誰一人としていない木々の陰。
人気の無い場所で一人木に寄りかかっている彼は、被っていた仮面を脱ぎ捨てた。
少しおどおどしたような、いじめられっ子といった雰囲気を醸し出していた雰囲気から一転、不機嫌そうでありながらもどこか黒い、そんな笑みを浮かべた。
マジメなキャラではないから、緩めたネクタイとズボンからはみ出したままの制服。
それでも、普通の学生としか見えなかったのに、不良めいた雰囲気に一瞬にして変わった。
「はぁ・・・」
元々緩んでいたネクタイに指をかけ、心持ち緩める。
ただの気分ではあるが、少し息苦しく感じていたためだ。
脱力したように木へと全身を寄りかからせた彼は、ポケットから煙草の箱を取り出した。
こんなものを持っていると気付かれると問題だけれど、これは自分の右腕だと煩い駄犬の持ち物だ。
ちょっと量が多いみたいだよ? などと言って、一時的に没収ね、と回収したものだ。
トン、と面を軽く叩き、少し頭を出した一本の煙草を口へと銜える。
「あー、久しぶりだなぁ・・・」
普段、煙草なんて吸わないけれど、たまに――ごくごくたまに、吸いたくもなるのだ。
肺へと吸い込んだ煙を、溜息染みた息と共に肺から全部吐き出し、ぼーっと空を見上げた。
「ダメツナでいるのも大変なんだよなぁ・・・」
本当、疲れるよ・・・
たまに煙草を口に運び、そして空を見上げて休憩をし続け、煙草が指の近くまで燃え尽きたために、地面に押し付けた。
「はぁぁ・・・・・また演技に戻らないとダメかなぁ・・・」
あー、今日はもう帰りたいなぁ。
欠片も動く気が無い彼は、ただ広い空を見上げた。
「――こんな所にいた」
何してるの?
そう言って現れた自分の彼女へ淡い笑みを向ける。
「きゅーけーちゅー」
「あぁ、はいはい。お疲れなんだね」
彼の近くへと歩み寄り、頭を撫でるように手を置く彼女。
その腕を掴み引っ張る。
体勢を崩され自分へと倒れこんでくる彼女を抱き止め、そのまま唇を奪う。
「ん・・・にがっ」
何するの!? と最初は言いたかったが、それより何より合わせられた唇から――舌から? 苦い味が広がり、眉根を寄せてしまう。
「・・・煙草は校則違反だよ」
「規則は破るためにある――んじゃなかったの?」
「それはそうだけどね」
でも、煙草は苦いから嫌い。
と言いながら、彼の横に転がった煙草のパッケージに手を伸ばし、一本取り出し銜えた。
「――たまにはいいけどね」
交互に手に持った煙草を吸い合う二人は、いつものように共犯者な笑みを浮かべた。
日記で言ってた萌えた!って叫んだパッションのままに書いた話。
勝手に使ってしまい、申し訳ありません、ハイパーツナなヒバツナ絵を描いて下さった彼女に謝ると共に、あの写真の仕草かっこよすぎます、と言いたいです。
小さくてめっさ可愛いのにちょこちょこっとした行動にかっこよさがあるって、素敵すぎるわ(笑)
私は可愛くないのに行動可愛い系だから、羨ましい限りですv
まゆらさん、ありがとう!
あ、煙草は成人してからね☆ミ
タバコは百害あって一利無しなものだと思います。
成長阻むし、多分獄寺はアレ以上背伸びないよ(暴言←)
ついでに肺が真っ黒になって肺がんのリスク大量。まぁ、長生きはしないと思うよ。
体温低くなるし、息が切れやすくなる(高山にいるような感じになるらしい)色々危ないらしいよ!
自己責任でやる分には何も言わないけど、吸わない人の傍で吸ったら、その人の寿命にまで関係するから、そこらへんも考えてね!
自分の命は自分の責任になるけど、他人の命に関わったら大変だから。
父がタバコ飲みで、それ以外の家族全員吸わない、そんな紗奈でした。
あ、何かおまけー。
家に帰るの面倒だなぁと思いながら綱吉は自宅へと帰宅した。
本当は自宅に戻りたくは無かったが、明日は家にある本がどうしても必要になるのだ。
そのために帰宅してきて居間へと顔を覗かせた綱吉を、食卓からリボーンが振り返った。
エスプレッソを飲んでいたリボーンは、フワリと漂ってきた香りに眉根を寄せた。
「ん? 煙草の香り?」
エスプレッソの良い香りを楽しんでいたリボーンにとって、それは悪臭に感じたようだ。
「あれぇ? 移り香かなぁ? 獄寺君、最近本数多いよねー」
流石にちょっと注意しなきゃダメかなぁと思って没収して捨ててきたけど。
「そうか……」
それならいい、とリボーンは何も無かったかのようにエスプレッソを口に運んだ。
2009/10/17 作成
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