「今日の授業は身近にある毒草についてだ!!」

 そう言って黒板に毒草の名前を書いていくイルカ先生。

「鳥兜。これにはアコニチンと呼ばれる毒がある。症状としては、口の痺れや呼吸困難・心臓麻痺になり死亡に至る。二輪草やヨモギと見間違うことが多いから気をつけること。

 鈴蘭。特に根にコンバラトキシンなどの有毒成分を含む。嘔吐・頭痛・呼吸麻痺を起こし、死亡することもある。白く可愛い鈴型の花を咲かせる。

 水仙。リコリンという毒がある。特に球根部分に強い毒性がある。嘔吐・下痢・けいれんといった症状が出る。ニラと間違えることが多いようだ。

 綺麗な花が咲くものもあるが、中毒を起こす程度ならまだしも、死亡に至るケースもあるから気を付けなさい」


 次々と朝鮮朝顔だとか、福寿草だとか、ドクニンジンなどと書いてゆく。



「サバイバル実習の時にも役立つから覚えておいて損は無いぞ」

 サバイバル演習の時は自給自足なので、食べれる植物を覚えておく必要がある。


「次は薬草だ! 薬草であっても過ぎれば毒。使用する量が多すぎると毒に変わることも多いからそれも覚えておけ」

 一通り説明し終わると、イルカ先生はチョークを置いた。

「次の授業は今習った毒草や薬草を実際に見に行くぞ。10分の休憩の後、玄関に集合しなさい」




 森の中へ入っていき、もう一度説明をしながら歩いていく。

「先生、これ? これ?」
「おぉ。正解だぞ。……さ、これはどっちが毒草だ? 良く似てるから間違うなよー?」

 シャクと福寿草を見比べさせてみたりしている。


「うわっ! まぶしっ!!」

 目をこすっていた少年が声を上げた。

「おい! 今、何に触った!? ……これは朝鮮朝顔だな。これにはアトロピンが含まれているから、瞳孔が拡大して眩しくて見えなくなってしまうんだよ」

 ちなみに、他の症状としては、血圧・脈拍の上昇や興奮→麻痺になるなどがある。

「先生、これってば薬草?」
「う〜ん。残念ながら毒草だな」
「あれ? 先生、それって確か少量なら薬効もあるって聞いたことがあるけど?」

 サクラが何処かで読んだことがあると言い出した。

「まぁ、確かにな。漢方薬に使われることもあるからな。でも、食べれるほどの量は使えないぞ」

 色々と説明をしている。


「先生、これはモロヘイヤ?」
「そうだな。ただし、種には毒があるから食べちゃダメだぞ」

 などなどと説明をして、授業は終わった。




「今日の授業は暇だったな」
「そうよね。あれくらい見分けられないと忍にはなれないわ」

 花屋の娘であるいのは、植物に関してとっても詳しい。

「ベラドンナと何を使えばいいんだっけ?いの」
「洋種朝鮮朝顔よ。本種より毒性が弱いのよね」

 サクラが薬作りの実験を始めたようだった。

「今日は何を作っているんだ?」
「瞳孔拡大させることによって眼を光で反射させる率を増やして、色任務の時に敵を落としやすくするの」

 キラキラした瞳に男は弱いという意味だろうか?

「そうか……。使いすぎるなよ」
「そんなヘマしないわよーw」

 いのは笑い、サクラの手伝いに行った。


後書き

毒草についての授業でした〜。
とある写真付きのハンドブック(無料)を手に入れたので。
これをアカデミーの授業にすることにしました。

嘘は言ってないですよ?知ってても意味無いけど。
ベラドンナを使って瞳を大きく見せてたのも、
昔、娼婦がやってたっていう話をどこかで聞いたからだし。
使いすぎると目が落ち窪んでしまうとか・・・

トリビア系のネタはいくらでもあるようです。

2005/6/30 作成

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