今日は、7・8・10班の三班合同任務の日。
農家の手伝いで雑草を抜くために9人は集まっていた。
いつも通りカカシが来るのが遅れ、始まる時間が遅かった。お昼休憩まで、誰もサボらず働いていた。
「う゛〜〜〜!疲れた〜〜!!」
「だな。こんな広い範囲とは思わなかったぜ」
「でも、まだまだ頑張れるってばよ!!!」
「今日中には無理じゃない?」
やっとお昼休憩になり、下忍たちは木陰に座り込み話していた。
「大丈夫よ。終わらなければ明日も続きだから」
「三日までは延長できるからな」
担当上忍たちの言葉に皆、嫌な顔をしていた。
楽しげに昼食を終え、再び草むしりをやり始めた。
「!!?」
カカシがハッと森の奥を見つめた。
カカシの反応にアスマと紅が臨戦態勢を取る。
「皆!!こっちに集まって!」
紅が下忍を呼び、結界を作る。
「カカシ、何人だ?」
「ざっと、10人。厳しいな」
「そうね。逃がせる相手じゃなさそうだし・・・」
森から出てくる他里の忍を睨む。
「名家の子供たちを渡せ!!!」
何処かの里の忍たちはそう言った。
「はいそうですか、と渡せるわけないでしょ」
「紅は結界を護れ!!」
アスマとカカシが敵に向かっていくが多勢に無勢。手も足も出ない様子。
「きゃぁぁあああ!!!」
結界に向かっての攻撃を受け止めた紅が術の反動により木に叩きつけられた。
「紅先生!!!」
「きゃあぁあ!!!」
下忍たちが悲鳴を上げる。
紅が気を失ったため結界が解け、下忍たちを護る壁は無くなった。
「・・・・・」
その中の一人が立ち上がり、苦戦しているカカシとアスマの方に出て行った。
「ナルト!!!お前に敵う相手じゃない!!下がってろ!!!」
カカシの声も無視してナルトはクナイを投げた。
「ぐっ!!」
下忍だと甘く見ていた敵は避けることが出来ず、そのまま攻撃を受けた。
そして、目にも留まらぬ速さで、ナルトは何処からか出した刀で切りつけた。
「ナ、ナルト!!?」
カカシの驚きの声や下忍たちの悲鳴をバックにナルトは敵を次々と切り捨てた。
半数を切り捨てた時、後ろから攻撃されたナルトを気付かぬうちに近付いていたシカマルが護った。
「油断大敵だぜ、ナルト」
「サンキュ!シカマル」
二人で協力して残りの敵をあっさりと片付けた。
敵を全て倒すとシカマルが青い炎で焼き払った。
「な!?ほ、本当にうずまきか!!?」
「ナルト以外の何者だって言うんだよ」
溜息混じりにシカマルが言った。
「ま、まさか・・・狐が・・・?」
「それは口にしちゃいけなかったんじゃないの?」
ナルトがからかうように笑った。
「乗っ取られたか?」
「そんなわけねーだろ。バカか、アスマ」
シカマルがアスマを睨んだ。
下忍たちがようやく言葉を取り戻したのか、ナルトとシカマルに向かって震えながら言った。
「・・・オ、オレたちを騙していたのか!!?」
サスケは地面に拳を叩きつけそう言った。
「わたしたちを嘲笑ってたの?」
サクラが瞳を潤ませながら、そう・・・
「なんてね!お疲れ、ナルト!!」
「怪我はしてないか?」
サクラとサスケがナルトとシカマルに笑いかけた。
「紅先生、大丈夫?」
ヒナタが紅に治療をしている。
「な!!?何!?どういうこと!!!??」
「・・・お前ら、知ってたのか?」
先生方は何が起きたのか良く判らなくなっていた。
「サスケ!サクラ!騙されちゃ駄目だ!!!」
「センセー、騙すも何も、わたしたちはナルトの部下だもの」
「ナルトとカカシならナルトに付かないわけ無いよな」
ナルトを庇うように立ち、カカシに向かって言う。
「・・・サスケ、サクラ。あまりカカシセンセーを苛めるなよな」
苦笑交じりにたしなめる。
「だってぇ・・・ナルトのこと狐とか言っちゃうし、それに、騙すとか言ったんだよ?
毎日、遅刻するし、一度絞めとこうよ」
「だよな。うちはの生き残りの演技でストレス溜まってるし、やっちゃ駄目か?」
「あ、だったらあたしもやりたいわw
この前、とある任務で一緒だったんだけど、こいつったら、あろう事かサクラのこと足手纏いとか言ったのよ?
実際、足手纏いはあんただっつうの!!」
「あのね、私も。
ネジ兄さんが任務を邪魔されたって言ってたの」
「僕はアスマセンセーかな。
いっつも適当で担当としてなってないよね」
下忍であった彼らが上忍の二人に向かって攻撃を開始した。
「皆、ほどほどになー!」
彼らの背に向かってナルトが声を掛けなければいけないほどに。
「はぁ。どーすんだよ、これ」
「めんどくせーってか?・・・う゛〜ん、ちょっと早いよな」
「まだ早すぎると思うぞ。流石にな」
シカマルとナルトがカカシとアスマがボロボロになっていく様子を見ながら話し合っていた。
「は〜い!!あたしはセンセー方に口止めして協力してもらったらいいと思いま〜す!」
いのが手を上げて発言した。
「わたしは記憶消しちゃった方が面倒が少なくていいかな?カカシセンセーが遅刻するのは辟易してるけど、下手に敵に回られたら始末が大変だもの」
正反対な意見を出したサクラといのがちょっと睨みあっている。
「じゃ、消すってことで。
中忍試験とか近々あるって言ってたから、それで誰かが中忍になったら次から記憶を消さないことにしよう」
「・・・ま、妥当な所だな」
ナルトがあっさりと記憶を消すことにする。
「じゃ、わたしがやりま〜す!」
「頼んだ、サクラ」
サクラによって記憶を消された上忍たち。
「じゃあ、片付けて帰ろっか」
「風遁で雑草刈っちゃっていいよな?」
「その後、火遁で燃やすか」
「いいぞ。手で少しずつ刈るの大変だからな」
下忍の仮面を被り直した9人が去った後には、意識を失ったように眠った上忍と雑草が綺麗に無くなった田んぼだけが残されていた。
後書き
ネタが無くてバレネタに逃げた紗奈でした。
そして、3班合同になる任務が草むしりしか思いつかなかった。
途中まではいつもの設定だとバレないように頑張ってました。
もともと、詰った振りした後に暖かくお疲れと言うつもりで書いてたんです。
1000Hit記念の小説ということで、フリーとします。
こんなのでよろしければお持ち帰り下さい。
フリー期間終了いたしました。
2005/6/19 作成
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