21200打リク「とある一日」零れ話


 いつものように術の構成を練っていると、ナルトたちが入ってきてこう言った。

「じっちゃん、温泉に入りたいって?」
「なっ、何を突然・・・」
「それはちょうど良かったね!」
「うん♪さっき土遁で温泉掘り当てちゃったしねv」

 庭でちょっと身体を動かしていたのか、誰かが喧嘩をしていたのか。
 その判別は付かないが、温泉を掘り当てたらしい。


 そんな都合良いことが起こりえるとは思えないまま、10人に促されて庭へと足を運ぶと、素敵な岩風呂が出来ていた。

 (・・・本当に出来ておるし)

 あまりのことに開いた口が塞がらないとはこのことだ。


「あとは、屋根が必要だよね!」
「更衣室と仕切りも!!」
「皆、作ってくれるよね?」
「まさかか弱い女の子に手伝わせようなんて思ってないよね?」

 ニッコリと笑う女性陣に男性陣は頬を引き攣らせたのだった。


「ネジ兄さん、作ってね?」

 そのヒナタのネジへの言葉が最後の後押しをした。




 女の子たちに言われるがまま、屋根を作り始めた。

「めんどくせー・・・」

 そうシカマルは呟くとバババッと印を組み、術を発動させた。

 ズズズズズッ。

 腹の底に響くような重い音がして、温泉の片側から木が生えてきて屋根のように空を覆った。

「おぉっ!シカ、すげっ!そんな上手く屋根に出来るなんて!!」

 とりあえず木遁は出来ても、あんなに上手く屋根には出来ないと感心する。


「次は仕切りだよなぁ・・・・・」
「木遁で覆っちゃダメか?」
「そんなことしたら圧迫感が凄いでしょ!!」

 まぁ、確かに全体を木に隙間無く囲まれていたら、息が詰まるだろう。
 せっかく温泉に入ってリフレッシュしようにも、それでは逆効果だ

「確かそこの森に竹林があっただろう?」
「あ、そっか。流石シノ!」

 バタバタとキバとシノが竹林から風遁で刈り取った竹を影分身などを使って運んできた。

「土遁で埋め込んで設置するよ」
「それがいいだろ」

 チョウジとサスケが竹を差し込んで壁を作り上げる。


「これで出来上がりかな?」

 できあがったとばかりに達成感のようなものを表情に浮かべている男の子たち。



「ちょっと!更衣室は〜?」
「・・・・・あ゛っ!」

 いのの言葉にしまった!という顔をした皆は慌てて更衣室を作るためにどうしよう、と話し始めた。
 女の子たちに聞こえないように、こっそりと膝を突き合わせて(笑)

「入る前は寒かったり温度がアレだよな?」
「吹きっ晒しとかちょっとした小屋じゃ怒るんじゃねー?」

 いのたちの様子だと、それは怒るだろう。

「・・・どうする?」
「・・・・・なぁ、大人の手を借りるのは無理か?」
「何言って・・・」
「あ、そうか!いのいちとか親バカたちを利用すればいいんだ!!」

 方策を決めれば早かった。


 いの(サクラ・ヒナタ)が温泉に入りたがってるんだけど、更衣室が無いんだよね〜・・・

 そんな呟きをわざとらしく聞かせ、親たちに作らせたのだった。


 作り上げるのは、かなり早かった。
 大好きな娘たちに喜んでもらおうと、親たちはかなり無茶をしたようだ。

 数日後には完成していて、サクラたちはかなり喜んで入浴していた。



 それから、毎日三代目も露天風呂を満喫していたということだ。


温泉話でした〜。
斐莢さま、ネタ提供ありがとうございました!

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