| 「何なのよ――!」 「うわっ!!」 「えっ?」 「・・・これ、次元移動の術?」 | 「キャ―――!!」 「えっ、えっ、えっ!?」 「何だ、これ〜!!」 「だ、誰か助けて!!」 |
二つの世界で同時に起こった変異。その原因は――
「ようこそ、風見家へ。別の世界のオレたち」
死音であった。
強制的に呼び出し、風見家の庭に集められたのだ。
その結果、ここには風見家の10人、異世界の12人、そしていかいの12人が揃っていた。
「・・・死音?何考えてるんだってば?」
「そうよ!何でこんな・・・別の世界の人たちまで」
「・・・って、ナルたちだってば?」
「えぇ!?・・・死華!座標教えたわね!!?」
「だって、ねぇ・・・?わたしにとって死音の命は絶対だもの」
それぞれ別の任務に就いていたはずが集められたのだ。
怒りもするだろう。・・・いかいの件もあるし。
「今回、ここに居るメンバーでトーナメント戦をしてもらう」
「・・・ゲッ!(汗)」
冷や汗が流れるのも仕方ないだろう。
風見と戦う!?・・・ありえねー!!
「とりあえず、家の人間は希望すれば相手するけど、原則は無しな」
その言葉に異世界の面々はホッとする。
「まずはもう一人の自分相手だから」
「んで、優勝商品は何でもいい」
「どんな内容でも全力で叶えてやる!」
自分を強くしろ、でも、とある人物を暗殺しろ、でもな。
そう続けられた言葉にかなり興奮する皆。
「はい!質問いいですか!?」
「いいぞ、いの」
「任務はどうなってるの?」
乗り気になってたり、状況を受け入れているのは異世界だけで、いかいメンバーはグルグルしているままである。
「影分身でやっといたから大丈夫」
「それに、向こうで問題が起きるような時間よりは前に戻すから大丈夫だ」
「良かったぁ〜」
かなりホッとして、戦う準備を整え始める。
「ちょ、ちょっと待ってよ!!そっちのあたしたち!ちゅ、中忍服を着てるのはどういうことよ!!」
「お、そういやそうだな。どうしたんだ?」
「無事、全員中忍合格したことだし、中忍服解禁!」
「・・・でも、あんまり好きじゃないのよねー、コレ」
「でも、任務中くらいは着ておくか、ってことになったってばよ」
「そして、今日は任務中だったから・・・」
「おぉ!おめでとうv」
「ありがとvそれで納得してもらえた?」
尋ねてきたいかいのいのに笑いかける異世界のいの。
しかし、全員中忍合格とかいう、素敵な事実(笑)に固まってしまったいかい全員。
「・・・ねぇ?そっちも中忍試験の時期だったんじゃないの?」
「オ、オレってば修行の旅ですっかり忘れてたってばよ・・・」
「それは仕方ないんじゃない?」
「そうそう。・・・で?誰か中忍になった奴、居るのか?」
「・・・・・」
やはり解凍されず、仕方ないな。と頷くと試合の準備を進めたのだった。
「んじゃ、そろそろ始めるか!」
死音がそう言って、始めようとしたら、いかいのサスケが死炎に指を突きつけた。
「希望すればそっちの奴と戦えるのか?」
「あぁ・・・希望するのか?」
「勿論だ!」
あぁ、馬鹿が居た・・・とばかりに額に手をやる異世界全員と苦笑を浮かべる風見家全員。
「・・・死炎に勝てるわけないだろ、バカ」
「んだと?」
「なぁ、死炎。こいつの鼻っ柱へし折っていいか?」
「・・・サス、ありがとう。でも、指名されたからな」
「・・・そっか。あ、じゃあトーナメントはオレの不戦勝でいいのか?」
「いいよな、死音?」
「あぁ。・・・それと、もし死炎に勝ったなら優勝商品はトーナメントと別にお前のものだ」
「わかった」
(・・・おいおい。そう言われるだけ強いのだと気づけよ、馬鹿!!)
全員がそんなことを思っている間に死炎VSサスケが行われ、あっという間に死炎が勝利を収めていた。
「あぁ、言い忘れていた。中忍試験の第三の試験と同じルールだから」
「試験官はこの世界のオレたち。ってことで」
「一戦目は自分同士。なら、二戦目は?」
「一戦目で勝った者から同じ世界の者と当たらないように組むが?」
「え?・・・中忍と戦うのは不利じゃない?」
「あぁ、そうか。・・・一応、得意な技は同じままだ」
「ただ、相手は中忍だということを忘れるな」
「ってことで、ナルとナルト!頑張れ!!」
「はいってばよ」
「うぅう〜・・・お手柔らかに頼むってばよ」
ナルトはナルの強さをちょっとは知ってるので、ちょっと及び腰だ。
「んじゃ、行くってばよ!!」
影分身で組み合ったり、打ち合ったり・・・している間に、影分身はちゃくちゃく消えていき、ナルトはナルに吹き飛ばされたのだった。
「やっぱり無理だってば!」
「はい!ナルの勝利〜」
「もうちょっとだってばよ?」
「すぐに追いついてやる!!」
「うん、頑張れ!」
ナルトとナルが下がっていく。
「ちょっと、ナルト!もっとやれたんじゃないの!?」
「無理言わないでってばよ。相手は中忍だってば」
「・・・じゃあ、同じ中忍同士のシカマルに・・・」
「めんどくせーなー・・・わかったよ、頑張る」
女の子たち(特にいの)の睨みにシカマルは頷いた。
「じゃ、先にシカVSシカマル、いってみようか!」
いかいの希望の星(笑)シカマルが出て行くが、一応シカマルも予防線を張る。
「でも、オレ頭脳派だからな」
「それはシカも一緒だから大丈夫だ」
「まぁな。・・・でも、死影に修行をつけてもらっているからなぁ」
そんな会話のまま、シカがシカマルを闇の世界に飲み込み始める。
「ゲッ!何だよ、これ・・・」
「あ、あまり足を動かさない方が・・・」
「いたっ・・・何か切れた」
「わりっ。めんどかったんで、つい武器置き場に・・・」
シカは武器を置いている闇の世界の中に繋げたらしい。
「し、し、シカマルの足が地面に飲み込まれてく!?」
「あれは闇の世界。オレたちが作った術で、影を亜空間に繋ぐ・・・」
「やっぱり勝負にならないってばよ!!」
「・・・そうね。あたし棄権するわ」
「あれ?棄権ってあり?」
「第三の試験と一緒だから、ありだけど?」
「んじゃ、僕もかな?」
「ちょ、ちょっと!そっちのわたし!掌仙術は使えるの!?」
「うん。あとヒナも使えるわよ」
「え・・・?・・・わ、私も棄権、する・・・」
などと棄権する人が続出し、そして戦ったキバやリーなども負けていく。
リーなどは、
「えぇぇ!?じゅ、術が使えるんですか!!?」
「努力すれば使えます!」
「・・・だ、ダメだ・・・僕には無理です・・・」
なんていう一幕もあった。
「ただ努力しただけじゃ無理だと思うんだけど・・・」
「そうですね。死音さんたちの修行が無ければ・・・」
「・・・・・」
努力に燃えているいかいのリーに口を挟めず、異世界のテンテンとリーは見守っていた。
「・・・つまんな〜い」
「ホントに」
「まさか一人も勝てないとは思わなかった・・・」
死音たちが話しているのは、一戦目を終えてみれば、残ったのは異世界のメンバーのみという事実のためだ。
「・・・死音、中忍と下忍の差は大きいってばよ?」
「それに、一応オレら、初めての中忍試験で全員中忍相当と認められてるんだし」
「って、えぇ!?・・・そ、それは無理あるわよ・・・」
話の中に飛び出してきた事実にいかいのメンバーが驚いている。
「そうよね。わたしといのとキバ、そしてネジさんたちは合格できなかったけど、ヒナタはネジさんに勝ったし」
「・・・そ・・・それ・・・ほ、本当?」
「い、一応・・・」
恐縮そうに異世界のヒナタが答えるのに、ますます驚いている。
「・・・これじゃツマンナイから、中止すっか」
「だな。・・・あ、ナルたちは後で修行中にでも聞くから、適当に考えておけ」
「は〜い」
良い子なお返事をする12人に、やっぱり驚くいかいの12人。
「ってことで、飲み会だ!」
「本来は優勝者のおめでとうパーティーの予定だったんだが・・・」
「ま、いいだろ。そんなことは」
とか言いながら風見家の居間へと皆を呼ぶ。
「って、なんでデイダラさんたちが居るの?」
「ちょっと情報を流しに来たら、今日飲み会があるって言うから・・・」
「そうなんだ。じゃあこっちで飲もうってば!」
「いいんだな、うん。あ、旦那もこっちこっち」
「・・・あぁ」
デイダラとサソリが異世界の中に紛れ込み、風見の皆が沢山料理を、飲み物を運んでくる。
「・・・あ、あのね、サスケくん・・・」
「・・・・・」
「返事くらいしたらどうだってば?」
「・・・・・」
「な、ナルト。む、無理強いしちゃ・・・」
「これくらいしなきゃダメだってばよ」
いかいのサスケがサクラやナルトに囲まれちゃっていたり・・・
サスケはさっきあっさりと負けちゃったことなどが尾を引いているようだが。
「ちょっと、サス〜!来てくれってば!!」
「・・・なんだ?」
「サスってば、木ノ葉の中忍なんだよな?」
「そうだが・・・それがどうかしたか?」
「サスケ、サスは木ノ葉にずっと居るのに強くなっている。お前は弱いまま・・・これをどう考える?」
「・・・・・」
サスケを連れ戻すための一環だったようだ。
「そうだな・・・オレは中忍試験後くらいに強襲して、イタチを倒したぞ?」
「・・・本当か?」
「あぁ。死炎から修行をつけてもらって、かなり強くなったからな」
「・・・・・」
ますます考え込むようなサスケを確認すると、サスはナルトとサクラに声をかけた。
「サスケには少し考える時間をやった方が・・・」
「それでもいいけど、サクラちゃんに酷いことを言ったことは謝ってもらわないと・・・」
「ナルト!それはいいから・・・」
「・・・後で死炎からも言ってもらうから、サクラとナルトはオレたちと飲もう」
「「・・・・・」」
名残惜しそうに考え込んでいるサスケから離れていくナルトとサクラだった。
「あ、シカマル〜。ちょっとこっち〜」
「・・・は?」
サクに呼ばれたシカマルが不思議そうにそっちへ行く。
「さっき怪我してたでしょ?治そうと思ってたんだ」
「・・・いいのか?」
「何が?」
「・・・いや、いい」
「ま、いいけど。ほら、足出して」
シカマルの足の怪我を掌仙術で治していく。
「サク、すご〜い」
「サクラだって、もう少しすれば使えるんじゃない?」
「わたしは師匠にまだまだだって怒られてるもの」
「ツナデ先生に?わたしもチャクラ総量が足りなくって、大変だけどね」
「え!?だって、今のって・・・」
「あぁ、これくらいはね。大丈夫だけど、闇の世界とかあんまり使えないし・・・」
「「って、使えるの(かよ)!?」」
「あはは。教えてもらっちゃった」
あっさりと言うサクにシカマルとサクラが頭を痛そうにしてた。
「へ〜、頑張ればそんなに強くなれるんだ〜」
「そうそう。だから頑張れ!」
「うん!・・・あ、それも美味しそう」
「流石チョウジ!いい所に目を付けるな」
などと風見の中に入り、可愛がられてる(?)様子のチョウジが居る。
そうこうしている内に、お酒が回ったのか、脱落者が増えていき、宴会は静かに終わったのだった。
翌日、こちらに運ばれたその日の安全な時間に送られ、そこに居た死音たちの影分身から任務の報告を渡された。
「・・・完璧だし」
「じゃ、またな!」
影分身は報告書を渡し、足りなそうな部分を口頭で伝えると消えてしまった。
サスケは修行の最中だったようで、誰も来なかったという影分身の言葉を耳に入れながらも、今回考えさせられたことをもう一度頭に巡らせていた。
後書き
『何か』はしてみました。
ってか、無理ありすぎでした。
そして、いかいのサスケはどうなるのだ?
このままだったら原作とは変わるよね・・・
こ、こんな感じで良かったでしょうか?
2006/3/6 作成
題名は思いつかなかったので、適当で変なお題。より借りました。