「暇って・・・なんか提出書がどうしたとか言ってなかったか?」
「ん〜?・・・あぁ、任務の報告書のこと〜?」
「あ゛?報告書だったのか?」
「ん、そう。二日程、書けなかったから量が溜まってたってだけ」
「あぁ、つまり書き終わったんだな」
「そ〜・・・暇〜」
風見家の居間、茶を啜りながらナルトとシカマルは会話をしていた。
「なんか楽しいこと無い〜?」
「え〜?楽しいことなんてあった〜?いの」
「大したこと無いわよね〜」
「あ、そうだ!異世界のナルトたちにでも会いに行ったらどーだ?」
「最近、行ったばっかだし〜・・・」
「それもそっか」
居間に同じように居たサクラたちが適当に答えている。
「ナルトたちも次元移動の術を使えるようになってから、たまにこっち来るしね」
「あぁ、そうだよな〜・・・」
「あいつらも何か別の世界に行ったりしてるのかな〜?」
「あら?ナルト、知らないの?」
詰まらなさそうに呟いていたナルトの言葉にいのが驚きの声を上げる。
「え?何を?」
「別の世界に行って、ナルトとサクラとサスケがその世界のサスケ奪還任務を阻止したこと」
「・・・・・はぁ!?」
内容が頭に巡るまで多少の時間がかかり、数秒ズレて返事をした。
「あいつら、そんなことやったのか?」
「そうね。あたしが見た時は、気絶させたサスケを木の葉へと連れ戻そうとしてたわね」
「あ、その後オレがサスケと行った時は、サスケ里抜けしてたぞ?」
「え?そうなの?」
「あぁ。サスケが怒ってその世界のサスケを襲撃してた」
「へ〜、そんな世界があるのか〜」
ナルトは何やら考え込み始める。
「・・・なぁ、いの、サクラ。その世界、教えてくれないか?」
「え?いいけど・・・」
「どうするの?」
「暇だから、遊びに行こうかと・・・」
「あ、それサンセー♪あの世界の自分に会ってみたかったのよね〜」
「楽しそうね!」
「んじゃ、ちょっと全員呼んでくるわ」
ナルトの提案を受け、皆がその世界へと行く準備を始める。
「・・・いつものこととはいえ」
あっさりとそんな流れになったことに対し、シカマルがちょっと溜息を吐いていたのだった。
「うし!着いた!」
いかいの木ノ葉の里へと着いた死音たちは死華と面識のあるシカマル・キバ・チョウジ・ネジの誰かにまず会おうと動き始めた。
「あ、居た居た」
木ノ葉の里の中を適当にフラフラ歩いていると、修行に向かおうとする少年たちが居た。
演習場へと向かっているようだったので、変化したまま10人はその後をつけた。
「・・・!?・・・誰だ!!」
「お、偉い偉い。これくらいで気付くなんて優秀じゃねーか」
「なんだ、お前ら!!」
死音たちがあまり気配を見せないでいたのに、気付いたことに嬉しそうな声を上げた。
下忍に気付くか否かくらいの気配しか出していなかったようだ。
「へ、変化を・・・使って、る?」
「お〜、ヒナタ正解!んじゃ、変化解除な」
死音の命で10人が解印を結び変化を解く。
「えぇええ!!?」
「なっ!!!!」
「・・・うそっ!?」
かなりの混乱振りに笑みが漏れる。
「・・・ま、まさか・・・ナル・・・?」
「いや、ちょっと違う。死音って聞いたこと無いか?」
「・・・死華なら聞いたけど・・・」
「うん。それはわたしのことねv一回会ったわよね」
シカマルが気付いたことに嬉しそうに死音は笑う。
「ちょ、ちょっと待てよ!あの時のナルたちと知り合いか!?」
「一応、あいつらの師匠?みたいな感じだ」
「そうね。楽しそうだったから来ちゃったの」
「師匠!?えぇ!??あのナルたちのか?」
「そうよー。あの三人も言ってたんじゃない?」
「そんなこと言ってた覚えは無いけど・・・」
「え?そうだったのか?ま、そういうことなんだ」
死音たちの説明にナルたちに会っていたサスケ追跡任務に就いた4人は納得していく。
「・・・って、何なのよ〜!!!」
「なんでそんなにあっさりと・・・」
「ど、どういうこと・・・なのかな?キバくん・・・?」
いの、サクラ、ヒナタがまず疑問の声を上げた。
「初めまして、別の世界のオレたち」
「あたしたちはこことは違う世界から来たの」
「次元移動の術っていう世界を移動できる術があって、それで遊びに来ました」
「別の世界!??」
「・・・あるのか?」
「あるわよ。例えば、12年前の事件が起きなかった世界、ナルたちが中忍合格している世界・・・そんなイフ、もしが実現した世界」
「それで、オレたちはここに居る10人が親戚の世界から来たわけだ」
以前、分かりやすい説明だと思った説明をパクっていのたちに話す死音たち。
「そ、そんな世界を移動できるなんて・・・」
「シカマル!あんたたち何であっさり納得してるのよ!!」
「あぁ、以前こいつらとは別の世界のナルト・サスケ・サクラの三人に会ったからだ」
「はぁ!!?」
「そんなにいくつもの世界から移動してきてるの!?」
「いや、オレたちが教えたからオレたちとそのナルたちだけだと思うぞ」
シカマルたち四人があっさりと受け入れていた理由を聞き始め、そこで明かされた死音たちが開発者だという内容に目を剥く。
「・・・あ、お前らがその術の開発者だったのか?」
「それくらいは言ってたのね〜」
「あぁ。とある人たちと濁していた」
「そっか」
淡々とした説明を受け、だんだんと理解してきたのかようやく落ち着きを取り戻し始める皆。
「なんでそっちのわたしの髪の毛長いのよ?」
「あぁ、これは髪を切りたくなかったから幻術で誤魔化したのよ」
「幻術!?使えるの?」
「うん。普段は切ったことになってるから変化してるけどね〜」
「ちょっと待って!貴方たち、下忍じゃないの?」
「ううん。皆下忍だよ」
「死影・・・シカマルだけが中忍」
名前が覚えにくかっただろうと思ったのか、シカマルのことだと一言付け加える。
「それはこっちと一緒なんだな」
「それなのに強いんだね?」
「あ、まぁ・・・親戚付き合いの関係で、修行も色々やってるから」
「そうなんだ〜」
修行の時間だったはずだが、修行は丸々潰され、話し続けていたのだった。
ずっと話をしていて、はたと気付くと空が紅く染まっていた。
「あ、もうこんな時間なのか・・・」
「そろそろ帰らなきゃ親に怒られるんじゃないか?」
「それもそうか・・・」
「せっかく会えたのに・・・」
名残惜しく感じ、別れるのが勿体無いと思ったようだ。
「あぁ、また今度遊びに来るって!」
「大丈夫!この術の開発者はあたしたちなんだからね」
「そうそう。また今度な!」
死音たちが口々にまた来るから帰りなさいと説得する。
「・・・わかった。絶対、また来てね!」
「約束だからな!!」
「わかったよ。ほら、本当に帰らないと暗くなってきたぞ」
「あ、ホントだ!急がなきゃ!」
「じゃ〜ね!また今度!!」
「約束は破るなよ」
「うん。またね」
別れの挨拶を交わし、この世界の皆は自宅へと走り去り、死音たちは次元移動の術を発動させ帰宅した。
いつもより遅い帰宅に子供を叱ろうとした親たちは、未知との遭遇に興奮を鎮めきれない様子の子供たちにあまり強く叱れなかったそうである。
「面白い世界だったよな〜」
「楽しかったよね」
「また絶対遊びに行かないとね!」
「そうだな」
あまりにも普通だった世界に、楽しく感じた彼らはまた遊びに行くことを決めたのだった。
「・・・今度はナルトとかサスケとかにも会いたいな」
「あ、それもそうだな」
「あの世界だったら楽しいことになりそうだね」
そんな会話があったから強制召喚に至ったのかもしれない。
後書き
うぅう〜・・・
こんな変な小説でごめんなさい。
頑張ったけど、こんなことに・・・
2006/5/28 作成
題名は思いつかなかったので、適当で変なお題。より借りました。