者は知らない?」
「そうです」
「・・・その事情って聞いてもいいの?」
「いいだろう」

 ナルトが説明して、それを聞いて驚く死音たち。

「えぇえぇぇ!!?」
「いや、確かにそのチャクラとかは九尾だろうけど!!」
「マジで!!?」
「うっわ〜、ここはここですっごいことになってる・・・」
「あぁ、それで皆強くなったんだ」

 驚いている人の中にあっさり納得している人も居るが・・・

「九人も人格が居たら煩くないか?」
「そんなことは・・・」
「いや、オレだと、一人だけでも結構煩い時が・・・ごめん!九重、落ち着けって!」

 話している最中に死音は謝りだした。


「ちょっと追い出すわ。・・・・・」

 頭の中で煩かった九重を分身するように死音とは別の体が隣に現れて・・・
 現れたのは、女性の姿。

「あ、これが九重な。一応ご先祖さま?」



 それからまた一通り騒ぐと、死音たちは、元の世界に逃げ帰ったとさ。


後書き

いや、なんか家のナルトたちって、相手に考える隙を与えずに
ズラズラと秘密を喋り捲って混乱の内に納得させてしまうって感じで。
その後に、尾シリーズの設定聞いて驚きそうだなー
と思ってしまったので、こんな感じになりました。

人様の設定を使うのって、難しいです・・・orz
・・・返品可です、葉月・ルナさま。

2005/11/30 作成

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