「五代目火影さま?」

 綱手が木ノ葉に帰り、五代目火影の名乗りを上げた数日後、夜までかかった仕事を終わらせた直後であった。
 部屋のどこから響いた声なのか分からず、素早く周りを確認する綱手。
 見当たらなくて後ろを確認していると、真後ろ――先程まで向いていた方向から声を掛けられた。

「就任おめでとうございます」
「任務の割り振りに困っているのでは無いかと思いまして参上致しました」

 暗部服に身を包み、今まで見たことの無い面をした二人の青年がその場に佇んでいた。

「な、何者だい!? お前ら……」
「私は死影、こちらは死音と申します」
「木ノ葉の死神と呼ばれることもありますが」
「お、お前らが、木ノ葉の死神!?」

 綱手は木ノ葉の死神に関する噂を思い返し、驚きの声を上げる。

「ご存知ならば話は早い。任務はありますか?」
「……なんで働いてくれるんだい? とある文書の中に代替わりしたらそのまま消えるだろうとあったが」
「オレたちにとっても、木ノ葉が消えるのは好ましくありませんから」
「使える人間が多く居た方が良いでしょう?」
「……わかった。Sでも大丈夫なんだよな?」
「えぇ、問題ありません」
「では、報告の時に」

 数本の任務の巻物を手に二人は消え去った。


「……何者なんだ? あの二人は…………」

 そんな綱手の声が誰も居ない火影の執務室に響いたのだった。




 翌日の同じような時間、怪我一つ無く報告の巻物を届けに来た二人に一日で終わるような物じゃなかったのに…………と驚愕していた。
 その綱手の表情に陰でこそりと笑っている死音と死影であった。

「使える忍だと言うことは分かったが、お前らの面の下は誰なんだ?」
「さぁ? 教えれるわけありませんじゃないですか」
「知りたければ見つければいいだろ?」

 ククク、と二人は笑い、綱手の用意していた巻物を掴むとスッと闇に溶け込むように消えたのだった。


「探しても分からないから聞いたんだっつーの!」




 それから数週間後、ひょんなことから彼らの正体を見た綱手は我が目を疑ったそうである。
 それはナルトの近況を聞こうと呼び出した時に起きた。
 色々と話していて、その最中、綱手はナルトの顔を見詰めていた。

「ばぁちゃん、何だってば?」
「ん……? なんか眠そうじゃないか? どうした?」
「毎晩、任務が忙しいから……」
「は?」
「……へ? ……あ、何でも無いってばよ?」
「今、任務が忙しいとか言わなかったか? ……しかも毎晩…」
「そ、そんなこと言ってないってばよ?」
「い〜や、確かに言った……」
「……そ、そんなこと」
「毎晩……毎晩なんて任務渡しているのは…死音と死影しか……」
「…………」

 ますますナルトは冷や汗を掻き、目線を逸らしている。

「ナルトが死音だったのか」

 言い切っちゃいましたよ、この人!

「し、死音って誰だってば? ……あ、オレってばこの後約束があったんだってば! じゃ!」
「……あ、ナルト! ……逃げられた」

 綱手はまさか本当に……? と思いつつも、逃げたことからそうなのだ、と確信したそうである。



 夜、いつも死音たちが任務を受け取りに来る時間。綱手はやってきた死音を見詰めていた。

「マジで、ナルトなのかい!??」
「…………私は死音ですよ」
「その間がおかしいから!」
「うるせーよ! シカマル!!」

 死影の言葉につい怒鳴ったのでシカマルの名を呼んでしまった。

「……あっ」
「お前は奈良シカマルなのかい!!?」

 あちゃ〜……やっちまった! とばかりに手を額に当てるシカマルにナルトも諦めざるを得なくなった。

「……ばぁちゃん、ゴメン」
「すみませんでした」

 二人揃って頭を下げるのを唖然として見詰めるしかない綱手。
 面が外され、本当にナルトとシカマルなのだと確認する。

「……本気でナルトとシカマルなんだね」
「そうですよ。まぁ、そんなの別にどうでもいいじゃないですか」
「そうそう! シカ、ごめんな。じゃ、ばぁちゃん、またな!」

 バタバタと去っていくナルトとシカマルだった。



拍手用にちょっと書きたしてみた。
風見家の綱手さまは二人の正体を知りました。
・・・が、風見家の存在を知らず(教えてない)

一応、血縁者と火影は教えてもらうことになってるんですけど。
そのうち教えますよ。えぇ、そのうち・・・


拍手再録です。
多少の加筆及び日記の再録な部分があったりします。

・・・どこが多少だ!

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