「ナルトくん、当主になってくれないか?」
「…………なんで?」
「九重さまの力も使えるのだろう?君が継ぐべきだよ」
「まだ2さいだから……」
「もうすぐ3歳になるし、皆、ナルト君が好きだから継いでくれると嬉しいんだ」

「…………とうしゅ、ってなにをするの?」
「お正月やお祝いの時に当主の席に座ってるだけだよ」
「けんりょく、とかないの?」
「無いけど、ナルト君の頼みなら皆聞いてくれるよ」
「……わかった。とうしゅになればいいんだね?」
「ありがとう。じゃあ、お祝いもしようね」


 こうして、ナルトは風見家の当主となったのだった。


「めんどくせぇこと、引き受けたんだな」
「だって、春野さんはいいひとだし、それに当主しか入れない書庫があるんだよ」
「つまり、禁書のため、か」
「あまり文句を言うならシカには見せないからな!」
「悪かった。見たいから許してくれ」
「じゃ、お祝いするらしいから、その間ずっと一緒に居ろ」
「わかったよ」




「シカ〜、あれ誰?」
「……あぁ、サスケの兄のイタチだよ」
「サスケの、自慢の兄さんか」
「あいつ、ブラコンだよな」
「シカ、あいつ来た!」

 近付いてくるので、話すのを止めた。


「はじめまして、ナルトくん。うちはイタチです。よろしく」


(……こいつ、危ないな…………)


 シカマルはナルトをイタチから遠ざけるためにナルトに合図した。


(な、なんかゾクッとした……)


 ナルトも悪寒を感じ、シカマルの手を握り締め逃げ出した。




「シカ、サスケの自慢の兄さん……」
「あぁ、怪しい人だよな。ナル、近付くなよ」
「あぁ、シカもな」



 そして、二人は逃げ続けた。




「ナル〜、今日のしゅぎょーは〜?」
「いにょには負けないんだからぁ……」

 ナルトが九尾の力を使えることから、忍びを目指す子供たち(下忍三班の面々とネジ)は風見家の庭で教えてもらっている。
 主にチャクラを使う修行だ。まだ小さいから、実際に戦う時には身体的に不利だから仕方ない。




「!? 誰か来る!!」

 百メートルは離れた所を近付いてくるイタチに気付いた全員は、クナイなど武器をそっと手にした。


「あvv にいさんだ!vV」

 気配を探っていた内の一人、サスケが嬉しそうにニッコリ笑った。
 一応危害を加える相手では無いと、武器をしまい、遊び始めた。

 親など此処に居るメンバー以外に修行のことは秘密なのだ。




 何事も無く、イタチが帰ると再び修行を始めた。


「にいさん、なんのようだったんだろ……?」

 まだまだ純真なサスケであった。






 イタチによるうちは家滅亡があった後。
 風見家の縁側でのんびりとした時間を過ごしていたナルトとシカマルの姿があった。

「シカ〜、やっぱ怪しい奴はダメなんだなぁ……」
「ほぼわかってたことじゃねーか」
「だな。……で、サスケどうしよっか?」
「……あそこまでヤラレといて、まだ好きなままってすごくねぇ?」

 めんどくさそうに肘をつきナルトを見た。

「確かに凄いな。『説明すればわかってくれるはず!』とか言って探し始めたしな」

 流石にブラコンだと理解していても、アレは凄かった……

「わかってもらえたなら、風見家の情報収集にでも使うのか?」
「理解できるならそれでもいいな。……難しいだろうけど」
「あ゛〜……だろうな〜」
「それにしても、サスケが暗部に入っていたから抜けたって、あいつも十分ブラコンだよな」

 たったそれだけで、自分の家族全員を殺すのってどうなんだ……?

「……いつかサスケが好きだから、とかで戻ってくるんじゃねー?」
「あはははは。ありえる、ありえる! まぁ、そこはサスケの頑張りに期待ってことで(笑)」

 ナルトは床をバンバンと叩きながら納得。
 そして、どこまで本気かは分からないが笑ってそう言ったのだった。


後書き

サスケ可愛いかもvブラコンのまま逝きますよ(笑)
ナルト視線も書きたかったので・・・

それにしても、三歳から急に八歳くらいまで飛んでるよ。
その間の話とかもこの後出てきますよ、勿論。

2005/5/19 作成
2007/2/28 修正

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