ダメツナの生活をしていて、一番最初の時と丸っきり一緒な感じだなぁとのんびりしていた。
 キョウちゃんと数年ぶりに再会し、その数年間は骸と少し遊んだりする程度で。
 連絡を取ろうと思えば取れる程度だから、互いに焦ることも何も無く。

 きっと中学には帰れるだろうから、帰ったら一緒に過ごそうと約束して別れた幼少期。
 流石に今回骸またやらかしたりしないように釘を刺し、ほぼ同じであれば、一回目と同じことをしてもつまらないだろうと同意を得た。
 六道眼を手に入れたのだけは変わらない骸も、壊滅させるのではなく、騒ぎを起こして脱走騒ぎで済ませていた。
 当時、同じように実験体にされていた全員が何とか施設から逃げ、数名があちこちのマフィアに吸収され、その関係でエストラーネオファミリーは滅びたらしい。
 もう完全に裏の世界からは足を洗って綱吉の幼馴染という立場を確立させた骸にとっては関係の無い話だ。

「日本帰るけど、お前はすぐに来るんじゃないぞ?」
「何でですか−!?」
「だって、リボーンが来るなら、切り札の一つや二つは必要だろ?」

 ニヤリと笑う綱吉の言葉からすれば、切り札として取っておいてくれる程度には信頼してもらえているということだろう。
 それは嬉しいから、言うことを聞かないわけにはいかないと諦めた骸は渋々頷いた。

「それでは、連絡絶対待っていますからね!」

 一ヶ月以上連絡無くなったら、押しかけますよ?

「はいはい、わかったよ」

 どうでも良さげに頷いて手を振って追い払った。

 そうして帰ってきた並盛で、恭弥と楽しい生活を影で送りながら、ダメツナらしき生活をしていた。
 ボンゴレからの監視の視線を感じながら、それがある場所では完全なるダメツナで、それ以外の場所で、普段通りの姿で、恭弥とおもしろおかしく――



「ちょっと、降りて!」

 リボーンを見る瞳は真剣に変わっている。
 先程までの情けない姿と一変していることに、突き付けた銃を引く。

「はぁ、お前さ、そんなんでも一応女なんだから、止めろよな」

 苦情めいた忠告をすれば、不思議そうな瞳を向けられ。

「……? お前、ロリコンか?」
「ちげぇよ! それでもスカート穿いててそれだけ頭が回るなら理解してるだろ」

 恥じらいくらい持て。

「それと、オレ彼女いるからロリコンなんかじゃないからな?」

 念を押すように付け加える。

「……彼女? 調査中はそんなそぶり欠片も無かったはずだが……」
「そんなん見せるわけ無いだろ」

 しばらく離れて過ごしていたが、理由もわかったし、隠すことは今回もう無理だから、いいだろう。

「彼女の所遊びに行くから、その間に帰れよ?」

 黄色のアルコバレーノ。
 そう続けた綱吉にリボーンは目を見開く。

「なんでそれを…っ!」

 驚きと不審だけのリボーンは呼び止めるが、綱吉はその前に家を飛び出していた。


「……どういうこった」

 最強のヒットマンなどと呼ばれていたリボーンでも、今までにありえなかった事態に、途方に暮れた声でぼやいた。




「キョウちゃん、そういうことだから、今回は思い切り動こう?」

 リボーンが女の子だったという驚愕の事実を話し、その関係であのままのダメツナを演技してるのはどうかと思ったから止めたことを話した。
 ダメツナのままの対応では、女性相手だと失礼にあたることも多いからだ。

「いいけど……ふぅん、赤ん坊女の子になってたんだ?」
「何、その楽しそうな笑い」
「きっと黒いのばっかり着てるんでしょ?」

 昔母さんに着せられ続けた洋服、結構残ってるんだよねぇ……

「あぁ、なるほど」
「うん、そういうこと」

 ニヤリ、と二人は笑った。

「ついでに、骸も呼んでやらないとね」
「そうだなぁ……今回はこうするって連絡しておいてやらないと、後で泣きついてくるよな」

 連絡しないとうるさいよなぁ、と思った綱吉と恭弥は苦笑しつつ電話へと手を伸ばした。




「ツーナーくーん! キョウちゃんもお元気そうで何よりです♪」

 くふふっ、と特徴的な笑いをいつも通りして現れた骸を平然と迎える。

「とりあえず、これに署名」
「はいはいー? 何ですか、これ」
「転入手続き用の書類だけど?」
「わぁぁ、いいんですか、並盛に入って!」

 ずっと並盛中学校に入学することを拒否されていたのに、いいんですか!?

「嫌ならいいよ、返せ」
「ヤです! 二人と一緒の学園生活したいです!」

 満面の笑みを浮かべた骸が慌てて書類に署名をする。
 嬉しいです! といそいそと並盛中学校の制服を仕立てに行こうとする骸の首根っこを引っ掴んだ。

「まず、転入は二年B組だから、一応先輩になるな、お前」
「ぇ……?」
「あと、転入前は黒曜にいたことにしてあるから、あっちの制服でいい、お前は」
「何でですかー!?」
「だって、お前、並盛の制服にあわねぇだろ」
「ちょっ!」
「事実じゃない」
「えぇー、キョウちゃんまでー!?」

 そりゃあ、黒曜中学校の制服は気に入ってますけど、それは無いですよ……

「まぁ、今回は制限何も無しにやりたい放題で行くから」
「へぇ、思い切りましたねぇ……」
「いいじゃん、すでにキョウちゃんと付き合ってることも、ダメツナじゃないことも知らせたよ」
「そこまでしたんですか?」
「だって、骸、聞いてよ」

 赤ん坊、今回女になってるんだよ?

「流石にそんなのとダメツナ演技で一緒に置いておけないよ」
「キョウちゃん以外に興味は無いけどね!」
「それはあたりまえ!」

 即答で頷く恭弥に、それでこそお二人ですよね、と骸は納得する。

「では、僕は少し釘を刺しに行った方が良いですね?」
「まぁ、深くは刺さなくても大丈夫だろ」

 今の所、死ぬ気弾撃たれることも無いしな。

「とりあえず、並中の傍にマンション用意したから、そこにでも住んで並盛中学校の生徒会でも乗っ取って」
「そうだね、最近うるさくてね、あそこ」
「わかりましたよ。それじゃ、動きますね」
「うん、よろしく」

 頼まれた事実に嬉しく思いながら、二人だけで何でもできるのに任せてもらえたことが幸せだ。
 ちゃんと呼んでくれたことも嬉しくて仕方ない。
 こうして骸は元気で並盛中生生活を始めるのだった。





にょりぼはきっと黒ゴス(まだ言う)
リボとむっくんが全く関わらなかったけれど、やりたい放題になること間違いなしの周回。
最後の良心の家継すらいないしね!(笑)

2010/03/22 作成
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