コンコン
 応接室の扉を叩く。
「入って」
 入れという委員長の声に、扉を開く。
「何?」
「本日の遅刻者の報告と、罰則の実施状況の報告に……」
 ソファに座る委員長とそのパートナーである沢田の姿に一瞬固まった。
 沢田の膝の上に、沢田の方を向いて座っている委員長の姿が眼に入ったためである。

 風紀委員たちは沢田のことを委員長のパートナーだと言っている。
 それは間違っていない。
 確かにパートナーだ。
 風紀委員たちが言うように、巡回中のパートナーであり、咬み殺しに行っている委員長を守っているのは沢田だ。

 けど、風紀委員たちは知らない。
 この二人――委員長と沢田の二人が付き合っていることを。
 しかし、俺は知っている。
 ――と言うのも……
「キョウちゃん、降りて?」
「嫌」
「キョウちゃん、草壁さんが困ってるよ?」
「嫌だってば」
 沢田の上に乗り上げてる委員長の姿があり、俺の眼の前だと言うのに、委員長が沢田にキッ、キッ、キスを仕掛けたりするのだ。
「い、委員長。こちらに置いておきますので、後で確認しておいて下さい」
「わかった」
「失礼します」
 一礼してさっさとこの部屋を出て行くことにする。
「綱吉、これで問題無いだろう?」
 そんな委員長の声の直後に、ちゅっというような音が後ろからしている。
 振り返れない。
 振り返ったら……確実に固まる自信がある。
 前にも見てしまって固まり、そのためにトンファーが飛んできたことがあるのだ。
 ぎこちない動きで応接室の扉を開き、安全圏へと逃げ出すのだった。



草壁さんを出してみたかった。
キョウちゃんとツナのバカップルにリボ様が来る前からずっと迷惑をかけられている一番の人!
やっぱり草壁さん、好きだな。

2008/5/19 作成
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