それというのも、昨日の下忍四班合同訓練中に、修行が足りない! とか上忍たちが言い出したからです。
「どの子もバランスが悪いのよねぇ」
それはわざとです。体術が得意な子は武器の扱いが下手だったり、術でも攻撃系が得意な子と変化などが得意な子が居たり、それも全てわざとです。
まぁ、リーさんとテンテンさんは例外だけど。
「修行が足りないんだーヨ」
ってか充分ですから! むしろセンセーの方が修行不足ですから!!
「一度、皆で合宿でもするか?」
「合宿! それは青春!」
まぁ合宿は楽しそうだけどさ、青春では無い気がします。
そして、唐突に明日から合宿だからvVとのたまってくれました。早すぎですから!!
そして、今現在修行中。はっきし言って、合宿なんて……ひ・ま・で・す☆
「食事も自給自足して……と言いたかったけど、そうもいかなかったんだよね」
育ち盛りのお子さまたちを一週間も預かるにあたって、保護者たちから食事だけはちゃんと与えるように依頼されたとのこと。
いや、流石に自給自足じゃお腹減るから父さんたちに頼んだのよね。
「そのかわり、一人一人に料理して貰おうと思ってるのよ」
「家庭科の授業か、一人暮らしになった時のため、だな」
「全員分、作るのは大変だと思うけど、ガンバッテネ」
風見の家では当番制なので問題ありません。
「ナルト〜。センセー、ナルトの手料理食べたいナvV」
ナルトの料理は美味しいわよ〜、ホントに。
しかし、当番制。しかも一人で……
ガバッ!!! ビシィ!!!×10
「あいつを外してください!!」×10
風見の全員で二人の人物を指差している。いや、流石に自分のことを指してる人は居ないけど……
「い、いきなり何を……?」
面食らうわよね、こんなことがあっちゃ。でも! 死活問題なので!!
「一人で作るってことだろ? めんどくせぇけど、こいつらにだけは作らせるな!」
「でも不公平になるでしょ、それじゃ」
「そんなに言うなら先生たちだけで食べてください!!」
流石は風見の人間。暗部任務もやってるだけあってすっごい剣幕で先生方は引いてます。
「携帯食料の手持ちは?」
「どうにか全員分くらいはあるな」
自分たちが持っている携帯食料の量を確認する。
「そ…そこまで……?」
「二人に失礼でしょ! 皆」
「……ならカカシセンセー、全部食べてくださいね。全部食べれたならコレ食べませんから」
あまりのことについていけていないリーさんとテンテンさんと、何なのか困っている先生方を置いて風見の人間は突っ走っていました。
とりあえず、もうすぐお昼の時間だったので、指されていた内の一人、ネジが料理することになった。
ネジは一応自分の料理のことを理解していたので、少なめに作っていた。
「…………うっわ〜、キレー」
見た目すっごく美味しそうな料理の数々。料理本の写真のような出来。
(あの見た目でどうしてあんなに不味く作れるんだろうな)
遠い目をする風見の皆。
「ネジ。一人で作ったんだよな?」
「あぁ。誰も手を加えていない」
「こ〜んな美味しそうなのに、皆変だねぇ」
(一口食べてから言ってみろ!)
「じゃ、いただきま〜す」
パクリ。……グハッ!!
一人先走ったカカシセンセーが口にして、バッタリと倒れる。
「はい、センセー。愛のバケツw」
涙目のセンセーはズリズリと物陰に消えていった。
「…………か、片付けましょーか!」
「そ、そうだな。ネジ、お疲れ様」
「いや」
あまりのことに呆然としているリーさんにナルトは言った。
「吐く覚悟で味見してみるってば?」
「……え、えぇ…」
「はい、先にバケツ渡しておくわね」
リーさんは匂いを嗅ぎながら見ている。ちなみに、匂いは見た目と同じく素晴らしいんですけどね。
「リ、リー、止めとけ。それより、ヒナタさま、ちょっと手伝ってください」
「はい、わかりました」
ネジとヒナタが台所へ消える。少しして料理を抱えて戻ってきた。
「こっちなら大丈夫だから」
「あぁ、ヒナタと作ったなら大丈夫だよな」
ネジは誰かと一緒に作っていたなら味に問題が無いのだ。見た目は素晴らしいまま。
空きっ腹で修行は辛いものね。少しずつだけど皆で摘んだのでした。
その日の夜はキバが作っていた。ぐちゃぐちゃな盛り付けの普通の食事です。
「キバが当番の時にこそネジが必要だよな」
見た目をネジに綺麗にしてもらえ、と皆は言うが、味が食べれるだけマシです。
二日目の朝はわたし、サクラがスクランブルエッグとか洋食系で纏めました。これはわたしの自信作だからv
「うん! 美味しいよ。素敵なお嫁さんになれるネ」
センセーには貰って欲しくないですけどね。
昼はリーさんがお握りとかを作ってたので、ピクニック風に食べました。味とかは普通でしたよ?
「山篭り中のリーのサバイバル料理は絶品だぞ」
「そんな! ガイ先生の野草料理に比べたら!!」
とか青春師弟は暑い会話をしてました。
夜はテンテンさんが中華を作りました。家庭料理な感じでしたがとっても美味しかったです。
うちの人間で中華の家庭料理が得意な者は居ないので、今度教えてもらう約束をしました。
三日目の朝はシカマルが作りました。
「めんどくせぇ、何が食べたい?」
「昨日の夜、中華だったからあっさり和風がいいってば!」
とナルトが言ったため、和食の朝御飯になってました。料亭の朝御飯並みの美味しい料理を作り上げました。
「お前、これはありえないだろ……」
「やっぱりシカマルの和食は美味しいってばよ!!」
アスマ先生の言いたいこともわかるけど、ナルトの次に美味しい料理を作るの、シカマルだからね。
昼はシノがチャーハンを作ってました。ちょっと味が濃くなってしまったと反省してました。確かにちょっとしょっぱかったです。
夜はナルトがカレーを作りました。ナルトの料理は本当に美味しいから楽しみにしてたのに、と呟くと、カカシに食べさせたくねぇ! とシカマルに言われました。
私情を挟むのは本来良くないけど、カカシセンセーに食べさせるには勿体無いわよね。
四日目の朝、指されたもう一人であるいのが作りました。見た目は普通。味も普通。全て普通の料理なんですけどね。
「センセー、薬を用意しておくから、食・べ・て?」
「うん? 味も普通だし、結構いけるよ?」
「いのの料理なら俺も食べなきゃな」
などと言いながらカカシセンセーとアスマ先生が食べていた。
「「……グッ!!」」
「やっぱり無理だったでしょ? はい、解毒薬」
いのは食用の物しか使ってないはずなのに毒を作成してしまうのだ。わたしが見た感じだと、今食べた量で致死量一歩手前ってところね。
「……毒草でも入ってたの?」
「いいえ。いのが作ると普通の料理が毒になるんです」
「でもおかしなことやってるわけでもないんだよね」
「材料、手順、何も間違ったことをしていないのに、毒に変化するんです」
「……さぁ! 携帯食料を食べましょう!!」
携帯食料で食事を終わらせ、修行をしたのだった。
昼、昨日のカレーの残りを使ってカレーうどんをサスケが作っていた。
「サスケ、どうしてカレーうどんを作ったんだ?」
「あ、わかった! サスケは料理が苦手なんだね!!」
「ちげぇよ! ナルトの作ったカレーが勿体無かったんだよ!」
カカシセンセーの勘違いを凄い勢いで否定していました。家では作ってるから普通の料理は作れるんですけどね。
というか、勿体無いって主婦感覚だと思いませんか?
夜はチョウジが料理。美味しいものを沢山食べているからか、美味しいものを作っていました。
五日目の朝はヒナタが和食を用意。シカマルには劣るけど美味しいのよね。
「ヒナタは家で料理するの?」
「……う、うちはいつも和食なんです。ご、ごめんなさい…」
謝る必要無いのにね。美味しいんだから。
昼、下忍たちがオレたちだけに作らせるなんてズルイ! と言ったため、アスマ先生はチャーハンを作らされた。
「チャーハンなんて二番煎じじゃないの、アスマ」
「男の一人暮らしではこれだけでも作れれば問題ねぇんだよ」
一人暮らしになった時のため、とかいう理由で作らせてるのに、その言い方は無いですよね?
夜は紅先生が肉じゃがとか、多分男を落とすためだけに作れるようになったのだろうものを作っていた。
「紅先生、これって全部、家庭的な女性を見せて男を落とすための代表的な料理なんですけど……」
「や、やぁねぇ。作り置きとかするのに便利だから作りなれてるだけよ〜」
先生、わたしの目を見てちゃんと言って下さいよ。
六日目の朝にカカシセンセーが冷や汗を掻きながら、カップラーメンを出したため、下忍たちに攻撃されましたとさ。
「ご、ごめーんね。ちょ、ちょ〜っと料理は苦手なんだよね」
「……カカシセンセー? 皆頑張って料理したのに、それはないってばね」
「カカシ、死にたいんだな」
「アスマ。はたけ上忍にオレたちの修行の成果を見せるんで、後よろしく」
流石に庇えなかったアスマ先生と紅先生、ガイ先生が遠巻きに見ている中、リンチが行われました。
センセーも一人暮らししていましたよね?それでよく身体を壊しませんね?
あぁ、それからの食事は皆で仲良く作りました。
楽しかった〜♪
修行に行ったはずで確かに修行もしたけど、修行をする意味が無いわたしたちにとっては食事の方が印象に残っちゃったのよね。
とりあえず、カカシセンセーは役立たず、と。
後書き
愛エプも真っ青!
紗奈は愛エプあんまし好きじゃないです。
母とかが見てるからたまに見えるけど。
・・・あ、ガイを書き忘れた!!?野草料理を・・・
それから、サクラを語り部に任命してみました。
2005/7/31 作成