ふわふわと舞い落ちる雪が幻想的な世界を作り上げる。
 地表の温度が高いのか、地面に付くと同時にふわりと溶ける。
 天を見上げれば、空色が白く彩られている――




「ホワイトクリスマスだね」
「そうだな……」

 綱吉は片割れの言葉にただ頷いた。
 学校へ通学中の今、二人きりだ。
 獄寺や山本はバラバラに登校している。
 迎えに来ようとする獄寺を綱吉が恭弥とのピンク色のオーラで撃退してから、毎日のようにそれが行われているから朝は来ないように家継が言い付けたのだ。
 流石にいたたまれなかったのだろう、獄寺が朝家の前に立つことは無くなった。

「今日は二人で過ごすの?」

 家継が綱吉に恭弥と二人で過ごすのか、と尋ねてくる。
 いつものことだから、そうなるだろうと思いながらも、稀に骸も入れて四人で過ごすこともあるから、確認までと尋ねたのだ。

「そうだなぁ〜……お前は?」
「う〜ん、母さんが張り切ってたし、そっちかな?」

 家でのパーティーに参加して、騒ぎに騒ぐことになるんだろうなぁと家継は考える。

「あいつは呼ばなくていいのか?」

 今回は男同士だとはいえ、家継と骸の繋がりは綱吉と恭弥の繋がりに似た部分もあり、切っても離れないとも言える。

「多分もういるでしょ」
「まぁなぁ……」

 家継が言うように、誘うまでもなくパーティーのメンバーに入っていそうだ。
 奈々の作る料理が大好きだ、と言うだろうし、意外と大勢で騒ぐのが大好きなのだ。

「じゃあ、また後で」
「おぅ」

 二人はバラバラの教室へ入っていく。
 双子は同じクラスにしない方針らしい。
 別に同じでもいいのに……特に親からしたら、同じ方が参観が楽になるなどの利点があるのだから……そこまで考えて綱吉は、はたと気付く。

「あぁ、何でそっちの視点……」

 双子の親だったことが何度もあるからか、考え方が親の側に立ってしまっていることに気付いたのだ。
 現在は子供なんだから、同じクラスで片割れと比べられなくて良かった、などと考える方が正しいだろう。
 まぁ、比べられようと特に問題が無いから、そっちに考えが向かなかっただけかもしれないが……

「でも……」

 思い出した子供たちの顔。
 最初の子供である流弥と流奈から始まり、今までの繰り返した生での子供の顔が次々と浮かび、今はもう会うことができないのだ、と胸に痛みが走る。
 切ない気持ちになった綱吉は、その切なさを共有でき、癒すこともできるただ一人の相手と共に昔話などをして今日は過ごしたいと一度置いた鞄を手に教室を後にする。


「――ねぇ、キョウちゃん……」

 応接室に入ってすぐに恭弥に抱き付きながら、綱吉は恭弥に話しかけた――




クリスマスです。
仕事中にふと浮かんだ小話、で……
すみません、長いお話思いつきませんでしたorz

2011/12/25 作成
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