中忍試験in風見家〜第三の試験本選より〜



「……あれ?」

 ナルトがここに居ないことになっている人物を発見して声を上げた。

『どうしてそんな所に居るんだ? サスケ』
『あいつが遅刻するみたいだったから影分身を置いて先に来た』
『あぁ、あれは遅刻魔だしなぁ……』

 サスケはカカシのせいで失格になる可能性を考え、先に来たそうだ。

『もし失格になりそうだったら出て行こうと思ってな』
『その方がいいかもね』
『遅刻しそうだったから置いてきた……間違ってないだろ?』
『センセーが戸惑うんじゃない?』

 サクラに対して間違ってないことを確認したりしている。
 そんなサスケに対し、サクラは突然消えたり、二ヶ所に存在していたらカカシが驚くのでは? と言う。

『ナルトに影分身を教えてもらったとでも言うさ』
『あーまぁ、多重がAランクなだけで一人なら使えても問題無いわね』
『そうそう』

 多くに分身することが危険なのであって、一人と限定すればそこまでランクは高くならないのだろう。

『……でも、ナルトに教えてもらうのは無理じゃない?』
『写輪眼があるから』
『そうだったわね。コピーしたってわけね』
『そゆこと。……でもまぁ、失格にならなかったから必要無いな』
『わからないわよ? どこまで遅刻するか分かったもんじゃないしね』
『一応、そこまで遅刻しないとは思うんだけどな……』

 サスケは暗部な格好で会場の警備の振りをしつつ溜息をついたのだった。




 無事、会場に影分身を伴ってカカシが現れた時、一番ホッとしたのは彼だったかもしれない……


カカシとの修行はほぼ影分身だったとは言え、
前日はカカシと居たらしいサスケ。
ちょっと不幸です(笑)

・・・あ、そうだ。
ここは風見家ですからね?
風見家のカカシセンセーですからね?(再確認)






 中忍試験in風見家〜第三の試験本選より〜



「死影」
「……あぁ」

 ナルトとシカマルが頷き合うと、三代目が居る方向を見た。
 大蛇丸と戦闘中の三代目だが、このままだと三代目は死を選ぶだろう……

「三代目は死なせないと宣言したものね」
「あぁ、じっちゃんは死なせない」

 かなり以前だが、三代目に向かって宣言したのだから邪魔に入っても問題無いだろう。

「死音、誰が行くの?」
「とりあえず死影と二人で大丈夫だと思う。お前らは我愛羅やさすけの方を頼む」
「じゃあ死炎を追うわね」
「……頑張ってね」

 さすけ(影分身)が我愛羅を追いかけ、さすけを追いなるとたち(もちろん影分身)が向かっていた。
 収拾をつけるために、そのさすけたちを追いかけサスケが行ったのだ。

「お前らも一応、気をつけろよ」
「大丈夫だよ」

 里の中への侵入者への対応にヒナタやネジ、キバ、シノは先に行ってしまっていた。
 だから、サスケを追いかけたのはサクラといのとチョウジの三人だ。三人は会場内はナルトとシカマルに任せて出て行った。

「死影、行くぞ」
「あぁ」

 シカマルの闇の世界で三代目の影から三代目と三代目の人形を入れ替える。
 タイミングがとても難しい仕事だった。

「ナルト!?? 何をするのじゃ!!!」
「…じっちゃん……オレ、言ったのよね?」

 口調はとても落ち着いているが、黒いオーラを纏っており、表情は下の方を見ているため判らないが、絶対怒っているのではないだろうか。


「な、何をじゃ?」
「命を懸けたりしないって言ったよね?」
「…………」
「命に関ると判断したら動くって言ったよね?」
「………………言っておった……」

 三代目はナルトに圧されて認めるしかなかった。

「……助かったと言っておく」

 三代目の礼に謝るより約束を守ってくれ、とナルトの表情は言っていた。

「……で、どうしたのじゃ? わしは屍鬼封尽を使ったはずではなかったか?」
「じっちゃんには報告したことあっただろ? ヒザシの身代わりの……」

 かなり昔だが、ヒナタ誘拐事件の時に、雲に要求されたヒアシの死体の代わりに差し出した、九重の力を使って作った人形。
 あれと同じことで、三代目の人形を作り、それと三代目自身を入れ替えたのだ。

「人形!? それで術は発動できたのか?」
「九重が作ったもんだぜ。それくらいは出来るって」

 シカマルが答えている間にナルトは闇の世界内のテレビ(例の外をあちこち見れるもの)を点けている。

「ほらほら、大蛇丸が手を失くして撤退していくよ」
「…ホントじゃな……」
「……ところでじいさん。どうする?」
「何がじゃ?」
「人形に身代わりをさせたとはいえ、一応死亡したことになったんだけど?」

 死神に魂を連れて行かれ、死亡したと全員が思っているだろう。

「……これでわしが死んだことにしてもいいかのぉ?」
「隠居するのか? じっちゃん」
「忍術の研究とかしたいからな」
「忙しくて出来ないって言ってたよな、じいさん」
「……で、良いか?」
「いいんじゃね?」
「構わないだろ。逆にここで生きてましたーって現れた方が怪しいぜ」
「そうじゃな」

 死んだことにして隠居することに決めてしまった。


「じゃあ、じっちゃん。風見家に来いよ」
「あそこなら隠れるのに最適だろ」

 ヒザシが隠れた時も誰にも見つからなかったし、あの家は研究などをするのに便利だ。
 禁書とか凄く沢山あるし……

「じゃ、世話になるかのぉ」
「大歓迎! ……シカマル、ひとまず家へ」
「わかってるよ!」

 闇の世界を風見家に繋げ、三人はいったん風見家に向かったのだった。


ってことで、中忍試験in風見家はこれでお終いです。
十個書くのは大変でした・・・
時間もすっごく掛かりましたし・・・

拍手だった物です。
三次試験より。
微妙に書き直しありです(笑)
それと、影分身は平仮名表記です。

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