「ホントにな〜。オレらの最近の休みは何処に行ったんだろうな…………」
「そろそろじっちゃんを絞めるか」
疲れからかナルトの発言は物騒だ。
「そうだなぁ……確かこの前言ってた温泉にもまだ行ってねぇしな」
「あ、それ行かなきゃ! よしっ!! そうと決まれば……」
シカマルを置いて火影の居室に向かうナルト。
「決断するとやること早いよなぁ……」
呟き、ナルトの後を追った。
「じっちゃん!! 休みくれ!!!」
「なんじゃ、急に」
「だって、最近休みねぇから約束果たせないんだって」
「やくそく?」
「運動会の時、温泉に皆で行く約束したんですよ」
シカマルが火影の疑問に答えた。
「ってわけで、二日くらい風の国の方に行ってくるからvv」
「風の国!?」
「そうそう。あっちにいい温泉発見したんだよなー」
もうすでに心は温泉だ。
「三日間、任務入れないでくださいね」
シカマルは三代目にそう言い残し、ナルトを抱き抱えて窓から出て行った。
「……わしも連れて行ってくれんかのぉ…」
三代目も温泉好きだったようだ。
「……というわけで、これから温泉に出発します」
楽しげにナルトは宣言した。
「「「「「えぇ!? 急じゃない!!」」」」」
驚きすぎて声も無い人も居る。
「
「はっ! そうだった!! 三十分で用意してくるわ!!!」
バタバタと自室に駆け込むいの。
「えっとね、父上に数日居なくなるって報告してくる!」
全力で走り、日向家に向かうヒナタ。ネジが止めれなかったのか、手をわきわきさせている。
「いの! わたしの分もよろしく!! パパに言って他の親たちに伝えてもらえるように頼むから!!!」
「わかったわ。よろしく! サクラ」
サクラが先に言いに行けば、ヒナタが行く必要がなかったのに。
「じゃ、安心して用意しよ。ネジがヒナタの分も用意した方がいいと思うよ」
「あぁ。ナルト、どこへ行くんだ?」
「風の国の温泉♪ いいとこ見つけといたんだ〜」
楽しげにナルトは準備をしている。
「風!? ちょうど兄さんの噂があった所だ!」
風の国だと聞いた瞬間、サスケがガバッと起き、手荷物を用意し始めた。
風の国に張ってたアンテナにイタチの目撃情報が引っかかっていたのだ。
慌しく10人は温泉に出かけたのだった。
「それにしても、イタチの情報があっさり偽物だとわかるとは思わなかったな」
宿泊先に入る前にお茶でも、と言って入った甘味処がイタチの目撃情報があった場所で、女将に聞くとイタチではなかったのだ。
「あんなにあっさりとわかるなんて凄くねぇ?」
「まぁな。ま、そのせいで暗雲背負ってるけどな」
どんよ〜りとした雲を背負ったサスケが部屋の隅に居た。
「サスケ!! そこらへんカビさせるなよ!」
あまりにその場所だけが暗くなってジメジメしているので、心配になったらしい。
「じゃ、温泉に入りに行くか!」
「サンセー!!」
他に客が居なかったので、貸しきり状態の露天風呂で全員寛いでいた。
「ナルト、部屋割り決めなくて良かったのか?」
大人数が泊まることを想定していないこの宿は、一部屋二人用の大きさなのだ。
なんだかんだと言って、どういう風に別れるかは決まりきっているんだけどね。
「二人ずつならそのまま別れればいいだろ」
「そうだよな」
シカマルとナルト。チョウジとサスケ。いのとサクラ。シノとキバ。ヒナタとネジ。
「って、ちょっと待て!!!
ヒナタとネジってなんだよ!!!」
「従兄妹だし問題ないだろ」
キバの突っ込みにナルトは従兄妹だからと蹴った。
(しかも、実は付き合ってるもんな)
誰の心の声かは知らないが、誰かはそれを知っていたらしい。
「明日はここでゆっくりして、明後日は朝から遊園地v」
そして、帰ったら任務が待っていることだろう。
「201号室か」
「オレらは203だな」
「あたしたちは202号室だわ」
くじ引きで部屋を決めた。何故、クジか。
露天風呂付きの部屋を公平に決めるためだ。
200号室。サスケ、チョウジ。
201号室。シカマル、ナルト。
202号室。いの、サクラ。
203号室。シノ、キバ。
205号室。ネジ、ヒナタ。
と決まった。
ちなみに、露天風呂が付いてるのは200と201。
ではでは、それぞれのお部屋を覗いていきましょうvv
200号室。
「……サスケ、またいい情報が入るよ、きっと」
「そうだといいな……」
鬱々としたサスケにチョウジがフォローを入れている。
「ほら! せっかく露天風呂が付いてる部屋なんだから入ろうよ!!!」
「……そうだな」
気分転換に露天風呂に入るようだ。
201号室。
「シカ〜、来て良かったなぁvv」
「ホントにな」
「ゴロゴロしてないで、風呂入ろうよ〜」
「……オレはもうちょっとしてからにする。
ナルトは入ってこいよ」
「えぇ〜。だったら、シカと一緒に入るから後でいい」
畳の上で二人、ゴロゴロと横になっている。
202号室。
「ちょっと、いの! 何やってるのよ!!」
「シーッ! 隣の声拾ってるんだから静かにしてよね!」
いのは壁に耳をつけ、隣の様子を窺っている。
「そんなことしなくても、ナルトとシカマルが付き合ってるのは知ってるでしょ!?」
「今、あたしが気になってるのはシカマルは甘い言葉を言うのか否か! よ。サクラは気にならない?」
いのはサクラを唆す。
「…………気になる」
サクラもいのに倣って壁に耳を付けている。
しかし、そっちは203号室だ。
203号室。
「シノ。酒は?」
「持ってきたぞ。例の波の国の銘酒だ」
「おぉ! すっげー楽しみだったんだよな」
「……そうだな」
一応、自分の物なのに……と思ったのか。
「キバ、一応だがこれはオレの物だよな」
「ん? そうだな」
なんだかわかっていないキバ。
「ちょっと…………やってもらえないか?」
「えぇえ!! な、何言ってんだよ!!」
「この酒を飲む条件だな」
「…………わかったよ」
伏字だらけで何をやらされたのかはわかりません。
202号室。
「いの、キバとシノって変!!」
「そうね。……何やらされたのかしら?」
「……シノとキバが付き合っていて、キスでも強要されたとかは(笑)」
「きゃははは。笑える!!」
ケラケラと笑って、いのとサクラは203号室側の壁を見つめた。
「……印象強すぎて、もう付き合ってるとしか思えなくなってきたわ」
「……わたしも」
二人の中で、シノとキバは恋人だと決定した。
205号室。
「ね、ネジ兄さん。え、ええと、もう寝ます?」
「もう結構遅い時間だしな」
「ですね。じゃ、今から布団敷きますから」
ヒナタが二人分の布団を敷き、この部屋は就寝。
201号室。
「ナルト、風呂入るか?」
「シカが入るなら入る!!」
二人は露天風呂へ移動。
「おぉ!! 星が綺麗!」
「温泉はいいなぁ。
……ナルト、今度雪の国辺りで雪見ながら露天はどうだ?」
「いいな!! 湯に雪が入って溶けるんだろうな……」
「桜が散る露天も綺麗だって言うけどな」
「あ、それもいいなぁ。シカ! いつかそっちも行こう!!」
「今度は二人きりでか?」
クスクスと笑いながらシカマルは言う。
「いいじゃないか! 二人きりのどこが悪い!!」
真っ赤になりながらのナルトの言葉にますますシカマルは笑う。
「悪くないな。その方が、オレも嬉しいしな」
シカマルの言葉に真っ赤になって湯に沈んだ。
ブクブクブク……
「聞いてる方が恥ずかしいんだって!」
「だね。シカマルとナルトが幸せならいいって言ったけど、こんなのは聞くもんじゃないね……」
200号室の露天風呂。
静かだったからどちらも気にしていなかったが、はっきり言って真横でした。
声は筒抜け。
二人は湯に当たったのか、真っ赤になって部屋に戻っていった。
いや、ナルトとシカマルに当てられたんですよね……
後書き
一応、温泉はここまで〜!
次は遊園地を書きましょう!!
いつの間にか、シカナルじゃなくてシノキバらしきものに・・・
紗奈はシカナル派ですよ!!
雪と露天はいいですよー
外気は寒いから長く入っていられるし、
雪は綺麗だしねw
2005/6/7 作成