「ねむ……」
綱吉の部屋に遊びに来ていたが、眠そうにあくびをする恭弥。
その姿に微笑んでベッドを示す。
「寝ちゃっていいよ?」
「ううん、寝ない……」
そう言いながら瞼をこすり、眼をパシパシ瞬く。
しかし眠気が去らないのか、またあくびをしている。
「最近忙しかったし、仕方ないよ」
寝よう、キョウちゃん。
「……うん」
綱吉の言葉にコクリ、と頷き、ベッドに横になる。
「おやすみ、キョウちゃん」
タオルをかけた綱吉は、恭弥の髪の毛をサラリと一撫でして、そう告げた。
すぅすぅ、と寝息を立てる恭弥に綱吉の瞼も重くなる。
「ふゎぁ……」
あくびを噛み殺すが、眠気には逆らえず……
仲良く並んで眠っている二人の姿が作り出された。
それからどれくらい経っただろうか。
綱吉の部屋にリボーンが戻ってきた。
部屋に入ってまず首を傾げた。
(ダメツナの奴、また逃げたな……)
綱吉の姿が無いことに、イラッとしたのを隠しもせず、部屋へと入った。
中に入ってすぐ、ベッドに綱吉がいることに気付いた。
――と同時に、恭弥と綱吉が一緒に寝ていることに気付いた。
プチッ
「何、一緒に寝てやがる〜〜〜!!」
ズギューン!
リボーンの銃が火を吹いた。
その音に綱吉は飛び起き、恭弥は眠そうに眼を開けた。
「何……?」
怒りなのか、不機嫌な声を上げる恭弥。
「何すんだよ、リボーン! 危ないだろ!!」
怒る綱吉にリボーンも不機嫌そうに返した。
「てめーら何寝てるんだ」
「別にいいじゃない、ただ寝てただけだし」
まぁ、普通にお休みなさいって寝ていただけですから。
「そういう意味じゃねー。……ダメツナ、宿題はどうした」
「そこ」
面倒くさそうに机の上を指差す。
リボーンに出された宿題は恭弥が読み上げてくれたため、早々と終わっている。
「……ヒバリ、手伝ってないだろうな……」
「代わりに解いたりはしてないよ」
ちゃんと綱吉が解いた。
ただ読み上げただけだし、とは言わないが手伝ったことは否定しない。
否定はしないが、肯定もしない。
「……とりあえず、起きろ」
仕方なくベッドから出て、座る。
「ふゎぁ。それで、何か?」
「よくこの家でお前が寝れるな、ヒバリ」
「綱吉の家だからね」
ここが綱吉の家だから。
隣に綱吉がいたから、こうして睡眠を取れていたのだ。
そうでなければ、木の葉の落ちる音にさえ眼が覚めてしまうのだから。
「キョウちゃん、ちゃんと睡眠取れてる?」
「家なら、何とか……」
「……帰る暇も無かったんだ」
つまりはそういうことだよね? 後で、粛清。
風紀委員たちは、委員長のみならず、綱吉にもしめられている。
委員長と同等の位置にいると思われているだけではなく、恭弥に対する何かがあると簡単に切れてしまう人として認識されている。
「リボーン、その宿題はそれでいいでしょ?」
オレはちょっと今から出かけてくるね。
「どこへ行く気だ?」
「ちょっと、並中まで、かな?」
「…………綱吉、何する気?」
「うん、大したこと無いから、キョウちゃんは家に帰って待ってて。一時間もしない内にそっち行くから」
「わかった」
恭弥は自宅へとあっさり戻っていき、綱吉は風紀委員たちに粛清を加えるため、沢田家を出て行った。
その後?
綱吉は裏風紀委員長みたいに風紀委員から噂されてるって話だ。
裏風紀委員長とかって話(実際にはそんなの無いけど)な話を書いてみたかった。
多分時期はもうちょっと前の一年生の間なんだろうなーとは思いつつ、面倒だったのでここへ。
2008/9/27 作成
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