はたまた、瞼が落ちきった状態で手だけが草をむしっている。
最後の一人は、眼こそ開いているものの、かなり眼が据わった状態で・・・ぶちぶちと草を引っこ抜いている。
「・・・ど、どうしたんだ、お前ら・・・」
あまりのことに、カカシですら心配になったようだ。
「・・・早く終わらせて・・・寝る」
眼が据わったサクラが呟くように答える。
かなり低い声であることに、カカシは首を捻る。
「・・・サ、サスケ・・・これは・・・・・」
「ん〜・・・眠いだけ」
「だけって・・・」
眼が閉じた状態で答えるサスケ。
ナルトはまだコクリコクリとしている。
「・・・・・あぁもう!!」
イライラの限界に達したのか、サクラが声を上げる。
と同時にチャクラを練り始めた。
膨大な量のチャクラを練っていることに反応したナルトとサスケ、そしてカカシもがサクラから距離を取る。
「だから・・・だから、草むしりって嫌いよぉ〜〜!!!」
叫んでサクラが放った風遁は、草むしりするように言われた範囲以上に渡り、根元近くで刈ったのだった。
逃げていたため、ナルトたち全員に怪我は無く、刈られた草が辺りを舞い散っていた。
「・・・か・・・かいさーん」
カカシのヤケクソ気味な、どうでも良さげな、諦めたような間延びした声が響き、三人は無言でその場を後にした。
「・・・いや、本気であいつらどうしたんだ?」
そんなカカシの呟きが刈られた草と共に風に吹き上げられた。
7班の三人が眠くて仕方なかったのには理由がある。
「シ〜カ〜・・・睡眠時間〜」
「もうちょっと頑張れ」
「無理言うな〜ってばよ〜」
シカマルは据わった眼をして巻物を仕分けしている。
「眠い〜・・・」
「サクラ、今度五代目にプレゼントしましょうね」
「う〜ん・・・いいよ〜」
いのは逆にキラキラしい笑顔で毒などを見ながらプレゼントする物を考えている。
「ちょっと、サスケ。もう少し端に寄って」
「む〜・・・」
「仕方ないな〜」
チョウジが寝入っているサスケを迷惑にならない場所に移動させている。
サスケは短時間でも寝ることを優先したようだ。
「今日締め切りのが終われば、次は一週間先だというのは本当か?」
「本当だ。だから、今日だけ頑張れ」
「・・・報告時に渡されるということは?」
「それなら直接報告じゃなくて、忍鳥とか使えば?」
「あぁ、それいいな」
「それなら、どうにかなるか」
「そうしようぜ」
うんうん、と頷き合い、決める。
「ってことで、最後は二人で二件ずつ〜」
「頑張るぞー」
「おー」×9
ヘロヘロとした返事を返した全員がそれぞれ暗部服を着て闇の世界に消えたのだった。
・・・つまりはそういうこと。
夜の任務が忙しくて風見家の子供たちは睡眠返上で働いていたわけだ。
「本当にばっちゃんもいい加減にしてほしいってばよ・・・」
「死音、口調口調」
「あ、そうだった。死影、早く終わらせて寝るぞ」
「だな」
少しは目覚めたのか、眼は開いている。
――が、口調を直し忘れるなど、ちょっと支障が残っている。
まだ闇の世界の中だし、大したこと無いさ〜と笑い合う二人であった。
闇の世界から出ると同時に終了くらいの勢いで終わらせた風見家の子供たち10人は、その日の夜、ようやくぐっすり眠れたのだった。
「あ、カカシセンセーおはようってば」
「今日の任務は何〜?」
「・・・まだちょっと眠い」
「サスケ〜、今日は任務終ったら眠ればいいだろ〜」
「そうだな」
「ってことで、早く済ませて下さい」
昨日とは打って変わって、三人は一応しっかりと起きていることにちょっとホッとし。
「今日は元気そうだな、皆」
「ちょっと疲れが溜まってたのよね」
「そうそう。で、今日は?」
「あぁ、こっちだよ〜」
三人を誘導しながら昨日のは一体何だったんだ?と聞く。
「もう大丈夫だってばよ〜」
「・・・ナルト、かわいい!」
昨日ゆっくりと眠れたため、笑顔一杯のナルトが答えるのに、カカシは抱きつく。
「離せ、うすらとんかち」
「・・・殺られたいんですか?」
下忍レベルから少々しか逸脱していないレベルでサスケとサクラはカカシに攻撃するのだった。
「ギャ―――!!」
後書き
紗奈が眠いと感じている状態を思い返したりしながら書いてみました。
だからか、書きやすかったです〜・・・
風見家の7班中心で書いてみましたが、どうだったでしょうか?
2007/7/31 作成
題名は思いつかなかったので、適当で変なお題。より借りました。