「……何やってんの、リボーン」
「新学期にピラミッドパワーを始めようと思ってな」
「始めるものじゃないよね、それ……」

 リボーンはスフィンクスの格好をしている。
 それは着ぐるみ? などと見ていると、マングスタが部活はどうですか? などと言って勝手に話を進めている。

「オレ、そんなことしている暇無いんだけど……」

 そんな時間があったら、キョウちゃんの巡回に付き合ったりするから。

「わかっている。まだまだボクシングはマイナーなスポーツだ……」

 呟いたりしている内に、了平が嘆き弾に撃たれ、京子が鍋つかみで戦っていると思っていると嘆いている。
 それにしても、あの頭の落ち込んでいる顔みたいの、何なんだろう?
 少しずれた感想を持ちながら、同情しかけ、嘆き弾の効果だから! と逃げ去る。



 そうすれば、次は保健室でシャマルが男を見てくれ、と言ってくる。
 未だにキョウちゃんが本当に女なのか自分で確認しようとしているシャマルは敵だ!

「ちくしょー、王妃に手を出すんじゃなかったぜ。そーすれば2062股をかけたぐらいで国際指名手配なんてことには……」
「2062って……女の敵だ!」

 流石に突っ込んでしまった。
 シャマルの言葉が胸に刺さるとか言っているロンシャンを置いてやはり走り去る。
 そんなに胸に刺さるなら、ロンシャン一人が働けばいいよ。



 校舎の方へと向かっていると、恭弥が不良を引き摺っていた。

「やぁ」
「こんにちは。どこへそれを持っていくんです?」
「纏めておいて、風紀に始末を頼むんだ」
「キョウちゃんが怪我してないならいいけどね」

 どこかほのぼのした雰囲気になりかけた時、後ろから空気を読まないロンシャンがはしゃいで近寄ってきた。

「沢田ちゃん。オレもバイト断っちった! せっかくなら一緒がいいもんね!」
「げ!」

 邪魔だ……と思いながら逃げたい、と思う。

「きいたよ。君たち風紀委員に入りたいんだろ?」
「! 誰がそんなことをー!?」
「彼に聞いたよ」

 あんのピラミッドパワーめが!! と心の中で叫ぶが、何で浮いてるんだろう? とも思う。

「おっ、いいじゃん! いいじゃん! やろーよ、沢田ちゃん!」
「……止めてくれ」

 いや、マジで。ロンシャンがキョウちゃんに近付くのは嫌だ……
 それに、最近知ったんだけど、オレはほぼ風紀委員扱いに近いことになってるんだけど……



「今度こそっ。ロンシャン君の願いを叶えてあげますよ〜」

 向かいの校舎の屋上からマングスタが恭弥を狙う。

 ズガン
 キィン

 死角からの攻撃だったはずの嘆き弾を恭弥はトンファーで弾いた。


「……今の音…………あいつだね」

 綱吉の瞳に怒りの炎が灯る。

「殺し合いするなら、気軽に言ってくれればいいのに」

 楽しそうにトンファーを振り上げる恭弥。
 マズイ、とマングスタはロンシャンに嘆き弾を撃つ。
 しかし、許しを乞うべきは恭弥よりむしろ綱吉だろう。
 ロンシャンは攻撃されないにしても、マングスタが危険だ。

「うん。いい鳴き声だ。すごく咬み殺したくなってきたよ」
「いいんじゃない。じゃ、オレはこれで……」

 マングスタの方へと行こうとする綱吉をマングスタはロンシャンを救おうと嘆き弾で撃つ。
 恭弥はダブルで嘆くロンシャンと綱吉を一瞥して、綱吉をトンファーで殴り飛ばし、残ったロンシャンを咬み殺す。

 その後、綱吉の首根っこを掴み、引き摺りながら応接室へと向かっていった。




 二人が消えてから、ロンシャンを迎えに来たマングスタは応接室へと眼をやる。

「……中でどんなことが起きているんです?」

 応接室の中へと運ばれた綱吉に、中でどんな凄惨な状況になっているのかを想像したマングスタはブルッと震えた。


 ――中で何が起きているか?
 ……知らない方が身のためですよ。




お持ち帰り☆
中見たら、確実にキョウちゃんに咬み殺されます。
ついでにツナがハイパー降臨しちゃいますよ。

2008/1/10 作成
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