「あるのは確かだけど、どこだろう・・・?」
「え〜・・・と?しまったの、いのじゃないの?」
「違うわよ〜。前に見たのは借りただけ」
「あ〜・・・そうだったんだ」
「で、必要無くなったから倉庫にしまったんだって」
「それなら仕方ないか」
倉庫の中へと入り、二人は巻物を探し始める。
「あった〜?」
「まだ〜・・・」
ゴソゴソと探し続けているいのとサクラ。
「・・・この箱の中かな〜?」
見える場所に見当たらなかったので、箱の中にしまってあるのではないか、と色々と開く。
「・・・これかな?」
中身が分からなかったため、巻物を開く。
「それだわ!」
「良かった〜、あって」
「ホントにね」
開いていた箱などをしまいながら話す。
背伸びしなければならないような場所にあった箱を戻すために爪先立ちになる。
「よっ・・・と。・・・あ゛っ」
横にあった箱を倒して落としてしまった。
からんっ。
「あっ、わっ、えっ・・・」
落とさないように慌てて手を伸ばす。
「・・・ふ〜・・・」
「それ、何だったの?」
「・・・瓶?」
薄青の液体が入った小さめの瓶であった。
分かりやすく言えば、ポーション(笑)のような形の瓶。
ポンッと蓋を開けてみる。
「・・・?」
「花の香り?」
「・・・香水かしら?」
「そうかもしれないわね・・・」
「ちょっとつけてみましょうか」
手首にちょっとつけてみる二人。
「いい匂いv」
「そうね〜。持って帰ろうか」
「そうしよう!」
二人は巻物だけではなく、その香水を持って戻っていった。
五日後。
「・・・どうしよう・・・・・」
「いや、なんで?・・・これ、どういうこと?」
「倉庫の中の物は下手に触るなって!」
「そうだよな。本当にマズイって」
「・・・ごめん」
「こんなことになるとは・・・」
「本当にごめんなさい」
いのとサクラが謝り続ける中、ナルトたちは溜息をついていた。
「・・・どうすっかね〜・・・」
「匂いが消えないなんてな〜・・・」
香水の匂いが数日経っても消えなくて、ナルトたちに任務に行くのを止められてから三日。
香水の匂いがしていてもおかしくない任務だけを行っていた。
残りの暗殺任務とかはいのとサクラを除いて行っていた。
「で?その問題の香水はこれか」
「倉庫の中で見つかったということで・・・取説はあったのか?」
「いや、無い」
「箱に書いてあったのは、消えない香水の一言のみ」
「説明書くらい置いてけよ!」
「ホントにな〜・・・」
「どうすっかな〜・・・」
「まぁ、このまま任務はそっち全般を請け負ってもらえば問題は無いが・・・」
「だな」
「・・・ごめんなさい」
「もう気にすんな」
「そうそう。大丈夫だって」
このまま様子見を続け、ダメだったのなら、暗殺任務等は行わない方向で決定した。
「いの?・・・花の匂いがするような・・・」
「え?・・・あ、アスマ・・・」
10班の四人は任務帰りに歩きながら話していた。
「普段は香水なんか付けてないよな、確か」
「うん。ちょっといい匂いだったから・・・」
「まぁ、いいけどな。下忍である内くらいは問題にならないからな」
「やっぱり中忍とかになると厳しい?」
「身を隠しての任務があるからな〜」
「・・・じゃ、中忍になれないかも」
「あ?どうした?」
「この香水付けたの一週間前なの・・・」
「あ゛ぁ?そんなことあるのか?」
「一生匂いが取れない気がする」
「お、落ち着けよ。そんなわけ無いから、落ち着け」
「なんでそんなことが言えるの!?」
いのが眼を吊り上げてアスマを睨む。
・・・流石に殺気はこもっていなかったが。
「ちょっと!落ち着いて、いの!」
「そうだぞ?逆切れすんなよ」
「う゛〜・・・・・」
「ほ、ほら、匂い消しの薬草とかあるだろ?」
「・・・花屋の娘のあたしが試していないとでも?」
風見家の関係で手に入る全てを持って試し終わった後である。
「・・・・・」
「ちょっ、アスマ負けるなよ」
「大丈夫だよ、いの」
「チョウジ・・・」
「いい匂いだから、問題ないよ」
「・・・任務に支障があるっていう話じゃなかったわけ!?」
プイッといのは怒って先に帰ってしまった。
「・・・いのの奴、大丈夫なのか?」
「ちょっと、イライラしてんだよ」
「いつまで経ってもどうにもならないから、ね?」
「・・・早く解決するといいな」
「あぁ」
「本当に」
事情を説明する気にはなれないが、力一杯頷いたシカマルとチョウジであった。
「なんでまだ消えないのよ〜!!」
「サ、サクラちゃん、落ち着くってばよ?」
「そうだぞ、サクラ。ストレス解消なら、いい相手が居るだろ?」
「・・・そうね」
草むしりの最中にサクラはプチッと切れたようだ。
唐突に叫び始め、ナルトとサスケに止められる。
カカシは何事かと眼を見開いてサクラの様子を見たが、その時にはすでに遅し。
サクラはカカシに攻撃を放っていた。
「・・ぐふっ・・・」
「・・・やっぱり物足りないわ」
「じゃ、じゃ〜・・・!」
いつもなら、ここで暗殺任務を入れるという方法を取るのだが、今はそれは出来ない。
「・・・いいわよ。いのと一緒に遊ぶから」
「そうか・・・」
「オレたちに迷惑がかからなければいいってばよ・・・」
諦めたのか、里人全員へ毒薬を盛られようが、何をしようが後始末だけはどうにかしよう。
そうサスケとナルトは眼で頷きあったのだった。
一ヵ月後。
「消えた気がするんだけど・・・」
「そんな気がするわね」
「ちょっと、皆〜!!」
いのとサクラは朝一にそんな会話を交わしていた。
鼻が麻痺した可能性もある、ということで、ナルトたちに確認を取るために居間へと向かう。
「・・・どう?」
「大丈夫みたいだよ」
「消えてんな」
「うん」
「良かった〜・・・」
「ホッとしたよ、本当に」
「ね〜?」
どうやら、ちょうど一ヶ月間の効力だったようである。
後書き
風見家にしました。
消えない香水を作るのは風見家(初代当主orいのたち)だと思ったので。
異世界でも楽しそうだったんですけどね(笑)
2007/1/5 作成
題名は思いつかなかったので、適当で変なお題。より借りました。