「キョウちゃん、ツナ君、こんにちは〜」
 ぱたぱたっと足音を立てて応接室を訪問した骸は、中を見て一瞬固まった。

「はい、あーん」
「あー・・・」
 恭弥が綱吉にあーんをしている姿がまず眼に入ったからだ。
 結構大きな声で訪問したが、二人は骸が来たことに気付いていて無視している。

「せっかく逃亡劇の合間に、ようやく時間を作ってここに来たのに・・・」
 復讐者たちから逃げ続けている真っ最中である骸がこうして大切な幼馴染である二人に会いに来れる時間は少ない。
 なのに、完全に無視をされていて、少し悲しい。

「あ、ごめ・・・」
 少し口からはみ出てしまい、頬を汚してしまったことに、恭弥は謝り、頬に口を寄せる。
 ぺろっと舐め取り、ニコリと笑う。
「キョ、キョウちゃん・・・」
 照れて、はにかむ綱吉に恭弥は次のおかずに手を伸ばす。
「キョウちゃん、全然食べてないでしょ? 食べないと」
「・・・・・ツナが食べさせてくれるの?」
「うん、それくらいするよ」
 ニコニコと逆に綱吉が恭弥の口にお弁当を運ぶ。

 食べさせ合っている二人は可愛い。
 可愛いし、仲が良くて何よりだ。
 大切な幼馴染二人が仲良しでラブラブなのは、骸としても嬉しい。
 嬉しいが、しかし・・・・・
「僕を無視するのは止めて下さいよ・・・」
 二人が座るソファの向かいに座り込み、二人をじぃっと見つめる。

「ふゎぁ・・・」
「眠い? キョウちゃん」
 お腹いっぱいになったから、かな?
 アクビをしている恭弥に、綱吉はテーブルの上を片付けながら尋ねる。
「うん・・・ちょっと」
「ちょっと寝る?」
「ん〜・・・ツナも一緒に寝よ?」
「うん、いいよ」
 ニコニコと笑って二人で同じソファに横になる。
 二人が並んで横になってもギリギリ問題ない大きさのソファに二人は密着して横になっている。

「いやいやいやいや、僕のことそこまで無視・・・・・帰りましょうか」
 完璧に無視されて、最後に二人が寝入り始めようとしていることに、溜息を一つ吐く。
 二人が風邪を引かないように、タオルケットをかけてやり、二人の姿を写真に収めてから応接室を出て行くのだった。



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