ぎゅむっv
「なんでキョウちゃんったら、いつもいつもリボーンを抱き締めようとするの!?」
止めてっていっつも言ってるでしょ!?
「だって、赤ん坊ってふかふかしてて抱き心地いいよね」
「抱き心地がいいとか、そんな問題じゃないのー!」
赤ん坊がいいのは別にいいんだけど、リボーンを抱き締めるのは止めてよ!
「マフィアもてもて〜♪」
「リボーンも自重しろ! マフィアだからそうな訳じゃないだろ!?」
抱き締められていることに、綱吉がじたばた騒ぐという事態そのものが楽しくて仕方ない様子のリボーン。
ハロウィンの件で味を占めた恭弥がリボーンを抱きしめることが増えたせいだ。
リボーンはリボーンで、恭弥のことは認めているし、と大人しく抱きしめられている。
「キョウちゃん〜!」
綱吉が泣き付くも、恭弥はまだ離す気は無いようだ。
――と。
ドッカーンとバズーカが飛んできた。
「うわっ、何!?」
煙に包まれた手元のリボーンに、恭弥が驚きの声を上げる。
同時に、綱吉からも煙が上がっている。
しばしの沈黙が部屋を包む。
突然の事態に反応出来なかったのだ。
そんな沈黙の後、バシッ! と少し痛そうな音が部屋に響く。
「……何で僕が男を抱き抱えなきゃいけないのさ」
恭弥が怒りにふるふると震えている。
自分から抱きしめておいて酷いが、自分の腕の中でリボーンが変わったことに怒っている。
「だから止めてってずっと言ってたんだよ、キョウちゃん」
「10年後と入れ代わるんだっけ? って、綱吉が小さい?」
ようやく綱吉が眼に入り、反応を示す。
「10年前の姿……ん? ちょっと待って…」
恭弥は、10年前なのに何故リボーンが大きくなっているんだ? と首を捻る。
「……10年バズーカの故障か」
記憶を保持したまま子供になってしまったことに気付いた綱吉が呟く。
「まだ直ってなかったの?」
「ジャンニーニめ……」
直せって言ったのに、直ってないじゃないか! と綱吉は怒りの声を上げる。
「あまりに乱射するようだし、あの牛から取り上げたら?」
「そうですね、先日もキョウちゃんに当てたばかりだし」
後でちゃんと取り上げることにして、それより先にやらなきゃいけないよね。
「リボーン……」
怒りで暗い影を背負っている綱吉。
「ねぇ、赤ん坊」
笑顔を浮かべる恭弥。
「いくつなのさ…10年前でその姿って」
「そろそろ年貢の納め時だな……」
小さくなった身体では、大して強くは無いが、もう恭弥も止めないし、と攻撃を開始する綱吉だった。
恭弥もトンファーが炸裂し、リボーンは二人がかりで咬み殺されることとなったのだった。
「……キョ、キョウちゃん!?」
綱吉を抱きしめてくる恭弥に慌てる。
「小さくて可愛いし、綱吉なら問題無いから」
綱吉なら抱きしめたくないってことも無いし。
「キョウちゃん! む、胸に当たってるってば!」
「綱吉ならいいんだって」
幼児の姿である間ずっと抱きしめられ、戻ってからも一度ぎゅっと強く抱きしめてからようやく離してくれた。
ということで、エスターさんのお返事から書けたお話でした。
本編のリボ様への性別バレのネタが混ざってしまったので、一緒に公開しますね。
綱吉は戻るまで時間がかかったようである。
そして、そこには倒されたリボ様が転がっているが二人の眼にはもう入っていない。
2009/1/3 更新
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