「いよいよだな……」
ビアンキが持って来ていた替えの服に着替え、建物に向かう。
向かうのは綱吉とビアンキとリボーンだけだ。
山本は先程のランチアの攻撃で気絶してしまっている。
獄寺は千種の毒の影響で移動はできないようだ。
もちろん、ランチアも同じように毒の影響で倒れてしまっている。
そんな訳で、人数がかなり減った状態で向かうことになった。
「オレは戦えないのに、ここで二人も倒れるとはな……」
「その掟は破れないわけ!? こんな状態になっても無理なのか?」
「当たり前だぞ。しかも、死ぬ気弾も使っちまったからな……」
「本当に使えないな、お前!」
「後はツナが頑張れよ」
「無責任〜!!」
あちこち壊されている建物の中を歩きながら会話を交わす。
リボーンとビアンキと綱吉しか居ないため、実質戦えるのはビアンキと綱吉だけだ。
もし、これから戦闘が沢山あるのなら、確実に負けるだろう。
「ここもだわ。階段が壊されてる……」
壊されている階段に、ビアンキが呟く。
「骸は多分、上の階だな。どこかに一つだけ生きてる階段があるはずだぞ」
「え? どーいうこと?」
「こちらの移動ルートを絞った方が守りやすいだろ? 逆に言えば、自分の退路を絶ったんだ」
リボーンがそう分析をしている。
しかし、綱吉は思う。
骸が思った通りの相手なら、それは関係無い気もする……と。
「あ、あったー!!」
非常用ハシゴを見つけ、そちらに向かっていると、犬と千種が現れた。
「ここは通さないよ」
「リボーン! 先に行ってちょうだい! ここは私に任せて!!」
両手にポイズンクッキングを手にビアンキが言う。
「わかった、行くぞ、ツナ」
「えぇ!? ビアンキ大丈夫?」
「大丈夫よ。邪魔だから早く行きなさい!」
「わ、わかった。頑張ってね」
パタパタと綱吉とリボーンの二人は上階へと向かう。
「あら、あっさりと見逃してくれるのね」
「骸様の命令だ」
「オレらへのめーれーはアルコバレーノとお前の足止めだびょん」
犬と千種はビアンキへと武器を構えた。
バタンッと音を立てながら映画館の扉を開ける。
「キョウちゃん!!!」
この部屋に恭弥がいると直感したのか、映画館の中に入りながら綱吉が声を上げる。
そのことに、リボーンはこの中には骸がいるだろうから、何考えてんだ……と綱吉へ視線を向ける。
「キョウちゃん、キョウちゃん……キョウちゃん、どこ!?」
正面にあるソファに人がいるのだが、その姿は眼に入らず、恭弥の姿を探している。
そんな綱吉に、正面に座った骸が声をかける。
「やぁ、ツナ君。お久し振りですね」
「……やっぱりお前か。骸」
あぁ、今気付いた。とばかりに、視線を骸に合わせる。
「えぇ、僕ですよ」
久しぶりに会ったという会話を交わす二人。
これだけならば、真面目なのだが……
「それより、キョウちゃんは? キョウちゃん、ここに来たでしょ?」
どこ? 何処にいるの!?
そう叫ぶように骸へ訴える綱吉に、骸は苦笑を漏らす。
「ツナ君らしいですね。ツナ君にとって、キョウちゃん以上に大切な物は無いですよね」
大丈夫ですよ。傷一つ付けてませんから。
まぁ、僕がキョウちゃんとツナ君に傷を付ける訳が無いのですが……
「そんなの当たり前だろ! で、何処?」
「そこのソファでぐっすりとお休みになっていますから、大丈夫ですよ」
「……良かった〜。キョウちゃん……」
骸が指差した方にソファに横になっている恭弥を発見して、綱吉はホッと一息吐く。
そして、恭弥へと一直線に向かう。
そんな綱吉に、敵を全く気にせずに動くな! とリボーンが声をかける。
「ダメツナが! 今回の犯人が眼の前にいるって言うのに、何無防備に近付いてやがる!」
「あぁ、アルコバレーノ。初めまして」
千種と犬は君の足止めができなかったようですね……
「僕の大嫌いな……マフィアが」
何やら骸がリボーンに三叉槍を手に立ち上がっているが、そんなことを気にせずに綱吉は恭弥の傍に辿りついている。
そして、恭弥の頬に触れ、怪我をした様子が無いことに微笑んだ。
という訳で、ようやくキョウちゃんの影が・・・
次辺りから回想に入れそうですね♪
回想とかに入ると全て自分の妄想で行きますから、少し書くスピードが変わりそうです。
でも、いつになったらキョウちゃんとツナのラヴなのが書けるのでしょう?
2008/1/28 作成
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