「結局怪我してるのオレだけだし……しかも入院とは……」
並盛中央病院の四人部屋に入院となった綱吉は少し落ち込んでいた。
「おす、新入りー」
「そのカバンは並中生か」
「ヨロピクな――」
「あ……沢田といいます。よ……よろしくー」
何か同室の人たちの性質が悪そうで、こんなの見たらキョウちゃんが問答無用で攻撃しそうな人たちだな、と思う。
ディーノが部下を大量に引き連れてやってきたことから個室へと移され、その心配も無くなった、とホッとした。
けれど、続々と見舞いに現れるリボーン・イーピンにハルや京子、山本・ランボ・獄寺に看護師がドアを壊した。
「沢田さん、困りますわ! うちの看護師をそそのかすような方のお見舞いは!」
「そっちが勝手にそそのかされたんでしょ!!」
ある方のご好意で同室になることになったので、と主任が部屋へと案内してくれた。
「やぁ」
「えぇぇ!? 何で入院してるの?」
「……それ、僕のセリフだと思うよ。つい先日も入院したばかりじゃない」
確かに誕生日を病院で迎えたのは事実だ。
「あの時は見舞いに行ったけど……」
「……風邪ですか?」
「うん。けれど、暇だったから退屈しのぎにゲームをしてたんだけど、みんな弱くて……」
(……あ、咬み殺されてる)
二人ばかり倒れているのを見て、そう思う。
「そうしたら、綱吉が入院してるって言うじゃない。だから、院長に呼ぶように伝えたんだよ」
「こうして安心して病院を運営できるのもヒバリ君のおかげ。生贄でもなんでもなんなりとお申し付け下さい」
「やぁ、院長。そこのゴミの始末よろしくね」
「はい」
最敬礼もいいところだろう。90度にまで曲げられたお辞儀をして、院長は二人を回収して帰っていった。
その姿を見送った後、恭弥は綱吉が入り口近くで立ったままになっていることから、スッと立ち上がり、近付いてきた。
「足怪我してるんでしょ、ベットに座りなよ」
そう言って、綱吉の手を引いてベットへと向かう。
「キョウちゃん、手熱いけど、ちゃんと寝てた?」
「僕は葉が落ちる音でも眼が覚めるから……」
「ダメだよ。ちゃんと寝なきゃ」
綱吉は恭弥をベットに横にさせて、眠気を誘うように髪の毛をそっと撫で始めた。
「ふぁ〜〜」
薬が効いていたのもあり、眠気を感じていたようだ。
「……綱吉。綱吉も一緒に寝て」
「いや、オレはあっちの……」
「つなよし……?」
「一緒に寝てたら看護師さんとか来た時に驚くから」
「大丈夫、僕の部屋には呼ばないと来ないから」
並盛で恭弥に逆らう人が居るわけが無い。
特にこの病院は院長からしてグルなのだから、勿論恭弥が法律だろう。
「……」
「…………わかった」
綱吉は恭弥にとても弱い。
無言の圧力に簡単に負けてしまい、一緒に横になっている。
「おやすみ、つなよし」
「おやすみ」
寝入ったら隣に移ろうと思った綱吉の心を見抜いたのか、
「葉の落ちる音でも眼を覚ますからね」
と念を押してきた。
それに溜息を吐いて、頷いた。
数十分後、窓の外からは二人が一緒のベットでスヤスヤと寝ている姿が見ることができた。
何故、窓からか?
それは、恭弥が綱吉をベットに手を引いて連れてくる時に、しっかりとドアに鍵をかけたためである。
二人が自然と目覚めるまでは、静かな空間が保たれるのであった。
最初、誕生日話にしようかと思ったんですけど、誕生日は誕生日の時にアップした方が良いでしょう。
時期くらいは多少合わせた方が良いかな?と。
まぁ、キョウちゃんなので、どんなことになったかは想像の範囲内でしょう。
どっちにしても病院話ですけどね(笑)
2007/12/22 作成
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