ナルトがシカマルの部屋に来てシカマルに凭れ掛かった。

「シカマル〜、じっちゃんが無理しようとしてるよな?」
「あぁ、中忍試験で大蛇丸がなんか企んでいる件のことだよな」
「そうそう。それでさ、じっちゃんが無理するって言ったらどんなことだと思う?」
「いくつか思いつかないわけではないけど、屍鬼封尽とかか?」
「うんうん、そうだよな」
「それがどうしたんだ?」
「一応、それを想定して、死神の腹の中から引き摺り出す方法を考えてみたんだ!」

 そう言ってナルトは術式を書いた巻物をシカマルに渡す。

「へぇ〜、結構良く出来てんじゃん」
「だろ〜w机上ではイイ感じに出来たと思うんだ!」
「・・・実験的にやってみるか?」
「だなw」

 すっごく楽しげに、二人は死神の腹の中から引き摺り出すための方法を試し始めた。




「・・・・・・」
「・・・ある意味、すげぇーな・・・」

 二人はその結果を見なかったことにしたくて仕方ないらしい。

「・・・今やったことを無かったことにするのってどうやればいいんだ?」
「アンドゥー、か?」
「そうそう、それ!」

 そう言いたくなるのもしょうがないの・・・か?

「なんで、四代目が幽霊で出てくんだよ!!」
「幽霊ってことは身体は消化されたのか!?」
「ってか12年前なのに、何出てきてんだよ!!」

 つまりはそういうことです。
 四代目が復活したのだ。

「と、とりあえず・・・消し去っとくか?」
「・・・幽霊って消せるのか?」
「除霊とか浄霊とかゆー言葉があることだし、消せるんじゃねぇ?」
「そんなことできる知り合い居ねぇよ!」

 のんびり消すとか話せるのは、四代目が気絶した状態だからです。
 もし、起きてるのにそんな話をしてたら、騒ぎまくりそうだ。


『僕を消す相談なんかしないで!!!』
「うわっ!!・・・シカ、しゃべったぞ」
「空耳だろ?」
『うっわ〜、酷いよ。・・・ってナルト君だ!!』
「ナルト、知り合いか?」
「いや〜、知らないってばよ!」

 白々しいが、見たこと無いってばwと笑うナルト。
 だって、知ってますから!ナルトもシカマルも、ナルトの父親が四代目だったって。

『ヒドイよ・・・パパだって言うのに・・・』
「そんな父親知らん!オレに親なんて居るか!!」
「ナルト、無視しておけばいいんじゃないか?」
「あぁ、それもそうか。んじゃ、飯でも食いに行くか」
「今日の当番誰だったっけかなぁ・・・」
「時間合わなかったらシカが作って?」
「へぇへぇ。何が食いたいんだろよ?」
「う〜ん・・・肉じゃがとか?」
「わ〜ったよ」

 スタスタとその部屋を出て行き、台所へ向かう。
 その後ろを文句を言いながら憑いていく四代目。

『ねぇ!無視しないでよ〜!!』
「今日さ、あの変態を殺しかけてしまってさ・・・」
「へぇ〜。まぁ、まだ殺す訳にいかないもんな」
「そうそう。んで、慌てて掌仙術を使ったりしてさぁ」
『だから無視しないでってば!!ねぇ!君、奈良シカマル君でしょ?シカクの息子の!!』
「・・・んで知ってんのかなぁ、この人は」
「シカ、人じゃないって!」
「あぁ、そうだったっけ。もう諦めっか?」
「・・・仕方ないよなぁ」

 やっと四代目(の存在)を受け入れることにしたナルトとシカマルは居間のソファーに座り込んだ。

『やっと聞いてくれるんだね!!』

 あまりにも嬉しそうに話す四代目に聞く気を失くすナルトとシカマル。

「浄霊って陰陽師とかが出来るのか?」
「坊さんじゃなねぇ?」
「あぁ。んじゃ、お寺に行けばいいのか」
「・・・確かその人が信仰してた宗教じゃなきゃダメじゃなかったか?」
「え?・・・何を信仰してたんだ?仏教?神道?」
『だ〜か〜ら〜!聞いてってば!!』
「新興宗教?」
「いや、コレじゃないか?九重信仰」

 九重信仰って・・・;
 一応、風見の人間は全員そうだと思う。

『えっとね、僕は何も危害加えてないでしょ?ナル君、シカマル君』
「・・・はぁ。そんで、四代目さまは何故12年も無事だったんですか?」
『死神と勝負してたから?』
「勝負ってどんなん?」
『僕が負けたら死神に吸収されるから、勝ったら僕を元に戻すように説得して、ゲームしてたんだ』
「・・・ゲーム・・・(汗)」
『そしたら、道が出来たから出てきちゃった☆』
「・・・死神は何も言ってなかったんですか?」
『う〜ん・・・ハンカチ振って見送ってくれたよ』

 その時の様子を思い出すように手を顎に当てながら答える。

 むしろ早く出て行ってくれとばかりに追い出されたとしか思えない。

「・・・実験しなきゃ良かったな」
「まさかこんなことになるとは・・・」
『ってわけで、今日からナル君と一緒に暮らすから!』
「却下!この家は子供だけだから!!」
「・・・四代目(幽霊)が住める場所ってあるのか?」

 即座に否定するナルトにボソリと呟くシカマル。

『なんで〜!?ナル君と一緒に暮らしたいのに〜!!』
「オレは嫌だ!」
「幽霊が居る正しい場所は天国とかだろ?」

 シカマルの呟きと言うか、疑問は完璧に無視されている。

『ナル君と暮らせるなら何処でもいいけど?』
「オレはここから出る気は無い!」
「・・・ナルト、三代目に報告に行って来るから」

 このままでは埒が明かないと判断したシカマルは聞いてないだろうな、と思いつつもナルトに声を掛けた。

『じゃあここに住む!』
「だから却下だと言ってるだろーが!!」
『ナル君と一緒に住む〜!!』
「止めろ〜!!てめーはガキか!!」
『一緒に暮らしてくれるなら何でもいい!!』
「だ〜か〜ら〜!!・・・」

 父子で言い争ってるのを置いていって、シカマルは三代目に報告に行ってしまっていた。
 ・・・ナルトと四代目はそれに気付かずに言い争っていたが。




「じいさん・・・助けてくれよ・・・」
「どうしたのじゃ、シカマル?」

 闇の世界を発動させたため、直後には火影邸の執務室に来ていたシカマルが三代目に訴えた。

「ナルトが屍鬼封尽から人を取り戻す方法を考えたんで、実験してみたんだよ」
「屍鬼封尽から!?」
「で、そしたら、四代目が出てきたんだ」
「四代目が!!?」
「そうです。・・・どうにかしてくれません?」
「・・・どうにか、って・・・どうするのじゃ?」
「浄霊とか、できません?」
「じょうれい?・・・それは何じゃ?」
「四代目は幽霊なんで成仏させて下さい」
「・・・・・はぁ?」

 突然、浄霊とか幽霊とか言われても、反応のしようが無い。

「戻ってきた四代目は幽霊だったんです。現世に居られると邪魔なんで消してください」
「・・・一応、風見家に一緒に行くということでいいかのぅ?」
「・・・それでお願いします」

 シカマルは三代目の手を取り闇の世界を使い、風見家に戻った。




「・・・・・キバ、どうしたんだ?」
「帰ってきたらナルトがあの人と言い争っていて・・・あの人?・・・人?いや、幽霊?」
「・・・あぁ、そうか・・・」

 風見家の子供たちが、居間の入り口に留まっていた。
 入り口に留まっていたのは、ナルトと四代目の言い争いが転じて術などが少し飛び始めていたからだった。

「四代目!ナルト!何をしてるのじゃ!!」
「あ、じっちゃん。・・・どうしてここに?」
「シカマルから報告を受けたからの。四代目、久し振りじゃな」
『三代目、お久し振りです』
「色々と話したいことがあるからわしと一緒に来い」
『え?・・・僕はナルトと一緒に暮らすための交渉が・・・』
「わしとの話が先じゃ!来い!!」
『わ〜!ナルトく〜ん・・・・・』

 四代目は三代目に引き摺られ、風見家を後にした。




「・・・というわけで、四代目はわしと一緒に住むことになったから」
『僕はナルト君と一緒に住みたかったのに・・・』
「ナルト、安心せい。仮にも四代目なのじゃから火影の仕事をさせなければならないからの」

 三代目は、火影の仕事を押し付けるために引き取ったようだ。

「そ、そうなんだ」
「が、頑張って下さい・・・」
「任せておけ!」

 頼もしく三代目が四代目を引き摺り、火影邸に帰っていったのだった。

『僕は・・・僕はナルト君と〜〜〜!!』



後書き

あれ?なんで四代目、弱めなの?
どうしてかなぁ?振り回したりとか争奪戦とか・・・どこいっちゃったの?
ナルト自身が拒否ってたのであんな感じに〜
もし、次回書くことがあれば、争奪戦にGo!

以前、拍手で5757を名乗り出てくれた方に捧げます。


2005/12/1 作成

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題名は思いつかなかったので、適当で変なお題。より借りました。