「ナルトか。お主に任務の依頼じゃ」
「任務?オレにだってば?」
「取り合えず、読んでみぃ」
巻物に書かれた依頼文書を開く三代目。
― 任務依頼
うずまきナルトと奈良シカマル、
もしくは死音と死影に歌って欲しい。
by 紗奈 ―
「何だ、これ・・・」
「名指しの依頼じゃ!」
「でも、これじゃオレらのこと知ってるみたいじゃないか!!」
二人以外居ないからドベ口調じゃなくなっても問題無いが、怒ってますのことね。
「・・・知ってるかもしれん。紗奈は情報通だからの」
「情報通で済ませられる問題じゃねぇ!!!」
「噂だが、九重とも親友だったとか風見家の当主以上に風見家のことを知っているとも聞いたことがある」
「風見のことは血筋の者と火影しか知らないはずだろ!!!」
歴史に出てくるのは木ノ葉の里が出来た頃の話でだけ。それ以外では完全に影に徹している。
「血筋の者でもないのに知っているから言っているのじゃ!気になるなら家系図紐解いてみぃ」
「ひとまず、それは置いといて。この歌って欲しいってのは?」
「依頼時に聞いたところ、『誕生日だから大好きなナルト君とシカマル君にハッピーバースデーの歌を歌って欲しいの♥』だそうだ」
「・・・そんな任務受けたのか?」
ピシッとナルトの額に青筋が・・・こわっ!!
「ナ、ナルト!?お、怒るでない!!彼女はお得意様なんじゃ!!か、彼女の持ってくる情報が間違っていたことは無いんだ!!」
木ノ葉の里に持ち込まれる情報の一部は紗奈によって運ばれてきている。
「しかも歌うだけならDランクだろ?死音や死影がやる仕事じゃないだろ!?」
「ナルトとシカマルなら問題なかろう?頼む!!」
下忍としてならDランクを受けてもおかしくは無い。
「・・・じっちゃんの頼みなら仕方ないってばね。でも、シカマルが嫌だって言ってもオレは弁護しないってばよ」
「ふぅ。わかっておるわい」
「「♪ハッピバースデートゥーユー、
ハッピバースデートゥーユー、
ハッピバースデーディア『スズナ』〜
ハッピバースデートゥーユー」」
・・・・・無表情で歌われると怖いものがありますね・・・
「・・・終わったな。よし、これでいいだろ」
「・・・誰も居ない所で歌って、何の意味があるんだろーな・・・」
そう、歌っていたのは風見家の裏庭で、周りにはだ〜れも居ない。
「あ!お帰り!!ナルト君、シカマル君」
「「ただいま」」
家に入るとキッチンから白いエプロンをしたヒナタが顔を出した。
「何かまた薬でも作っているのか?」
「ううん。サクラちゃんといのちゃんと三人でケーキを作って欲しいっていう依頼が来てたの」
依頼・・・まさかな・・・
「誰からの依頼なんだ?」
「スズナからよw作り終わったらお家に届けてって」
「「・・・すずなぁ〜!?」」
「どうしたの?そんなに驚いて・・・」
「・・・サクラ、家に届けるってことは場所を知っているんだな?」
「うん。まぁ一応」
「・・・ふふふふふ。シカ!オレらで届けるぞ!!」
「ま、いいけどな」
「ど、どうしたの?ナルト君」
「大したことじゃないさ。出来上がったら教えてくれ」
・・・ナルト君たちが来るならお茶の用意でもしましょうか♡
あ、ナレーションはスズナがさせて頂いておりました。
ピーンポーン♪
「は〜い。いらっしゃいませ〜♪」
「・・・スズナ、さんですか?」
「はい、そうです♥ようこそ、紗奈の家に」
「・・・あんたが?」
「そうよ。一週間振りくらいかしら?ナルト君」
「あぁあ!!!ゲームのお姉さん!!!」
「キバ君もいらっしゃい◿お茶くらいしか出せないけど、入ってちょうだい♥」
大きな丸テーブルに座る皆♡皆可愛いなぁ〜♡
「はい!質問!!風見家のことを知ってるってどこら辺までですか?」
「えっと、汐流ちゃんと九重のことから全部、かな?」
「汐流・・・ちゃん?」
「あぁ。初代当主のこと、私は汐流ちゃんってちゃん付けで呼んでたからね」
「・・・じゃあ現当主のことも知っているんですか?」
「ナルト君だよね。知ってるよ」
「・・・何処で知ったんだよ」
「怒っちゃ嫌★ナルト君ってば。汐流ちゃんと友達だったって言ったら信じる?」
「何百年前の人と友達だってば?」
ニヤリ系の笑いが怖さをそそります。
「気にしちゃダメさー♪今日はありがとう♥皆」
いつの間にか、ヒナタたちが作ったケーキを食べ終え、紗奈は席を立つ。
「あ!待て!!!」
「また会いましょうね♥」
止めることは出来なかった。
「ナルト、諦めろよ。次回会った時に捕まえればいいだろ」
「・・・わかった」
「それにしても、何者だったんだろうね?」
ヒナタの声が異様に大きく聞こえた。
後書き
ナルトとシカマルに歌って欲しかったんです。
ヒナタとサクラといののケーキを食べてみたかったんです!!
完成したのですが、隠しにある小説を読まないと通じない所が・・・
ま、いいか。
また機会があったら任務を頼んでみましょうか。
2005/6/1 作成