ヒュ――――、ドシンッ!!

 風見家の当主の部屋のど真ん中に空中から少女が落ちてきた。

「な、な、なっ・・・!?」

 ちょうど当主の机に座り、禁書を読んでいたナルトとシカマルは驚いて少女を見つめていた。


「いたたたた・・・あちゃ〜、ちょっとミスった?
 ・・・あ、はじめまして。ここは風見家で間違いないかな?」

 少女は腰を擦りながらナルトとシカマルを見た。

「な、お前は何者だってばよ―――!!!」

 驚きのあまり、ドベ口調になっているナルト。


「・・・あ、風見家の当主の部屋で間違いないね」

 あたりを見回して少女は頷いている。当主の席に座るナルトとシカマルを見て、ニッコリと笑った。

「う〜んと、はじめまして、今代の風見家当主さま。
 私は風見汐流と申します」

 あっさりと名乗った少女、汐流だがその名にますます訝しげな表情になるナルトとシカマル。

「その名は風見家初代当主の名だ。何を考えてる?」
「うん。間違いなく初代当主だったよ。ね?九重」

 ナルトの後ろ側を見るようにして答える汐流。


『妾を出すのじゃ!!』

 ナルトから暴れるようにして無理やり実体化する九重。
 実体化した九重と汐流は見詰め合う。

「『キャ――――!!!vv久し振り――――!!!』」

 甲高い声を出し、両手を取り合って喜ぶ九重と汐流。


「・・・九重、キャラ変わってるって・・・」
「・・・あんなヒトだったか?」

 ついナルトとシカマルがぼやいてしまう程。


「ホント久し振りだね、九重wずっとご無沙汰だったもんね」
『懐かしいな。・・・って、シオンが来るなんて何か危険なことでもあるのか?』

 九重が今までに汐流が来た直後に起きた数々の出来事に思いを馳せていると汐流は微笑んだ。

「違うわよ。まぁ、私が来ることによって、いっつも騒動は起きてたけどv」

 何かがあったから来たのでは無く、来ると騒動が起きるの間違いである。

「子孫たちがどうしているのか心配になったから、ちょっと時空間移動してみただけじゃない」

 汐流が作った時空間を移動する術を使い、子孫の様子を見に来たらしい。

「・・・九重が封印されてるし、ちょっと危ない時期なのかしら?」
『ナルトが居るから大丈夫じゃないか?』
「ナルト?・・・現在の当主さま?」
『そうじゃ。妾を封印している御子じゃな』
「御子って・・・。って、あれ?三重ちゃんは?」

 孫の嫁になった可愛い女の子が九重の傍に居ないことに訝しげな表情の汐流。

『・・・12年前に殺された・・・』
「えぇえ〜〜〜!!?私の可愛い三重ちゃんが!!?」

 猫可愛がりをしていた三重が殺されたことに汐流が怒る。

「実行犯は?今からちょっと懲らしめてくるから」
「・・・っちょ、ちょっと待てよ!!何考えてるんだよ!!?」

 流石に呆然と成り行きを見守ってられなくなったナルトとシカマルが慌てだした。

「心配しなくても、誰がやったかなんてバレないわよ?」
「そういう問題じゃないから!!それに、実行犯なんてとっくのとうに死んでるから!!!」
「・・・・・そう、残念ね。後で死神と話し付けとくわ」


 ((死神、って・・・・・))


『まだ死神と付き合って居るのか?』
「まだって、九重。私は過去の人間よ?ちょっと遊びに来ただけなんだから」
『あぁ、そうだった。シオンと話してると忘れてしまうから』

 死神と話をつけるってことには突っ込まないのな。




「これまでの話で、あんたが初代当主なのは納得した」
「よかったわv」
「質問したいことが出てきたが、いいか?」
「なんなりと?」

 どんなことが聞かれるのか楽しみな様子の汐流。

「三重ってのは九重の娘で、孫と結婚した。って言ってたよな?」
「えぇ。架依のお嫁さんよ」
「・・・どう見ても十代のお嬢さんにしか見えないのですが・・・;」

 汐流の姿は十七くらいの若い娘にしか見えない。

「え?私は84歳だけど?」


 (ありえないから!!!)


「えっと、いくらなんでも神様の親友にただの人間がなるわけないでしょ?」
『神と同等か、それ以上の力の持ち主だぞ?シオンは』


 (ますます、ありえないから!!!)


『妾の血を引いてるから、と思われてる風見家の能力には、汐流の血を引いてるから使えるという能力も多くあるぞ?』

 白眼とか写輪眼の元となる眼を持ってたりする。

「あ、でも。・・・君なら使えるかもね」
「・・・え?白眼とかを?」
「ううん。その元となった眼を。でも教えてる余裕が無いから書物にして残しとくから探してね」
「余裕が無いってどういうことだ?」
「様子を見るくらいしか移動先に居れないのよね。また来れたら来るから!」

 時間切れなのか、その言葉を残して汐流は消えた。

「・・・・・九重、あの人がオレたちの先祖?」
『間違いなくシオンだったぞ。・・・あれが汐流だ』
「・・・あの人がオレの暗部名の由来・・・・・」

 言い切る九重にちょっと暗い表情のナルト。

「ナ、ナルト。な、何か凄い眼を使えるようになれるらしくて良かったな。その書物ってのを探してくるから」
『妾は疲れた。ちょっと寝る』

 ナルトを残してシカマルと九重は逃げた。


後書き

初代当主、汐流ちゃんの登場!
オリキャラで、話し方に元があるので楽でした。
九重は汐流のことをシオンと呼んでいます。
(暗部名での設定通り)

それから、彼女は死神を部下のように扱き使っているようですねw

行き詰まり中なので、逃避してました。

2005/7/18 作成

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