「初めてお前あてに9代目から手紙が来たぞ」
「な――! 9代目だって!!」
「親愛なるボンゴレ10代目。君の成長ぶりはそこにいる家庭教師から聞いてるよ」
淡々と書かれてる文章を読み上げるリボーン。
12時間以内に脱獄犯を捕まえろ、とかちょっと無理がありすぎる。
「ちょっと見せて」
リボーンが持っていた手紙を貸してもらい、一応眼を落とす。
「イタリア語だから、お前には分からないだろ」
「そりゃあね」
「いずれはボンゴレを継いでもらう以上、イタリア語も英語も覚えてもらうけどな」
「そんなつもりは無いから!」
リボーンの言葉にきっぱりと断りながら、書類に落としていた視線は動くことが無い。
(……本気で捕まえろって書いてあるし)
何年も外国に居た綱吉は一応イタリア語も多少は分かる。
流石に全部をちゃんと読むことは出来ないが、一部は理解できる。
(けど、どこにも殺すなんて書いてないからな! ……リボーンの脅しなだけか)
殺すなんていう単語は流石に分かる。
(あと問題は人質……か)
この人質は恭弥を示しているのか、と思う。
けれど、実際はフゥ太であり、恭弥では無いのだが……
あぁ、ちょっと前までの日常が凄く幸せだった気がしてきた〜〜
この戦いが終わったら、また暢気な生活に戻れんのかな〜
綱吉がのんびりと考えている内容は言葉にすると上記だが、映像にすると恭弥しか居ない。
どう考えても間違っているだろう。
しかし、誰も気付いていないため、何も言われていない。
死ぬ気弾が後一発しか無いことや、リボーンは戦えないことを聞き、リボーンが調べた敵のアジトへと山本・獄寺・ビアンキと共に向かう。
獄寺は戦えるような状態ではないのだが、本人が行くと言うため行くことに。
「ここだ」
「静かね……」
「新道ができて、こっちはほとんど車が通らねーからな」
黒曜センター跡に五人は着いた。
ビアンキの溶解さくらもちで正面突破し、奥へと向かう。
(……キョウちゃん…………)
綱吉は恭弥ならば、ここを突き止めて向かった後なのだろうと思い、心配な瞳を奥の方へと向けていた。
すると、犬が襲ってきた。
数匹の犬の死体が操られて攻撃してきたのだ。
そして、その攻撃に山本は下に落ち、犬が現れた。
「柿ピー寝ちゃってさー。命令ねーし、やることねーし、超暇だったの。そこへボンゴレ10代目一行がいらっしゃったんだもんな」
楽しげに犬が山本に向かって話しかける。
「骸さんはランキング2位の山本武には大きな怪我をさせるな、って言ってたけど……少しなら大丈夫らよね」
どうやら、手加減をあまりしなくていいと言われてたのは獄寺だけのようだ。
「ハハハハ。お前見かけによらず器用なんだな。さっきの死んだ犬の人形、すげーリアルだったぜ!」
(山本、まだ遊びだと思ってる――!)
「あのバカ……」
「人形じゃないって!」
山本の言葉に獄寺と綱吉が突っ込んでいる。
天然な山本に、こんな相手ばっかオレの担当か……と犬も頭が痛そうだ。
考えてみれば、了平も天然なのか、話が咬み合わなかった。
「なんれオレばっか……」
骸さん……どうにかしてくらさい。と呟いている。
考えても仕方ないので、犬は山本に攻撃を始める。
山本は野球の大会のためにも避け続けている。
山本のバットはその間に折られ、犬は攻撃を続けている。
そんな山本に秋の大会があることを思い出した綱吉をリボーンは蹴り落とし、山本に戦わせる。
山本は腕一本を犠牲にし、犬を倒した。
犬は山本の腕に噛み付いたが、山本の腕は大きな怪我とはなっていない。
犬が本気で噛み付けば、山本のバットを噛み砕いたように、骨にまで達するだろう。
しかし、山本の腕はそこまで達していない。
やはり、大きな怪我となることは骸に止められていたのが大きいだろう。
「ごめん、山本! オレのせいで腕を……野球あんのに!! 大会あんのに!!」
「おいおい、勘弁してくれよ、ツナ。いつの話してんだ?」
綱吉が頭を下げて山本の怪我を嘆いていることに笑って受け流している。
「へ?」
「ダチより野球を大事にするなんて、お前と屋上ダイブする前までだぜ」
そう言って野球もこれくらいならできるから大丈夫だと言ってのける山本に、綱吉はホッと息を吐くのだった。
山本と犬の戦いを終わらせました。(無理やり)
早く!早く!キョウちゃんを出したい!
2008/1/15 作成
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