リボーンはイタリアへと来ていた。
 綱吉たちの実際の性格をだいたい知り、ボスとしての教育など一つとして必要となる部分が無かったため、一回帰郷する、と言って。
 実際には、九代目に今回のことを詳しく聞くためである。
 いきなりドッキリでした☆などと言われて驚いたためでもある。

「オヤジ……」
「あぁ、リボーン。ちょっと待ってておくれ」
「――九代目、こちらを終わらせてからにしてください」
「はいはい、分かってるよ」

 自身の守護者から手渡された書類に眼を通し、サラリとサインをして返した。

「お茶を用意してもらってもいいかな?」
「はい」

 もう準備してある、とばかりにトレイに載ったお茶を持ってきた別の守護者に、九代目はほわりと微笑む。

「それじゃあリボーン。綱吉君はどうだい?」

 十代目に相応しいだろう?
 次代を支えるに相応しい力を持った彼のことをどう評価している? と尋ねる九代目に、リボーンは渋い顔をして頷く。

「確かに、あれならいつでも十代目として就任できるだろう」

 それだけの能力を持っていることはすでに理解した。
 ただ、そうだとして、今まで秘密にされていたことと、何故今回こういう形でドッキリになったのか、が気になる。

「リボーン、お前には綱吉君の力になってもらいたいんだよ」

 今まで一度として表に出てこなかった彼には、一つでも多くの後ろ盾を用意したいのだから、と九代目は笑う。

「実力はあり、裏の裏での確かな絆を築いていっているものの、まだまだ若いのだよ」

 イタリアの血を引いていても日本人であることも、まだ十代前半の子供であることも、彼を知らない者にとっては侮る理由となるだろう。

「だから、か……」

 ボンゴレとの関わりが深いけれどボンゴレ直属では無いリボーンに家庭教師という名目を与えたのは。

「そうだよ。最強のヒットマンの教え子という肩書は大きいからね」

 今からでも降りるかい? と、降りる訳が無いと分かり切っている瞳をした神の采配と呼ばれる九代目が笑う。
 そう、降りるつもりなど、無い。
 あっさりと認めるのは業腹だが、あれだけの素質、完全に開花させるまで間近で見るのも一興だ。
 肩をすくめ、仕方無さそうに頷くのだった。





今回ヒバツナ辺りとか、全く書いてません、ごめんなさい。

2010/8/15 作成



今回のおまけ…?




「リボーンがいないと平和だねぇ」
「――そんなの、もう実力バレたんだから、関係無いでしょ」
「そうですよ、綱吉君。この間の恭弥君対綱吉君の手合わせは見応えありましたよ」
「あぁ、あれ。ただの運動じゃん」
「だよね。やるならもう少し本気でやり合いたいよ」
「ダメって言ったよね、恭弥」
「わかってるって」
「お二人とも、今日も仲良しで僕も嬉しいです」
「当たり前でしょ。ってか、骸。オレのトコにいきなり来んの、止めてくれる?」
「……は? 何かしたの?」
「ダメツナ継続演技中なのにさ、こいつ勝手にいつも通り来るんだって」
「だって、折角同じ学校にいるんですから、一緒にお昼ご飯とか、遊んだりとかしたいですよ」
「へぇ。綱吉、こいつ殴ったりしたんだ?」
「した、けど……なんで恭弥が知ってるの?」
「草壁が報告してきたよ。ダメツナが最近強いという評判が出てきてるっていう……」
「まぁ、僕自身は実力隠したりしていませんし、前歴も秘密にしたりしてませんからねぇ……」
「――って、そんなのまで表にして生活すんな、お前!!!」



流石に、マフィア云々では無いでしょうが、そこらへん表にして生活されたら、綱吉が強いっていう噂も流れ出しますよね・・・(笑)
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