「あ〜!ナルトの兄ちゃんだ、コレ!」
「ホントだ!リーダー!」
「・・・木ノ葉丸、か」

 ナルトを始め、サクラ、いの、シカマル、チョウジが歩いていると、木ノ葉丸たちが駆け寄ってきた。

「ナルトの兄ちゃん・・・?」
「なんか、いつもと違う?何かあった?」
「いやいや、なんでもないってばよ?」

 子供の勘は侮れない。

 いつもと違うのも当たり前。
 ここに居る五人はこの世界のナルトたちでは無かったのだから。

 死音、死華、死麗、死影、死空の五人はたまたまここ、いかいの世界へと遊びに来ていただけなのだ。


「兄ちゃん!一緒に遊ぼう!」
「・・・ん、ま、いいだろ。自由に移動していいぞ?」
「や〜ね、ナルト。一緒に行くわよ?」
「そうね。わたしたちも一緒に遊んであげるわよ」
「・・・めんどくせーけど、たまには、な」
「じゃ、僕だけ行くよ。待ってたら困るし」
「だな。頼むな、チョウジ」

 ちょっと悩んだが木ノ葉丸たちに付き合うことを決めたナルトに、四人はそういう反応をした。



「・・・兄ちゃん?」
「ん〜?何して遊ぶ?」
「忍者ごっこだ、コレ!」
「そっか、そっか。じゃあ、演習場へGo!」
「行くぞ、コレ!」
「あ、待ってよ〜」

 子供たちが元気よく駆けていくのを微笑ましげに見つめながらナルトたち四人はついていった。




 多少の違和感を感じているのか、ちょっと反応を気にしながらも楽しげに遊ぶ木ノ葉丸たち三人と死音たち四人が演習場に居た。

「・・・な、何をしてるのですか!お孫様!!」
「・・・嫌な奴が来たんだな」
「コラコラ、そんなこと言っちゃダメだってばよ?」
「・・・お前は・・・・・」

 ギッと睨みつけるエビスに影で笑みを浮かべる死音。
 わかりやすい反応だ・・・と、ただそれだけ。


「お孫様!今日の勉強は・・・」
「五月蝿い!コレ!!」
「木ノ葉丸?勉強放り出して来たのか?」
「そうね〜・・・勉強はちゃんとしないとダメよ?」
「・・・だって・・・」
「しっかり勉強して、オレに勝つんじゃ無かったってば?」
「・・・・・」

 優しく諭される方が木ノ葉丸には効いたようだ。

「モエギとウドンには悪いけど、今日はここまd・・・」

 遊びを終えようとした瞬間。
 言いかけて死音は止まった。

 カキンッ!

 木ノ葉丸目掛けて飛んできたクナイを無言で弾き飛ばす死音。


「なっ!」

 殺気も何も無く・・・気配すら感じられなかったエビスが驚きの声を上げる。

「・・・死影、死華、死麗」
「「「はい」」」

 死音の言葉に静かに返事をした三人は木の影に居る敵たちを葬り始める。

「・・・木ノ葉丸。ちょっと静かにモエギとウドンと一緒に居ろよ?」
「わ・・・わかったんだな、コレ・・・」

 震えながらも素直に頷き、木ノ葉丸は後ろに下がる。

「エビス特別上忍も下がっていて頂けると助かります」
「な、何をっ!??」
「さて、オレの目の前で木ノ葉丸を狙ったのが運のツキ。この世界のナルトじゃなかったなんて本気で運が悪いな・・・」

 死音の言葉にどういうことだ?とエビスも木ノ葉丸たちも目を丸くしている。
 木の影に居た者たちは死影たちに葬られ、影から出てきた者は死音に葬られていく。



「・・・終了」

 あっさりと倒し終わると、遺体に火を放ち焼却処分する。

「・・・!??」

 あまりの出来事にエビスは声も出なくなっている。

「突然で怖かっただろ?木ノ葉丸・・・大丈夫か?」
「ナ・・・ナルトの・・・兄ちゃ・・・ん?」
「う〜ん・・・ちょっと違うかもな」
「ど、どういうことなんだってば?」
「オレはこの世界のナルトじゃないんだ」
「そう。わたしたちは別の世界の人間だから・・・」
「ちょっと遊びに来た所だったのよね・・・」
「まさかこんなことになるとは思わなかったけどな?」

 口々に説明する死音たちに木ノ葉丸は頭から湯気を上げている。


「べ、別の世界!??」
「えぇ。この世界のオレたちと一緒に居る所を見せてもいいけど・・・」
「この世界とは違って、一応暗部所属だし、あたしたち」
「本当はこの世界のわたしたちの振りしてそのまま別れようかと思ってたんだけどね・・・」
「流石にこんな事態になるとは思わなかったからな」

 目の前で起きた殺人に反応が出来ないでいるモエギとウドン。
 それでもパニックを起こさなかったのは、目の前に戻ってきた死音たち四人が返り血も無く綺麗なままだったからだろう。


「この世界とは違うから、九尾が蘇った、とか、そういうこと言うなよ?」
「まぁ、その前に、ナルトを変に嫌うのを止めてほしいけどね」
「そうよね。ナルトは人間なんだし、同一視されるのは不本意よね」
「・・・な、何を・・・?」
「あ、さっき会った時にナルトを見た瞳で嫌悪してるのはバレバレだから」
「っつーか、どうせこの世界のナルトも嫌悪されてることくらいは理解してるって」
「そうよね〜。いっつも思うけど、どうしてこう同一視しちゃう人が多いのかしら・・・」
「それだけ悲しみが深かったんだろ」

 どこの世界へと行っても、こういう人間が居ることに悲しくなる。



「・・・わかった」


 ポツリ、と言葉が返ってきた。
 静かだった状態の時に突然だったため、死音たちは戸惑った。

「え?」
「うずまきナルトを――同一視するのを止めろ、ってことでしたよね」
「・・・え、そんなあっさり」
「君たちを見てるとバカらしくなりますよ」

 死音たちを貶しているような言葉だ。
 しかし、死音たちを見ているとバカらしくなってしまうのも、また事実。

「わかってもらえたなら、いいけど」

「ど、どういうことなんだってばよぉ、コレェ!!」

 ようやく解凍されたのか、木ノ葉丸が叫びだした。

「さっきも言ったけど、こことは違う世界のうずまきナルトだ」
「世界を移動する術を開発したのよね」
「その術で前にも来たことがあるこの世界に来たんだ」
「向こうの世界ではとっても強くって暗部やってるのよ」

「・・・・・」

 死音たちの説明に、その内容を理解しようと頑張っている。

「・・・もういいや。ナルトの兄ちゃんはナルトの兄ちゃんなんでしょ?」
「い、一応・・・そうなるかな」
「なら、どうでもいいんだな。コレ!」

 別の世界から来たからがどうした、ではなく。
 自分たちを嫌わない、そして火影の孫だなどと偏見を持たないナルト。

 その部分が一緒であるのならば、どうでもいいと受け入れてしまった。


「あ、あはは・・・」
「そ、そうくるとは(汗)」
「拒否されるよりはマシだけどねぇ」

 などと流石の死音たちも呟いてしまったのだった。


「やっと終わったよ〜、皆〜」

 パタパタと軽快な足音を立てて死空がやってきた。

「・・・何があったの?」
「ちょうどいいところに来た!」
「帰るぞ、チョウジ」
「そうね。じゃ、いつかまた」
「バイバ〜イ」

 すでに逃げるように、死空が来たのをいいことに次元移動の術を発動させる。




「・・・で?何があったの?」
「いや、ただ木ノ葉丸目当ての敵が来て」
「適当に処分しただけだって」
「・・・それだけにしちゃ、周りの様子がおかしかったけど?」
「見られたから別の世界の人間だって説明しただけよv」
「・・・・・ま、いいけど」

 などと、帰ってきてまず、チョウジにいろいろと聞かれたそうである。


後書き

こ、こんな感じで良いのでしょうか?
・・・一応、いかいの木ノ葉丸たちです。
エビスの扱いが難しかったです・・・(汗)


2006/7/20 作成

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題名は思いつかなかったので、適当で変なお題。より借りました。