トンッ


 腰の辺りに何かがぶつかったような衝撃を感じ、サクラは後ろを振り返った。

 腰の辺りに腕を回し、ぎゅっvと抱きついたナルトは顔を背中に埋めていた。


「どうしたの? ナルト……?」

 優しくサクラがナルトに声を掛けた。

「…サクラちゃん……」

 碧く大きな瞳を潤ませて、ナルトはサクラを見上げた。

「どうしよう…困ったってば……」

 サクラは母性本能を刺激されてナルトの頭を撫でた。
 腰に抱きついたままナルトはふんわり微笑んだ。


「ナルトー、困ったことがあるんなら先生が聞いて……」


 グシャ

 潤んだナルトの瞳と笑顔に魅かれたカカシがナルトに近づこうとするのをサスケが阻んだ。

「サスケ、先生に向かってそれは無いんじゃないかなぁ?」

 そんな離れた所で行われている攻防を無視して。


「ナルト、大丈夫よ」

 サクラもつられたように微笑んでナルトを抱きしめた。

「サスケ君、ちょっと『あれらを倒すのを頼んで』いいかしら?」
「あぁ、わかった」

 カカシを放置してサクラたちの方へ近付くサスケ。


「サスケ、ずるいy……!?」

 サスケに文句を言おうとしたカカシは、はっと気付いたように森の方を睨んだ。



『やっと気付いたらしいな』
『そうね。……で、ナルト。どうするの?』
『サスケが倒したらカカシの記憶を改ざんする』
『……いつ動けばいいんだ?』
『カカシが無理そうなら、ってとこだな』
『そんな悠長なことしてたら、センセー瀕死になるわよねw ナルト! 私の治療術の腕前を確認して!』
『サクラには記憶改ざんの方を頼もうと思っていたんだが……』
『そっちもやるわよ。よーし、修行の成果を見せるわよー♪』

 そんなことを隠話で話しているうちに、カカシはやられていた。


「うちはと春野を渡してもらおうか」
「わ、渡すか……!!」

 地面に膝をついたまま、苦しげな息を吐いている。

「そんな身体で何が出来る。……そっちのガキは殺ってしまえ」


「!?」

 敵の一人がナルトに向かってクナイを投げ……


 カキンッ!


 いつの間に出したのかサクラは手に持ったクナイで弾いた。

「……」

 無言のまま、サスケは敵へ突っ込んでゆく。

「さ、サスケ! 無理だ!!」

「……ナルトに向かって…………殺す」

 上忍でも戸惑うような殺気を放ち、呟いた。



 サクラはカカシの元にナルトを連れて移動した。

「……センセーはこっちで治療しましょう?」

 カカシはサクラの微笑みに動けるなら逃げたいと思った。

 上忍並の素早さで印を組んでゆくサクラ。

「掌仙術!? サクラ、それ何処で習ったの!?」

 ほぼ癒しきり、手の平の光が薄らいでいく。


「……家でね。さて、こんなものかしら?」
「ぎりぎり及第ってとこだな。……ん? その印は……」
「秘術、体力還元の術! ……これでどう?」
「文句無く合格! 良くその術の巻物を読み解いたな」
「えへへvv パパに治療を中心にやるなら、これを覚えるとナルトに褒められるんじゃないかって教えて貰っちゃったんだけどね(笑)」
「それでも、実践にまで至っていることもあるし、治療に関してはサクラに任すな」
「やった〜♪ あ、サスケ君も終わるみたいね」

「お疲れ〜。サスケはもう少し時間短縮出来ると完璧なんだが……」
「俺は写輪眼を使った戦闘の方が得意なんだよ」
「流石にもうちょっと頑張らないとダメね」


「ち、ちょっと! どういうことなんだよ?」

 カカシの問いに3人は目を見交わす。


「どういうことって、見たままだってばよ?」
「……そうね。あたしたちは、センセーより強いってことよ」
「うすらとんかち」


 ナルトはわざわざドベ口調で、サクラはストレートに、サスケは溜息混じりにバカにした。


「ひゃ、百歩譲ってお前らが強いとしても、何でサクラまで狙われるんだ?」
「そんなの、あたしたちの家の宗家みたいのが強すぎるから……」

「……サクラ、そこまで話さなくていい」

 サクラの声を遮りナルトは低い声を出した。

「ごめんなさい。……じゃ、センセーお休みなさい」

 記憶改ざんの術を使い、カカシは眠ってしまった。




「センセー! 起きてよ! センセー!!」
「……ん? サクラか。どうしたんだ?」
「任務が終わったから報告に来たのに、センセー眠ってるんだもの」
「悪い悪い。今日は暖かいから眠くなっちゃったんだ〜ネ」
「もう、しっかりしてよね! 今日はこれで終わりでいいの?」
「いいよー。明日は今日と同じ場所に9時だからネ」
「わかったってばよ! じゃあセンセー、また明日」


「ナルトー、一緒に帰りましょう!!」
「サクラちゃん、今日もオレ活躍だったってばよ」
「ナルトが見つけたんだものねー……」

3人は近付いたり離れたりしながら帰っていく。



「……それにしても、サクラの腕は流石だな」
「うふふv 幻術系とかは誰も極めようとしてないし、あたしがやっておけば問題無いでしょvV」
「そうだな」


 なんてサスケとサクラが話していたのは秘密だw


後書き

ナルト初小説、完成〜〜!!(ドンドンパフパフ〜♪)

頑張りましたよ、奥さん!←奥さんって誰?

術とかは何だかわからないけど、そんな感じ〜で名前そのまま(笑)

紗奈の中の隠話は、無線みたいなイメージ。
周波数合わせないと聞けませんよvみたいな?


2005/5/11 作成

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