「マジにな。ってか、いっそのこと実力見せて暗部一本にするか?」
「それもいいな……でも、ナルトが実力見せたらとんでもねーことになるんじゃないか?」
「そうなんだよなぁ……だから、こんなことやってんだけど…」
「「はぁ(溜息)」」
下忍任務の最中、ナルトとシカマルは嫌そうにブツブツと話していた。
「ちょっとー!! 何サボってんのよー!!?」
「サボってねーよ!!」
いのからのお怒りのお言葉に律儀に返事を返しながら手を動かし続ける。
『……頑張って! ちゃんと皆わかってるから!』
『わーってるよ。だからちゃんとやってるだろ?』
『うん、そうだよね。って、あれ? キバは?』
『さっき変な気配感じたから行かせた』
『一人で!?』
『何か問題あったか?』
『……あいつ、風邪引いてなかったか?』
『引いてたな』
『『…………誰か行きたい奴ー?』』
シカマルとナルトが風邪を引いたキバ、ということに行きたい人は誰も居ないだろうと思いつつ言う。
『『『嫌よ!』』』
『出来れば遠慮したい』
『僕も〜。というか、風邪引いたキバに近づけるのってナルトかシカマルかシノくらいじゃない?』
『……だよな。シノ! 頼んでいいか?』
『わかってたよ。そうなることは』
そして、シノがキバが行った方向に向かったのだった。
「……キバ?」
「あ、シノ〜vv」
シノに抱きつくキバ。辺りには侵入者だったと思われる忍たちが死屍累々と倒れている。
「……片付け終わったのか?」
「うん〜vv」
キバは風邪を引くと甘えたくなるのか、シノには抱きつく、ナルトとシカマルには懐く(抱きつくこともある)。
そして、それ以外の人には攻撃するのだ。
(多分、邪魔というか、ウザくなるのだろう)
風見の人間なら、攻撃はしなくても話しかけることがなくなる。
ってわけで、キバが風邪を引くとシノが面倒を見ることになるのだ。
(むしろ、いつも面倒を見てるから抱きついたり懐くのだろう)
ナルトとシカマルは二人だけの時間が減るのが嫌で、シノに任せることが多い。
「下忍任務に戻るぞ」
「……ヤダ」
ギューっと抱きつく力を強くし、抵抗するキバ。
「……はぁ。ナルトに怒られるぞ」
「……それもヤダ」
「なら、戻ろう」
「…………わかった」
渋々頷いたキバを連れ、シノは戻った。
帰ってきたキバは熱があるのか潤んだ瞳のまま任務を行っていた。
さりげなくシノがキバを助けている。
『……結構、重症じゃねぇ?』
『…だね。早めに切り上げた方が良くない?』
『早く寝かさないと、皆にうつるだけよ?』
キバが引く風邪だ。風邪菌も強いことだろう。
『……三代目に話してくるわ』
『おう。頼んだ』
必ずもう一人は風邪を引くだろうとサクラが三代目にしばらく休むと連絡に行く。ついでに下忍任務も休みにしてもらうつもりだろう。
『キバは誰から風邪を貰ったんだ?』
『多分、紅先生。ちょっと咳をしてたから』
『そうか。ってことはヒナタとシノも危なくないか?』
『うん……今の所は症状無いけどね』
「……やっぱり風邪、大流行」
サクラが痛む頭を抑えながら呟いた。
「サクラ〜、喉渇いた〜……」
「……サクラちゃん、私にも……お願い」
いのとヒナタが額に冷ピタを付けた状態で布団に横になっている。
「わたしの分も持ってくるわ」
風見家は完全に全滅。皆、風邪っ引き。
中でも動ける人が動いてどうにかしていた。
「サクラ? 大丈夫か?」
「まぁ、何とか」
台所では、一番最初に風邪を引いていたキバがもう治り、食事の支度などを一人で行っていた。
「……他の皆は?」
「それぞれの部屋でダウンしてるな。サクラも無理するなよ」
「わかってるわ」
ペットボトルに入った飲料水を数本持ち、サクラは部屋に戻っていった。
「…………母ちゃんたちにヘルプ出した方がいいんじゃないか?」
しかし、一言連絡すると煩いくらいに騒ぐ大人たちのことを理解している子供は悩んでいた。
ビュッ、グサッ、バキッ、ガシャン!!!
風見の敷地に入ったあたりの場所から何者かが罠にかかった音がした。
「……やっぱり呼ぶか」
侵入者の後始末も間々ならない現在の状況では仕方ないと判断したキバは大人たちを呼んだ。
「いのちゃん? 大丈夫かい?」
「ヒナタ、辛くは無いか?」
「サクラ、無理して動いただろう?熱が上がっているぞ」
お粥を母親たちが作り、父親たちが風邪を引いている子供たちの様子を見に来ていた。
「パパ?」
「父上……」
「……お父さん」
お粥を食べさせるとゆっくり眠れるように部屋を後にする、父親たち。
「……ナルト? 大丈夫か?」
「シカマル〜、く、苦しっ。ゲホッゴホッ!!」
「お前ら、こんな時くらい静かにしてろよな」
「おっちゃん……」
「ほら、風邪薬飲んで寝とけ」
シカクが二人の様子を見ていたらしい。
「大丈夫か?」
「……ち、父上!? ゲホッ!!」
「当分ここに居るから静かに寝てなさい」
「はい、わかりました」
ヒザシが帰ってきてネジのことを見ていたようです。
「大丈夫かー? サスケ、シノ?」
「キバか。父さんも居るし、無理するなよ」
シノの父親が来ているのでキバと二人で見ている様子。
「サスケ、イタチに風邪引いたって連絡したら、来れたら来るってさ」
「ほ、ほんとう〜?」
サスケは幼児返りしたような幼い言葉使いで話していた。
「無事、全員治ったな!」
「結構時間かかったわよね」
一週間くらい風邪で寝込んだ皆は、久し振りに下忍任務に出てきていた。
「…兄さん、来なかった……」
一人、イタチが来なかったからと落ち込んでいる人も居ますが……
「まだ父上が居るって言う話だから、早く終わらせて帰ろう!」
ヒザシはもう少し、木の葉に居るという話だったので、楽しそうにしているネジ。
「風邪は当分いらないな」
「ホントに。あ、アスマがもう待ってる!」
「…って、カカシセンセーも居るんだけど……」
「は? あの遅刻魔が!?」
バタバタと待ち合わせ場所に向かう。
「久し振り〜、ナルトvv 風邪、大丈夫?」
「カカシセンセー、久し振りだってばよ。皆、やっと風邪が治ったんだってば」
「皆で一緒に治療してたって?」
「そうなのよ〜。キバが風邪引くから、一緒に任務してたわたしたちも危ないかも、って集まった時にバタバタと倒れちゃったの」
「皆、治って良かったな」
そして、三班合同任務を始めた。
「……あれ? 紅先生は?」
「紅なら、風邪引いたって休みだな」
「…………一番長引いてるんだね……」
紅からうつったはずの皆が治ったのに、紅はまだ治っていなかったのだった。
後書き
なんとなく風邪引きっぽいので書いてみた。
頭痛いし、咳も出るし、クシャミも喉の痛みもある。
でも、小説は書いてるし、薬は飲んでないけど。
風邪は寝て治すものよ!!
えぇと、なんか、キバの部分が長くなってしまったのは
話が上手くできなくて、仕方なく、です。
ちゃんとリンクされてるかの確認中、気付きました。
チョウジの風邪引き状態が無い!?
えぇと、サクラのように動き回ってて、
親が来たのに気付き寝込んでしまってます。
寝込んだから、小説の中に出てこなかったってことで(逃)
2005/7/18 作成
「イタチさん、何やってるんですか?」
「……鬼鮫。…見逃してくれ!!」
旅支度を整えたイタチが自室から出ようとする所を鬼鮫に見咎められていた。
「……木ノ葉にでも行くんですか?」
「……サスケが風邪を引いたらしい」
「はいはい。お見舞いですね」
あっさりと鬼鮫は見逃し、送り出そうとした。
「イタチさん、頼まれてたお仕事は終わっているんですよね?」
「…ギクッ! …………」
肩を一度揺らした後、聞こえなかったかのように歩き続けるイタチ。
「ダメですよ!! 終わってないなら、行かせません!!」
「……行かせてくれ〜!!」
ということがあったので、イタチはサスケの所へ行けなかったのでした。
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