「……少し時間、いいですか?」
「ボッ、ボンゴレ!? わ、わ、私に何の用ですか?」
綱吉はマングスタを見つけて声をかけた。
周りには誰もいなく、マングスタと綱吉しかいない。
「はい、貴方に用事です」
ニコーッと笑って答える綱吉に、背筋がゾクッとしたマングスタは一歩後ずさる。
「嘆き弾、でしたっけ……あれって、そんなに多用していいものなんですか?」
「な、嘆き弾ですか……?」
「はい。昨日一日で何発撃ちましたっけ?」
お兄さんにシャマルにロンシャンにオレ……
「そして、撃っちゃいましたよね」
キョウちゃんに。
笑顔なのに怖い。
眼だけが笑っていない。
その瞳には怒りが見えている。
「普通の銃弾だったら、多分まだマシだった気もするんだけど……嘆き弾じゃ、ね」
まぁ、死ぬ気弾でも同じなんだけど……
「オレとしては見過ごせないんだ」
プチンッと何かが切れた音がしたような……と頑張って逸らしていた意識を恐くて見ていなかった綱吉へと戻す。
その綱吉の額にゆらゆらと炎が灯っており、冷たい視線がマングスタへと降り注いでいる。
「一回死んでおけ」
殺害宣言です。
怒りのあまり、何か一線を越えちゃった模様です。
その後に起きたことですか?
あまり詳しく描写する訳にはいかないんで、省略。
一応、終わった理由に飛ばしますね。
「……あれ? 綱吉? こんな場所で何してるの?」
「あぁ、キョウちゃん。ううん、何もしてないよ〜」
後ろにマングスタの成れの果てがあるが、それは二人の眼には入っていない。
「あまりこんな校舎の影に入らない方がいいよ。いくら僕が回っていても、不良は消えないんだから……」
「うん、そうだね。危ないもんね」
こんな場所にはもう用は無い、と綱吉は恭弥を促し、応接室へと歩き出す。
「大丈夫だとは思うけど、キョウちゃんも気を付けてね」
「大丈夫だよ。咬み殺せない相手なんて滅多にいないから」
「うん、そうだよね」
ニコニコと笑顔で話しながら二人は去っていった。
マングスタの成れの果てを残して――
* * * * *
「ニャハハハハ」
「ガハハハ」
鼻水を付け合っているロンシャンとランボの二人にうるさい! と耳を塞ぐ。
「眠れないよ!!」
何でこんな中で眠っていられるの、リボーン!
スピースピーと規則正しい寝息を漏らしながら鼻ちょうちんを膨らませているリボーンが羨ましい。
イライラとしていると、枕元の携帯電話がブブブッと震えた。
「?」
開いてみればメールが一通。
『五月蝿いんだけど、何?』
この騒ぎ、向こうまで届いてるんだ……と思いながら返事を打つ。
『ロンシャンが泊まりに来てて、ランボと騒いでる』
『……ロンシャンって誰?』
『この前、風紀になるってテンション高くて咬み殺されたバカ』
すでにうるさいし、眠れなくて機嫌を損ねているため、ロンシャンに対しての表現が悪化している。
『あぁ、あれ……何でいるの?』
『今日、リボーンと獄寺くんたちがロンシャンの家を潰しちゃったんだよ』
『……何やってるの、赤ん坊』
『ホントにね』
『それで綱吉の所に泊まりに来たの?』
『そう。母さんが泊めてやれって……』
『…………眠れるの?』
『無理そう……リボーンが羨ましい』
『その喧騒で眠れるなんて赤ん坊も凄いね』
『赤ん坊だからじゃない?』
『そうかもね。……うち来る? 少しはそっちより静かだと思うけど』
『……母さんに言ってきます』
騒いでいる二人を避けて下へ降りていく。
扉を一枚挟んだだけでかなり静かになっていることに、少しホッとする。
「母さん、ちょっと出かけるね」
「こんな遅くに何処行くの?」
「キョウちゃんの所」
「あら、そう。いつ帰ってくるの?」
「明日かな?」
「お泊りねv キョウちゃん、いつも家に一人だから、たまにはいいんじゃないかしら」
「……行ってきます」
嬉しそうに見送る母親に少し複雑な気持ちになりながら、綱吉は隣へと行くのだった。
ここでハイパー化きちゃった(爆)
普通の銃弾だったとしてもそうなるよな・・・とか思いつつ書いてたらこんなことに。
あと、マンガ読んでたら、キョウちゃんが出てきたんで。
中には出てきてないんだけど、勝手に・・・
2008/1/11 作成
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