そのことに気付いた三代目が書類に落としていた眼を上げた。
「ねぇ、じっちゃんvお休みちょうだい♪」
「何じゃ、藪から棒に・・・」
「最近、休み無いよな」
「ちょっとゆっくりしたいな〜」
死音と死影の姿で約束も無く、突然訪れた二人に三代目は困っていた。
それというのも、仕事が立て込んでいて、ナルトたちの力がなければ立ち行かなくなっていたためである。
「しかしのぉ・・・」
「一日休みを与えるのと、ストライキと・・・どっちが得策かは分かるよな?」
(ス、ストライキ!?)
「何だったら、風見の関係者全員に言うか?」
「おっちゃんとかだったら、一緒にストライキしてくれそうだよな〜」
クスクスッと楽しそうに笑うナルト。
(風見全員!?本気で里が潰れる!!)
あまりの言葉に三代目は冷や汗を流し始めた。
「仕方ないな。まず、親父に会いに行くか?」
「だな〜・・・」
「待つのじゃ!!わかった!わかったから、お主らは今日、休み!それでいいな?」
凄く慌てた様子で死音と死影を止める。
もし休みを与えなかったら本気で風見全員がお願いと称してストライキを始める。
絶対である。死音たちが口にしたことを実行しないなんてことはありえない。
「サンキュー♪休みだ、休み!」
「あ、じいさん。いのたちも休みでいいよな?」
「あ〜、もう!こうなったら同じじゃ!全員お休み!」
「やったな!」
「皆に教えてやらないとな〜」
「じゃ、お邪魔しました〜」
「また明日な」
死音と死影は休みをもぎ取って嬉々として帰っていく。
そんな後姿を見詰め、残された三代目が盛大に溜息を吐いていた。
「たっだいま〜♪」
かなりの上機嫌でナルトはシカマルと帰還した。
「お帰りなさい〜・・・って嬉しそうね?」
「休み貰ったからな」
「「お休み!?」」
「そうだよ。じっちゃんが全員に休みくれたんだ!」
「へ〜、よく貰えたな。最近忙しいんじゃなかったか?」
「頼んだからな」
「あぁ、そうか。(脅したんだな)」
ナルトとシカマルが・・・いや、風見の人間が休みを貰うのに頼むということは、イコール脅すである。
「ってことでさ、オレとシカはお出かけするから」
「明日の夜には帰ってくるから」
「あ、そうね。明日は下忍任務も無いし、ゆっくりしておいでよ」
「何だったら、わたしたちでどうにか出来るなら夜の方もどうにかするわよ?」
最近、一番働いていたのがナルトとシカマルであることから、サクラがそう言い出したが、二人は断る。
「いや、一日で充分だろ」
「そうそう。でも、連絡取れなくなるだろうから、よろしくな」
「わかった」
「いってらっしゃい」
皆の見送りの元、ナルトとシカマルは闇の世界を使って消えていった。
「何しよっか?シカ」
「とりあえず、宿でも取らねぇ?」
「それもそうだな」
水の国の宿場町に出て行くと、宿を取り二人はのんびりしていた。
「明日は何しよう?」
「なんかしたいことがあるのか?」
「いや〜、別に〜」
畳の上にごろごろと転がったまま二人は話していた。
「水の国に出るから海に出たいとかあるのかと思った」
「あ〜、それでもいいけどな・・・」
「まだ泳げる時期じゃねーからそんなつもり無かったか?」
「うん。でも、海でもいいよな」
「じゃあ、明日は海に行くか」
明日の予定を決めて、また転がる。
「久し振りだな〜、こんな風にしてられるのも」
「だな。静かなのもたまにはいいな」
いつもは風見家の中で10人で暮らしているのだから、多少は騒がしく生活しているのだから。
「綺麗だな〜・・・」
「あぁ、そうだな」
海へとやってきてナルトとシカマルはまったりしていた。
「お昼寝でもする?」
「一緒にな」
シカマルがナルトの手を引き、一緒に木陰に横になった。
ポカポカとした陽気に誘われ、いつの間にかナルトはシカマルの服を掴んだまま眠ってしまっていた。
「・・・・・」
シカマルはそんなナルトが可愛いな、と思いつつ自分も眠気に身を任せた。
「シカ〜?次はいつこんな時間が持てるかな?」
「じいさんにお願いすればまた休めるだろ」
「そうだな」
まったりとし続け、帰る時になり二人は次に休める時はいつになるのかと話していた。
帰った後、休んだ分の任務を与えられたかと言うとそんなことは無く、休んだ分の任務はカカシたちに押し付けられていたようである。
「・・・なんで、こんなに多いの〜?」
「煩い!静かにやれ!」
「だって、だって・・・ナルトに会えないよ〜」
などとカカシが叫んでいたのをサクラたちが目撃していた。
後書き
最近、三代目を全然書いてなかったので、
久し振りに書きたくなりました。
というわけで、五代目ではなく三代目です。
こんな感じで良かったでしょうか?
2006/6/4 作成
題名は思いつかなかったので、適当で変なお題。より借りました。