凄い勢いで突進し、九重に抱きつく人が居た。
汐流だ。
「九重!!見に来て!!!!」
《何だ?シオン。突然、突拍子も無く・・・・・》
「いいから!居間に来てちょうだい!!」
自分の家が祀る神だというのに、敬いもせずにずりずりと引き摺るように居間へと連れて行く。
「ほら!これ!!」
キラキラと輝かんばかりの笑顔を見せ、九重を見詰める。
《・・・シオン、これは雛人形だよな?》
「綺麗?綺麗??」
《あ、あぁ。綺麗だとは思うが?》
「良かった〜vvせっかく九重に見せようと作ったのに気に入らなかったらヤダもんね」
《・・・・・はい?・・・作った?》
汐流の作ったという発言に、耳を疑い固まる九重。
「そだよ。三重ちゃんの雛人形って無かったでしょ?作っちゃった☆」
楽しげに笑い、頬を掻く汐流だが、九重は唖然としたままだ。
《・・・シオン、自分の娘にはそんなことせずに妾の子にはするのか?》
「いいじゃない。琉架は気にしないわよ」
「そうですよ。お母さんはこんな人なのは天変地異が起きたって変わらないわ」
「いや〜ね。琉架ったら、口が悪くなっちゃって」
「何言ってるの?お母さんよりはマシじゃない」
クスクスと笑いながら別の用意に余念が無い琉架である。
《・・・それは何じゃ?》
「これはね、三重ちゃんと架依に着てもらおうと思って作ったのv」
楽しげに広げるのは人形と同じ衣装のお雛様とお内裏様の衣装。
「九重、一緒に着ない?」
《・・・それをか?》
そう言って指差すのは三人官女の衣装。
「そうよ。三人でしょ?いち、に、さん♪」
汐流が楽しそうに自分、琉架、九重を指差す。
「九重さん、諦めましょう?お母さんがこんなことを言い出したら、発言を翻す訳無いんだから」
そして、お雛様な三重、お内裏様な架依、三人官女な汐流・琉架・九重が一枚の写真に写ったのだった。
後書き
ちょっとナルト小説を書いてたら浮かんだので。
初代当主ってのはこんな人です。
ついでに夢で出てくるのと同じ人が出てたり・・・(笑)
2006/3/3 作成