シカマルは前日からの任務で疲れ切っていた。

 Sランク任務が入り、ナルトと二人で片付けていたら梃子摺ったため、下忍任務が始まる時間帯になっていた。
 集合場所にそのまま向かい、Dランク任務に就く。
 任務内容は、ペットの面倒を見ることだったが、そのペットの数が尋常じゃなかった。約50匹。
 Sランクは難しさで疲れたが、Dランクは体力勝負で疲れた。

 体力が切れ、早く寝たいとしか考えられず自分の部屋へふらふらと歩いていった。
 目の前にベットの幻まで見え始めていた。

 ガラッ。
 ・・・・・

「何やってんだ?ナルト」

 見なかったことにしたかったが、眠るためのベットはその先にある。

「あ、シカ!最近ますますうざい奴らを懲らしめるために・・・毒薬作ってた!」

 ごぽごぽと異様な色をした液体が常温なのに泡立っている。色は紫と言うか、緑と言うか・・・異様としかいえない。

「・・・何入れたんだ?」
「この前、品種改良した毒草のごった煮・・・かな?」

 いのとサクラに手伝い、庭の隅に毒草畑を作っていたのは記憶に新しい。

「いのたちに意見でも聞いてみたか?」
「何も。とりあえず、これでどれくらい効くもんかラットで実験でもしようかと思って」
「・・・先に聴いて来いよ」

 ナルトを送り出し、その場を片付け始める。

「だいたい、人の部屋に実験器具を持ち込むなよなぁ」

 呟くのも当たり前だろう。一日振りに部屋に入ったら、実験器具が所狭しと並んでいて、微妙に靄が掛かっていたのだから。

「あ、これ、オレが使おうと思ってた薬草・・・隠しとくか」

 戸棚から出されていた薬草を隠し、器具は仕舞った。


「あ゛〜!!シカ!何片付けてるんだよ!!」
「自分の部屋でやれよ。ちょっと寝るから」
「ダメ!そんなことしたら実験台になってもらうよ?」

 ナルトの今作っている毒薬の実験台だけは嫌だ!
 というわけで、仕方ないので仕舞った器具を出してやった。


「あんた、やっぱりナルトには弱いわね〜」
「いのには言われたく無い!ナルトのお願いに負けて来たんだろ?」
「だって、上手くいったら分けてくれるって言うし、改良が上手くいったか調べれるでしょ?」
「・・・・・サクラは?」
「残念ながら出掛けてるのよね」

 いのが嫌そうな表情をしながら言った。

「あぁ、そうか『デートか?』」
『みたいだな。サクラが取られたのが悔しいらしい』

 いのには聞こえないように二人だけの隠話を使って話していた。

「ちょっと!早く作らないの!?」
「シカ、手伝ってくれるよな?」
「・・・わかったよ。ねみぃんだけどな」

 ラット実験をしたり、改良を加えたり・・・
 現在出来る一番強い毒薬を完成させた時、疲れ切ったシカマルと楽しみきったナルトといのが残されていた。



「・・・これで効くと思うか?」
「ちょっとは効くはずよ?」
「・・・ちょっとだけだろーが」
「そんなこと言ったって、今有る毒草じゃこれが精一杯なんだもの」
「少しは効くんだから使ってみようぜ」
「行ってらっしゃい。オレは寝る」

 任務を片付けて寝に帰ってきた後、毒薬作りを手伝わされていたのだから。シカマルの頭の中は一刻も早く眠ることしか考えられない。

「片付けてから寝なさいよ?シカマル」
「寝てもいいけど、今日の分の任務が後一時間で始まるぞ?」
「・・・少しでも寝れるならいい」
「そうか。じゃ、行ってきま〜す!」

 出来た毒薬を手に飛び出してゆくナルト。

「そろそろサクラも帰ってきたわよねwこれ、ありがとうね」

 貰った毒薬と改良した毒草たちの効果表を持って戻っていった。


「やっと・・・寝れる・・・」

 いのに器具を片付けろと言われたが、その気力も無くベットに横になった。


 ――直後、

「おい!シカマル〜!!今日の任務の策略なんだけどな・・・何寝てるんだよ?」
「・・・キバ、寝させろ」
「何言ってんだよ?策略について聞きたいことが・・・」
「だから、寝させろ。行く前に説明する!」
「いや、オレがちょっと先に出ることになってな」
「・・・なんだ?」
「この忍なんだけどな・・・・・」

 しっかり説明すると納得してキバは任務に出て行った。

「これで眠れ・・・」
「ただいま!いや〜、カカシを入院させれたよ!」
「・・・お帰り」
「あれ?眠ったんじゃ無かったか?」
「そう思ってんなら大声で帰ってくるなよ。眠ってなかったけどな」
「わりぃ。でも、もう時間だぜ」
「・・・わかってる」

 フラフラと自室を出てゆく。


「・・・シカ、今日休んだ方が・・・」

 流石に無理やり手伝わせたこともあり、ナルトが止める。

「これが終われば眠れるだろ?大丈夫だ」

 早く任務を終わらせて、睡眠につくことしか考えてないようだ。




 その日の任務は、抜け忍集団の始末だった。暗部も居るような強い集団だった。
 シカマルがフラフラしてたら危ないだろうと意識を向けていたナルトは無意味なことをしたと後悔した。

 いつも以上の切れのある動き、最小最低限の動きと動作で敵を始末してゆくシカマルに見惚れてしまったほどだ。



「・・・終わり」
「・・・か、帰るか、死影」

 見惚れていたので反応がワンテンポ遅れてしまった。

「・・・寝る」
「わ〜!!家に帰ってからにしろ!!」

 慌ててシカマルと共に帰宅したナルトだった。




「・・・どうしたの、シカマル?」
「サクラ、放っといてやれ。昨日一睡もする時間が無かったせいで、眠いだけだ」
「え・・・でも、シカマルが好きそうな暗号の解読依頼が来たんだけど」
「今日はお休み!期限がまだあるなら明日にして、無ければサクラたちで解いて」
「・・・わかったわ。ナルトもお休みなさい」
「あぁ、お休み」

 シカマルを連れ、自室に戻ったナルトは一緒のベットに入ったのだった。




「・・・あれ?何でナルト?・・・ここ、ナルトの部屋か?」

 翌朝、起きた時、シカマルは呟いたのだった。



 ナルトの部屋で寝たわけは、シカマルの部屋にはまだ、実験器具が散乱しているためだ。
 ナルトの部屋を出たシカマルは自室に入った瞬間、頭を抱えた。

「・・・これ、オレ一人で片付ける、のか?」
「どうした?シカマル」

 後ろからシカマルに抱き着いたナルトにシカマルは睨みつけた。

「・・・ナルト。片付け手伝え」
「・・・・・」

 シカマルの威圧感に負けたナルトは頷いた。

 これから片付けなければならないだろう。


後書き

ギャグ・・・?
全然違う気がする。

こんなのでよろしければどうぞ、綾未神さま

2005/9/18 作成

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題名は思いつかなかったので、適当で変なお題。より借りました。