綱吉はいつものように恭弥の町の巡回に付き合ってのんびりと歩道を歩いていた。

「キョウちゃん。今日はあまり群れいないみたいだね」
「そうだね……たまには綱吉とのんびり歩くのもいいかな」
「うん、そうだね」

 のんびりとした時間が過ぎるのを二人は楽しんでいる。



 ――と、赤信号なのに突っ込んできたトラック。

「危ない!」

 突っ込んできたトラックの正面には恭弥がいる。
 そのことに気付いた綱吉が、キョウちゃんが危険! と動く。
 そんな綱吉の動きが見えているのかいないのか、恭弥はそのトラックに向けてトンファーを構える。

「キョウちゃん!」

 何しようとしてるの!? と声を上げながら、綱吉は冷たい瞳でトラックの運転手を見据える。
 恭弥を自分の背に庇い、いつの間にやらハイパー化してトラックに零地点突破ファーストエディションを放っている。


 ピキピキッと音がしてトラックが氷漬けになる。



「大丈夫、キョウちゃん」
「……無茶したのはツナでしょ」

 クルクルと詰まらなさそうに回転させてトンファーをしまう。

「キョウちゃんが怪我しなかったのなら良かった」
「ツナは怪我してないよね?」
「全くしてないよ」
「良かった。けど、無茶しないでよね」
「うん」

 ちょっと怒られてるのに嬉しそうな綱吉。

「何笑ってるのさ」

 笑って誤魔化す綱吉に一つ息をついて、もういいよ。と恭弥が諦める。




 そんなほのぼのした光景を生み出している綱吉と恭弥だったが、

 その二人のすぐ後ろには氷漬けになったトラックと、氷漬けのトラックとそれを作り出した綱吉と並盛の秩序である恭弥の二人の姿に遠巻きにしている人々がいた。

 異様な光景に触らぬ神に祟りなしと遠巻きにしたまま逃げていく人々。


 トラックの運転手は氷漬けになる直前の綱吉の瞳の冷たさと恭弥の殺気に顔を引き攣らせたまま、凍ってしまっている。
 確実にトラウマとなったことだろう……




「……なぁ、あれ、ダメツナだよな?」
「ダメツナだよな? 並中の制服着てるし……」

 少し遠巻きにしていた人の内の二人が離れながら、そんな会話を交わす。
 たまたま綱吉がトラックを凍らす場面に遭遇した彼らは、並中生だった。
 あれが綱吉だったのか、半信半疑で話し続けている。

「でも、ダメツナだとしたら、何でヒバリさんと一緒にいたんだ?」
「そんなのオレが知るか! ダメツナじゃなかったんじゃねーの?」
「……だとしたって、トラックが一瞬で凍りついたのは何でだ? 何がどうしたらそうなるのか……おかしいよな!」
「手品とか?」
「何でトラックが凍りつくんだよ! 第一あんな大掛かりなことするなら、どっかにテレビカメラでも無きゃおかしいだろ!!」
「じゃ、あれだ。ここら辺に幻覚作用のある薬でも振りまかれて、俺たちは全員夢を見てたんだよ」
「それこそありえねーよ! 人間にできることじゃねーよ……」
「触らぬ神に祟りなしってことで、ヒバリさんと同じようにダメツナも避けることにするか」

 二人の内の一人は諦めの極致にいるらしく、見なかったことにして、君子危きに近寄らずを実行するつもりのようだ。

「何でお前はそんなに冷静なんだよ! アレ見て驚かなかったのかよ!!」
「驚いたよ。でも、どうせダメツナとはクラスも違うし、会わないようにすればいいだろーが」
「…………」

 これはここだけの話だが……

「それに、チラッと小耳に挟んだ話だが、ダメツナは風紀と仲が良いという話を聞いたことがある」
「えぇ!?」
「ということだから、やっぱり避けておくことにしようぜ」
「…………そうだな」

 そそくさと逃げ出す事無かれ主義者の並中生だった。




「じゃあ、巡回に戻らないとね」
「綱吉、帰るよ」

 今日はあまり問題が起きてないけど、巡回に戻ろうと言った綱吉に恭弥は学校に戻ると言う。

「え?」
「どうせ、こんな騒ぎ起こしたんだし、多分馬鹿な奴も出ないでしょ」
「……それもそうかな?」
「ここの始末はあそこの風紀委員に任せて学校に帰るよ」
「は〜い」

 騒ぎを聞きつけて駆けつけた風紀委員にこの場の始末を言いつけて、恭弥と綱吉は並中へと帰るのだった。







えと、心の友のお話のオマージュ?って言えばいいのかな?
書いちゃいましたv

リボーンの主要人物たちはトラックに轢かれても怪我すらしないよね!
そういう話です(笑)

2008/2/26 作成
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